[漫才] 蟹(当て書き:和牛)
#オチを予想してお楽しみください (4文字)
川西賢志郎:すいぶん美味そうなもん食うてるな〜
水田信二:え?何が?
川:「何が」て,それカニやろ?
水:カニやけど,食べてないよ
川:嘘つかんでもええやろ。人のカニ取ったりせんから
水:いやいや,ほんまに食べてないって。作ってんねん
川:「作ってる」て何を?
水:だからカニをや
川:カニを…作ってんの?
水:作ってるよ
川:どうやって?
水:この殻に,こうやってカニカマ詰めたらカニができんねん。僕,昔料理人やったから
川:お前ほんまに料理人やったんか
水:めちゃめちゃ早いですよ。殻にカニカマ詰めんの。僕,昔料理人やったから
川:……。まぁええわ。殻はええけど,甲羅はないんかい
水:「こうら」って何?
川:甲羅知らんの?
水:知らん
川:まぁまぁ…知らんほうが幸せや。それを本物のカニやと思ってるわけやから
水:ほんま幸せ。カニはな,こうやって殻から身を取る時が一番幸せを感じる瞬間なんですよ
川:普通はそやけど,お前の場合わざわざ詰めんでもええやろ。どうせ取って食うんやから
水:△△△△ないことを言うなよ
川:△△△△ないのはお前のカニや
あらゆるオチを誰よりも先に小噺化するプロジェクト『令和醒睡笑』過去の創作小噺を何回も何回も回すと"古典小噺"になる・・・はず・・・【小噺はフリー台本】