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試験場に12回通った ボク!

                          【2527字/写真1】


免許を取るようになったきっかけ

会社の近くの交差点で信号待ちの時、
「○○くん、車の免許取らないの?」と聞く彼女。

その彼女というのは中学校のクラスメイトで、彼女の職場が僕の勤めていた会社のそばにあり、たぶん駅方面から一緒になり、職場の近くまで歩いてきていたのでしょう。
いろいろおしゃべりはしていたと思いますが、覚えているのはその信号待ちの時に「車の免許を取らないの?」という言葉だけです。

僕はそれまで車の免許を取るということは、まったく頭にありませんでした。車そのものには興味があったのですが、免許を取るということに関しては意識外のことだったのです。

この街は田舎で車社会です。
「あぁ、みんなそうなんだ、20歳も過ぎているしなぁ~」と、
逆に自分が免許取ることを全く考えなかったことを不思議に感じられたのか、
その彼女が話した言葉だけが頭に残っています。

自動車教習所へ

それから、がぜん車の免許取得のほうに意識が働きました。
自宅と会社の間くらいにある、とある町の自動車学校に通うようになりました。
仕事をしていましたから、いつも講習は夜です。

途中経過は忘れてしまいましたが、
なかなか上達出来ないなりにも、第3段階まで進みました。
第3段階をクリアして学科試験も受かると、仮免許が取れ、
路上教習に入ることができるはずでした。
ところがボクは仮免許取得まで到達できませんでした。

というのも実はその途中で教習所をやめてしまったからです・・・。


    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


自動車学校は今だったら、生徒はお客様待遇だと思うのですが、その当時はやたら、乱暴な、言葉をはく教官が多く、我慢がならなかったでしょう。
いま僕なら、そういうもんだろうと悟って、おとなしく講習を受けていたと思いますが、当時はそういう器もなく若かったので・・・
・・たぶん・・それで・・どうしても行きたいとは思わなくなってしまい、やめてしまいました。


悲劇の始まりはそこから

そうなると自動車学校という後ろ盾がない僕にとっては、
直接免許試験場にいくほかありません。
仮免許の学科も受けなければなりません。

仕事もあったので、なかなか試験を受けにいくものままならず、
次第に、練習もできない状態が続き・・・・
運転感覚もだんだん失っていく・・・・・・という状態でした。

ことごとく落ちることに

試験場で最初に受けた試験は不合格だったのですが、実がその時が教習所の習ったことがまだ残っていて、一番うまく運転できた、くらいだったのです。
そんな状態でしたから、その後に日にちをあけて受けた試験では、
ますます合格から遠ざかっていくありさまでした。

練習ができていないので、試験の時が練習みたいな感じなっていました。


結局、仮免許を取得するまで何度もなんども行く羽目に・・・。
途中、自分は車の運転には向いてないんじゃないかと本当に思いました。

でも神様はいました。
7回目にしてようやく仮免許に合格できました。
その時は本当に本当にうれしかったです。

たぶん自分の人生の中でもベスト3に入るくらいの嬉しさでした。
そして、会社のみんなにケーキを買っていったのを覚えています。

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なんとか仮免合格・・いよいよ公道へ

学科試験は取りあえず1回で受かり、ようやく仮免許で公道を走ることができるようになりました。

でも、まだまだ人生はこれからです・・・。

車もないので、練習は当然できません。
多分当時、10時間以上、路上教習をやらないと本試験を受けれなかったと思います。

それで何回か姉の旦那さん(義兄)に助手席に乗ってもらい、練習しました。
時間は実は不足しているのですが、受験の当日には10時間分の練習記を書いて受験しました。

義兄の指導のなかで特に印象的だったのは、対向車が来て、すれすれになるような場合は、「動かないで止まって待っていた方がいい」というのがとても印象に残りました。
義兄にとっては普通の何気ない一言だったかもしれませんが。。。


本試験の時は、仮免許の時よりはストレスはありませんでした。
職場から許可をもらって、また何度も受験をしに行ったのでした。

ついに合格

そしてついに本試験も合格することができました。仮免許より少ない5回目で合格です。それでも5回です。
この時も当然嬉しかったのですが、仮免許の合格の時ほどの感動はありませんでした。

そんなわけで運転免許試験場には計12回通ったことになります。

これってもう50年前の話になります(人生はやいです!)。

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その後です・・・

車の運転がうまいなんてことは全くないのですが、
更新の時など、免許証のことで誰かと話す機会があると、
ボクは教習所免許じゃないから・・」と得意気に話すようになりました。

あこがれのコロナハードトップ

実は・・・・
告白します・・・・。

じつはなかなか合格できない期間中、やけくそになり、
免許もないのに車を買ってしまったのです。

中古だったのですが、車屋さんに展示してあり・・・
それは・・それは・・とてもカッコよく、
毎日見とれていました・・・。

その車はコロナハードトップ! 1600ccで色は白でした。
それが下にある写真の車です。
  
今、見てもカッコいい!!ですね。50年前の車とは思えないくらいです。
この写真では見えませんが、前面のヘッドライトの部分は豚の鼻に似てました (^^;)。

ネットのカタログから・・・、お借りしました


その車は販売店の駐車場に鎮座してあり、通勤途中にまぶしく見ていました。

そしてその車屋さんというのは冒頭に話した交差点のちょうど反対側にあったのです。


この車でいろいろなところに行きました。
10年くらい乗ったような感じなのですが、いま考えると
ほんの2年ちょっとくらいしか乗らなかったのです。

・・
・・・・
なぜならその後ボクは、それほど時間を置かず田舎を出てしまったからなのでした。


おしまい・・・・



お読みくださりありがとうございました。

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