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[漫才] インターネット(当て書き:夢路いとし・喜味こいし)

#オチの直前まで無料

#オチを予想してお楽しみください (6文字)

「インターネット」の実態がつかめないままインターネット屋さんに「インターネット」を買いに行こうとするいとしさんに,「インターネットとは何か」を教えようとするこいしさんとのやりとりをお楽しみください
オチの分類間抜け落ち

喜味こいし:最近は我々の年代でも「スマホ」っちゅうのが流行っとるらしいね

夢路いとし:スマホ?

こ:君,スマホ知らんか?

い:知ってますよ

こ:何に使うもんか知っとるか?

い:ついさっきまでは覚えてたんやけどね…

こ:忘れたんか

い:ちょうど今忘れたとこや

こ:あほなこと言うな

い:「スマホ」てどういう形しとる?

こ:まぁ…「かまぼこの板」みたいなかんじやな

い:木でできとるやつか

こ:木やない。木のスマホなんて悲しすぎる やろ。「かまぼこの板」くらいの大きさと形や

い:何に使う?

こ:やっぱり知らんな。スマホ

い:忘れただけや。もう一声で思い出す

こ:電話や

い:思い出した!携帯電話の弟分!

こ:「弟分」て…まぁそんなかんじやけどな。スマートフォン。略して「スマホ」や

い:スマホは電話のくせにインターネットが使えるらしいね

こ:「電話のくせに」っちゅう言い方があるか。インターネットは知っとんのかいな

い:だから「知っとる」言うとるやないか

こ:使ったことあるんか?インターネット

い:君はあるか?

こ:私はありますよ。スマホも持ってとるからね

い:僕もいっぺん「使こうてみたい」思うて,先日お店に買いに行ったんですわ

こ:スマホを

い:インターネットを

こ:インターネットを?店に?

い:インターネット屋さんに

こ:「インターネット屋さん」て…,そんな店あるんか

い:ない。町中探し回ったけどどこにもない

こ:そりゃないわな

こ:仕方ないから別の店に入ったんですわ

こ:どこの店に?

い:近所のスーパー

こ:近所のスーパー?何売り場に?

い:雑貨売り場

こ:君もしかして,近所のスーパーの雑貨売り場の洗濯ネットの隣のコーナーを見に行ったん違うか?

い:なんで分かんの?

こ:君が考えることはだいたい分かるわ

い:ネットやから。探すとしたら洗濯ネットの隣のコーナーやろ思うて

こ:あのな,インターネットの「ネット」っちゅうんは,洗濯ネットの「ネット」とは違うネットやから

い:あ〜やっぱりそうか。「何を入れるかが違う」っちゅうことやろ

こ:「何を入れるかが違う」とは?

い:洗濯ネットというのは「洗濯物」を入れるネットのことやから…

こ:はいはい

い:インターネットというのは「ター」を入れるネットのことやろね

こ:「ター」を入れるネット?……君もしかして,インターネットとは「ターをインするネット」のことやと思うとる?

い:「ターをインするネット」やからインターネットやろ?ただねぇ,そのネットに入れる「ター」っちゅうんが何ものなのかが分からないんですわ

こ:それは誰にも分からんやろな

い:「麻雀で隣の人が捨てた牌をほしい時に言う掛け声」とも違うし…

こ:それは「チー」やな

い:「3時のおやつを食べる時の飲み物」とも違う

こ:それは「ティー」や。「ティー」でも「チー」でもない。「ター」や

い:「ター」ってなんやねん

こ:知るか!「ター」て言い出したんは君や

い:君は「ター」も知らんのにインターネット使こうとるんか

こ:あのなぁ,「ター」なんちゅうもんは存在してないの

い:「ター」は存在してない⁉︎ それやったら「ターをネットにイン」できないやないか

こ:だから…,インターネットの「ネット」っちゅうんは,「ターをインするネット」と違うの。「インターネット」とは形がないもんやからね

い:形がないのに存在してるのがインターネット⁉︎ そんな空恐ろしいもんなんか。「インターネット」っちゅうやつは

こ:「幽霊」みたいに言うな。そういうサービスやから

い:「サービス」ということはタダなんですか?

こ:タダではない。有料サービスやね

い:そんな形のないもんになんでお金払わんといかんの?

こ:電話と一緒やがな

い:電話は形ありますよ。形なかったら電話番号押せまへん

こ:電話機やなしに,電話の「基本料」っちゅうのがあるやろ?毎月払うやつ

い:毎月?僕は気が向いた時にしか払うてませんけどね

こ:あかんやろそれは。電話をまったく使わん月でも,「基本料」は毎月かかんねん

い:使わんでも毎月払わなあかんの?

こ:そりゃ払わな

い:誰に?

こ:「誰に」て…,電話会社の人にや

い:電話会社の人はええねぇ。働かんでも毎月僕からお小遣いもらえるっちゅうことか

こ:「お小遣い」て…。君が電話使わんでも電話会社の人は毎日一生懸命働いとんのや

い:「電話を使わない月は払いたくない」っちゅうんが人情というもんやで

こ:あのな,「基本料」っちゅうんは,電話がいつでも使えるようにしておくためのお金やから,毎月払わなあかんの

い:ほんなら,基本料を払わないと,電話機があっても電話が繋がらないなんてこともあり得るんか

こ:君とこの電話時々繋がらんことあるやろ

い:それで繋がらんかったんかいな。「また電話会社の人仕事さぼっとるな」思うたら

こ:君が気が向いた時しか払わんからや。ちゃんと毎月払わな。それと同じで,基本料を払って情報が繋がるようにしておくことを,インターネットを「繋ぐ」とか「契約する」と言う

い:それは知ってますよ。スマホに電波で情報を届けてくれるのが「インターネット」というサービスやがな

こ:なんや,知っとんのかいな

い:だから「知ってる」言うとるやろ

こ:知っとるんなら自分でスマホ買いに行けるやろ

い:明日買いに行ってきますわ。電波をよく受信できるやつを買うたらええんやろ?

こ:それも大事やね。機種によっても電波の入りがええもんと悪いもんがあるらしいからね

い:それやったらまずでっかいアンテナ買うてくるわ

こ:君◯◯◯◯◯◯やろ

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落語や漫才のあらゆるオチを誰よりも先にNFT化し,落語や漫才やコントなどを作る際の元ネタとなる令和版『醒睡笑』を作っています 脳トレ&遊びながら落語NFTがもらえる『オチ当てクイズ🎯ゼツミョー大賞🏆』という企画もやっています