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準備とは愛なのだ

昨日は、ディスカバー21編集教室の特別講義でした。

講師は、日本テレビのプロデューサー栗原甚さん。

日本テレビのプロデューサー・ディレクター。「¥マネーの虎」「松本人志中居正広vs日本テレビ」をはじめ、最近では「さんま御殿」「あややゴルフ」「どれ食え」「中居正広のザ大年表」など、SMAPやさんま師匠、人気芸人さん達とともに、バラエティー番組を多数手がける。大好きなテレビを中心に、いろいろとつぶやく予定。

日本テレビでバラエティを20年、ドラマを6年手掛けている名プロデューサーです。プロデュースしてきたのは、マネーの虎をはじめ、誰もが聞いたことがある番組ばかりです。

ちょっと前のインタビューですが、このインタビュワーの川下和彦さんが、栗原さんと干場さんの共通の友人で、知り合うきっかけを作った方だそうです。

プロデューサーと編集者は似ている点が多く、また、大きく異なる点もあるということで、今回、講義をしてくださいました。

でも、この方が、去年のプレ編集教室では受講者の側にいたというのだから、講義するほうもビビりますよね。受講者になって編集者について学ぼうと思うとは、どれだけ好奇心が強いのか、と驚きます。

さて、中身は門外不出(?)なので書けませんが、まずはこの本を読みましょう。

私は講義を受ける前にキンドルで読んじゃいました。近所の三省堂の店頭になかったから。

でも、この本は、キンドルより値段が高くなるけど実物で買った方が驚きが大きいと思います。まず、紙が薄い。だからページ数の割に軽い。そして文字が読みやすい。それは紙の色に若干クリーム色が入っているから。さらに文字の色が濃い。多分擦り色が濃い黒なんだと思います。印刷の色って、みんな同じだと重いガチですが、実はインクの種類で色が異なります。特に黒は、何種類もインクがあって、こだわる本は指定するんです。

そういう工夫も含めて、この本を味わうと「準備」という言葉がさらに沁みます。

努力ではなく準備。

これは、私が、これまで何度か書いてきたフレーズですが、番組の中で「準備が大切」という言葉を繰り返していたのがこの方でした。

そして、この記事のときには、宿題として提出した文章の中で、書いた言葉がありました。

努力は外在的で、準備は内在的だ。

ここでいう、外在的とか内在的というのは、外からのプレッシャーに対抗するために頑張るのは「努力」で、自分の好奇心を満たすためや満足を得るためにやり続けるのは「準備」という様な意味でした。

でも、自分だけのためなのが「努力」で、誰かのためにするのが「準備」。

そう言い換えてもいいかもしれません。

栗原さんの本を読んでも、お話を伺っても、徹底的に考え、調べ、現場に行き、動き回り、結果を出すために行う行為、それが「準備」でした。

でも、その結果の向こう側にあるのは、誰かの笑顔、誰かの喜びなんですよね。

だから、準備の量は愛の量、なんだな。

それを支えているのは、飽く無き好奇心と行動力。簡単には満足しない向上心と負けず嫌いなんじゃないでしょうか。

ただ、栗原さんは相手としてその愛を受ける側ならば、こんなに楽しい人はいないけど、部下になるのは大変だろうな、要求レベルがわからない人だとついていけないし、仕事にならないだろうな、と思いました。

素晴らしい講義、ありがとうございました。



サポートの意味や意図がまだわかってない感じがありますが、サポートしていただくと、きっと、また次を頑張るだろうと思います。