見出し画像

脳震盪のリスクは数年後に出るってホント?【脳震盪】現場の対応と基礎知識

今日は脳しんとうについてやってみたいなと思います。以前にYouTubeにあげたものを文字に起こしました。コンタクトスポーツに携わる方の現場活動に役立つことができれば嬉しいです。

脳震盪とは、、

頭部への外力が加わった結果で生じます。一過性の意識障害や記憶障害のこと。脳の損傷は原則としてありません。受傷時の応答や行動に異常が認められるコンタクトスポーツで多く発生します。

頭部を直接的にぶつけていなくても脳震盪のリスクがある

はい。これですね、アメリカンフットボールのようにコンタクトしちゃう。ぶつかり合うラグビーもそうかもしれませんしお相撲もそうかもしれませんね。
こういったものでは、わかりやすく脳震盪というのは認知されていると思います。

けれども、そうではなくて、ここに競艇を描いてみました。僕ね競艇選手のお手伝いさせてもらって長いんですけれども競艇選手のようにですね、頭部を直接的にぶつけていなくても、常に水の上で水面でですね、揺れている。そして横からバーンとぶつかる。船と船がバーンとぶつかった状態で脳が頭がババババと揺れたとしても、脳震盪のリスクとして認められるんですね。なので実際に頭を打っているかどうかだけが脳震盪ではないと覚えておいてもらいたいなと思います。

脳震盪になるとどうなるの?

頭痛めまい、耳鳴り、吐き気、不安定な呼吸など、、ひどい場合は記憶消失、ろれつが回らない等があります。記憶障害で頭痛があれば重症が疑われ多くの場合頚椎捻挫やむち打ちを併発すると言われてるわけですね。

現場の手当は?

安静にして休ませる。動かさない。
意識呼吸脈拍のチェックをした後に頸椎をアイシング。無理に水を飲ませない。
勝手な判断をせず直ちに病院に搬送すること。
現場の手当のところに関しては先ほど挙げさせてもらったようにアメフトとかラグビーとかお相撲のようにですね、脳震盪が指導者やサポートスタッフの方たちの中で、ある程度の知識がある場合は、様子をみて頚椎をアイシングしたりとかですね、判断をしてもいいと思うんですけれども、そういうスポーツじゃない場合。例えば、野球だったりバレーボールだったり、マラソンとか陸上もそうかもしれませんね。あまり頻繁に脳震盪が起こるわけではないスポーツでなってしまった場合、そういったスポーツの中では脳震盪ってねあんまりね、指導者やサポートスタッフの方たちも経験がないのかもしれませんよね。なので知識がない状態で、もしかしたら、首ね、結構強く痛めてる場合があるので、無理に動かして頸椎に負担をかけてしまうとね、最悪な後遺症を残してしまうときもあるんですよね。なので、わからない場合はまず安静ですね安静を優先させまして動かさないで救急車を呼んでもらいたいなと思います。

重症度について

これですね。軽度は意識消失ですぐに戻る。すぐに復帰するっていうことですね。「耳鳴りがする」って一瞬は言いますけれども、すぐに「大丈夫です」となれば一応軽度に入ります。ただですね油断せずに観察を続けてください。

中度なんですけれども、意識消失5分以内、ここね、判断とっても難しいです。この5分以内っていうのはとても難しいんですけれども、一応定義としては5分以内。これ5分以内に頭痛やめまい耳鳴り吐き気、不安定な呼吸がですね、回復すれば、中度となるわけです。けれども、ここもですね、すぐに救急車呼んでもらいたいなと思います。現場の勝手な判断は避けたいです。

そして重度なんですが、この意識障害がですね、5分以上続いてしまったら、これはね、重度になってしまうんですね。はい。これもですねもちろん救急車をすぐに呼んでほしいなと思います。

難しい復帰判断

スポーツ現場で実際に起きる脳震盪のほとんどは症状が軽いです。即座に復帰判断をしなければならないことが問題点。意識消失レベルによっての判断となりますが、興奮状態の選手を見極めることはとっても難しく、判断を間違えれば選手生命はおろか、人生をも左右してしまう。怖い怖い可能性があるんですね。

はい。スポーツ現場でですね、バーンとぶつかって、ちょっとクラっとするっていう感じで、倒れてしまっても、ほとんどの場合はね、この軽度に入ることが多いんですね。多いんだけども、やっぱりね万に一つでもね、中度や重度になっていることがありますから、ここで判断ね、うまくやりたいなと思うんですね。
でもね、こればっかりはね、わかんないんです。時間経ってから軽度だと思って試合出してたけれども、時間経ってから何日か経ってから、、もしかしたら何年か経ってから後遺症的なものが出ているときもあるんじゃないかなと思うんですよね。だからといってね、軽そうなのに試合に戻すなと、、臆病になって全部引っ込めろっ、、ていうわけにもいかないと思うんですね。なのでこの判断はですね試合の中でですね、指導者やサポートスタッフの方たちの判断になると思うんです。
もしドクターがいる現場であれば積極的にですねドクターの判断を仰いでもらいたいなと思います。

興奮状態にある選手のコンディションを見極めるのは難しい

そしてですね、やっぱり選手は興奮していますので、興奮状態の選手の状態を見極めるってのはこれまた難しいんです。どうしても出たいですから、、選手はどうしても出たいので無理できるような行動をとりますが、、指導者もなんとか出してやりたいと、フィールドに戻したやりたいと思いますけれども、ここも冷静に冷静に選手の未来まで見据えて判断して欲しいなと思います。

脳震盪のリスクは数年後に出ることがある

結論。『脳震盪後、何年か経ってから、うつ状態や気分障害が引き起こされることがある』。ということなんですね。
頭をねバンッとぶつけてしまったときにですね、症状出るのはですね出るんですね。でもこれはですね1回おさまってから何年も経ってから後になってもう1回出ちゃう、もしくはですね、このときに全然出なかった全然出なかったんだけれども数日か経ってから、もしくは何年か経ってからこの症状に悩まされるという方がいらっしゃいますので、この最初の判断がとっても重要になると思います。なので、やっぱりね、大したことなさそうでも大げさに考えて対応してもらいたいなと思います。

映画『コンカッション』主演ウィル・スミス

アメリカの映画でコンカッションというNFLの脳震盪の問題をですね、ウィル・スミスさんが主演した映画があります。とても忠実にですね。脳震盪後のね、脳震盪になってから何年か経ってからのリスクについて扱っている、とてもわかりやすい映画がありますので、いつか紹介したいなと思います。

ご視聴いただき、ありがとうございました!
それではまた次の動画でお会いしましょう。

いいなと思ったら応援しよう!