家庭科の先生に大激怒

どうも、藤沢です。

僕の中学校には「かまし」という文化があり、じゃんけんで負けたものが何かを「かます」んですが、それがなかなかに楽しんです。

例えばじゃんけんで負けたら教卓の前で一発ギャグ、などの中学生らしい遊びなんですが、「かまし」もほどほどにしないといけないと思った話です。

僕らはいつも通り「かまし」をしていました。

今回のかましはこうです。

じゃんけんで負けたやつは忘れ物を申告するときに

「ノートと教科書と…チョコチップメロンパン忘れました」

という、という意味の分からないかましでした。

我々の学校は何か忘れ物があるときに、授業の前に席を立ち、忘れたものを先生に言っていくという謎のルールがあるのですが、その時に「チョコチップメロンパン」も忘れたことにしようというかましでした。

まったくもって意味が分からないと思いますが、これが中学生です。

そして次の家庭科の時間、不幸にもじゃんけんに負けた僕はさっそく立ち上がり、先生に向かってこう言います。

「ノートと教科書と…チョコチップメロンパン忘れました」

周りは「?」状態。
かましを考えた張本人は寝たふり。

そして先生は

「てめえふざけてんじゃねえぞ!!!!!!!」

と謎の大激怒を繰り広げます。

確かにふざけたのは認めます。しかしチョコチップメロンパンごときでそこまで怒らなくてもいいじゃないか…
と思ったんですが、きちんと謝ります。

「申し訳ありませんでした。」

「もういらんことすんなよお前」

そういい先生はもう一度僕に問います。

「んでなに忘れたんや?」

寝たふりをしていた彼が目を輝かせ口をパクパクしています。

読唇術をマスターしていた僕は彼の口に目を向けます。

「(ち ょ こ ち っ ぷ め ろ ん ぱ ん)」

おい!!!!!!!!!!!!!!!

他人事だと思いやがってこの野郎、と言いたかったのですが彼はまた寝たふりを始めます。

しかし僕も3年間「かまし」をしてきました。

ここでひいては男が廃る。

そう思い、口先に勇気と小麦粉とチョコレートを混ぜてこう言います。

「ノートと教科書と…チョコチップメロンパン忘れました」

「っっっ!!!!!!!!!!!!」


先生は激怒を通り越し、もはや声が出ていませんでした。

そしてこの先のことも覚えていませんが、彼の爆笑する姿だけは覚えています。

そしてこの一件で僕の家庭科の成績は1に落とされました。

チョコチップメロンパンのように甘くはない人生でした。


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