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嵐の新曲の凄さは、その歌詞にある

私なんぞが、嵐について語るのは恐れ多いというか、恐ろしいというか、なんですが、あまりにも感動したので書いておきます。

嵐の新曲は、全編英語

サイトの文章が全くコピペできないという素晴らしいセキュリティ。

なので、説明はネット記事から。

今回プロデュースを担当するのは、なんとあの世界的なアーティスト、ブルーノ・マーズである。

ブルーノ・マーズといえば、グラミー賞を11回も獲得しているすごい人です。

グラミー賞を11回受賞、ギネス世界記録を2つ獲得している「最も多くのグラミー賞を獲得したアーティスト」と「一晩で最も多くのグラミー賞を獲得したアーティスト」の一人

その人が、嵐の歌を聞いたり、ライブビデオを見たりして、嵐のコンセプトを理解した上で、曲を書き下ろしたというのですから、これは、単なるアイドルの曲を書いたというレベルではない力の入れようだと思います。

これまでも海外でのレコーディングとかプロデュースとか共作と言うのはありましたが、この曲は、そう言うレベルじゃないような気がします。

楽曲提供だけではなく、プロデュース、ボーカルディレクションと全面バックアップ体制で「Whenever You Call」に参加しているのだ。

歌詞は全編英語で、さらに日本語詞をつけていないようで、テロップでも日本語は出ません。ブルーノ・マーズが作ったままで、嵐も歌っています。

これまでも海外からの楽曲提供があっても、日本語訳をつけたり、英語で歌っても日本語で意味を伝えたりしていたかと思います。

それを一切していないのはなぜなのでしょう。

英語でも伝わる歌詞のすごさ

それは、嵐の歌が上手いとか世界に向けた戦略だからと言うような解説も成り立つとは思います。

これらの試みはある1つの目的へと向かっている。それは“これまで嵐を応援してくれた世界中のファンへの感謝”だ。そう、「Whenever You Call」はこの一年の嵐の音楽的挑戦の集大成であり、満を持して届けられる嵐からのメッセージなのである。

この記事では、そう言う意図で書かれています。

でも、私は、その歌詞に注目しました。

このサイト(スマートリンクと呼んでいます)は、いろんなサービスの入り口となっているんですね。すごいな。

MVを聞いてみて欲しいんですが、歌詞が聞き取れませんか?

それは、もちろん嵐の英語の発音が素晴らしいと言うのもありますが、それよりも何よりも、歌詞に使われている英語の単語が、中学生レベルなんです。

We don’t have to be together
We could even be a thousand miles apart
This, I promise you forever
I’ll always be the light that gets you out the dark
No matter the time
No matter the place
There’s nothing in this world That could stand in my way
I’ll come running wherever you are
My love for you ain’t never gonna change
I’ll come running wherever you are
Whenever you call, whenever you call my name

知らない単語が無い。

すでに多くの人が和訳を作ってブログにあげたりしていますが、そうしたくなるのも無理がないほど、簡単な英語でできています。

ネイティブならば小学生でも分かりそう。

ここに、この歌の凄さがあると思いませんか?

ブルーノ・マーズが仕掛けたこと

もちろん、この歌が目指しているのは、ファンへの想いです。

「Whenever You Call」というタイトルが示す通り、本楽曲の歌詞に込められているのは「君が必要な時には、いつでも駆けつける」という想いである。

嵐としての活動は、今年いっぱい。多分、紅白歌合戦で最後でしょう。その後のジャニーズ事務所のカウントダウンも駆けつけないと思います。

その嵐が、世界中のファンに向けて英語で歌う意味。

そして、そのタイトルが、君が呼ぶ時はいつでも(Whenever You Call)だと言うことが何を示すかは、一目瞭然です。

本楽曲のMVでは2番以降、ソロパートでコーラスが入る際に別々の空間にいるメンバーが1つの画面に収まるという構図になっている。もしかしたら本楽曲には、“活動を休止して離ればなれになっても、必要な時にはすぐに駆けつける”という、メンバー同士の絆も同時に描かれているのではないだろうか。

嵐は、いつでもあなたのもとに駆けつけるのです。

それを理解した上で曲を書いたブルーノ・マーズの凄さ、そして、それを要求したのか、理解させたのか分かりませんが、そこにあるのはジャニーズ事務所のプロデュース力だと言えるのではないでしょうか。

 そう考えると、ひょうひょうとした嵐の佇(たたず)まいに、情緒的なブルーノ・マーズという組み合わせは、なかなか練られた策だと思えてきます。歌を聞かせつつ、従来の歌謡曲とは異なる基軸を打ち出して、サウンドの組み立て方に一石を投じる。

嵐はBTSとは違う

「確かに今回の作品はいままでの嵐の世界観とはまったく違うものが出来上がっていると思います。だから、ファンが持っている嵐のイメージと乖離してしまうのは仕方がないかもしれません。それに何もこのタイミングで外に向けて勝負しなくてもいいのでは、という見方もありますが、最後の最後まで勝負し続けるというのが嵐なんでしょう」と同関係者。

こんな記事がありますが、これはうがった見方で、ちょっと違うのではないかと私は思います。確かに若手の伸びが悪い中で、嵐が消えるのは事務所にとって大きな痛手でしょう。でも、ジャニーズが狙うのは、BTSの枠ではないはずです。

すでに嵐は、BTSとは違うアイドルとしてのスタイルを世界に構築しているからです。

つまり、カッコ良さとか色気とかスタイリッシュとか、そういう方向ではなく、カワイイしか日本の武器はないんじゃないかと。

強く歌い上げる励ますアーティストではなく、切なくそしてファンに寄り添う可愛いキャラクターとしてのアイドルという世界。

映画でいえば、アイアンマンやスーパーマンではなく、ポケモンなのです。

そうした世界観を理解した上で日本人ファンでもわかるような優しい(easyでkindでgentleでfrendly)英語で構築した歌詞を提供したブルーノ・マーズと、それを素晴らしい歌唱力で歌いこなした嵐、その両方の凄さが、この曲を産んだと感じました。

是非、聞いてみてください。






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