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「邪魔や無駄をやめていくと、勝手に速く吹けるようになる」グループレッスンレポート

4/28スケール&エチュードのグループレッスンレポートです。
スケールはC-durの最終回。アイヒラースケール2番のアルペジオを速いテンポ(スラ−)で練習しました。

最初にそれぞれ目標テンポを決めて練習しました。
速いテンポで吹くには、できるだけ無駄や邪魔をやめることがとても大事です。地道に練習しているのに一定のテンポで止まってしまうのは、邪魔がどこかにあるからです。

高速道路を快適に走りたいと思っても、ゴミや石ころが落ちているとスピードが緩んでしまいますよね。それと同じです。テンポを速くすればするほど、小さな邪魔でも影響が出てくるのです。

今回の参加者の方でいうと、こんなことが邪魔をしていました。
・指のばらけ
・身体の使い方
・アンブシュア
・力み
・思考(緊張)
・楽譜の見方
・過度な安全思考
・楽器の調子
・息とテンポのスピードの不一致
・吹く前の準備不足
・指づかいの不安

などなど・・沢山ありました。

でもこれらは今回の参加者の方だけの問題ではなく、本当にあるあるです。私もいつもこれらには気をつけていますが、速く吹けない時はこれらの邪魔があります。

一人ずつのレッスンで、それぞれの方の邪魔を見つけて練習していくと、少しずつ仕上がりが変わっていきました。「正しい吹き方」に導くことはしていませんが、邪魔を取ったらいわゆる「正しい」とされる吹き方になっていたという感じでしょうか。

無駄や邪魔って、自分の枠内ではなかなか気づけないのが困ったところです。上達を邪魔しているものって何だろう?邪魔ってどう取り除けばいいんだろう?と悩んでいる方はレッスンに来てもらいたいなと思います。自分の演奏に興味を持って、少しずつ上達していく過程は、ある意味上等な遊びです。



ランスロ26のエチュードの6番も今回が最終回です。

今回はテクニックの復習と、アンサンブル基礎(リレー)を中心に練習しました。

動きの少ない簡単なメロディは音域別の音質の差が激しいと、フレーズがまとまりづらく綺麗に聴こえません。なんとなく雑然とした印象になります。

今回は、まず音域別の音質を整える吹き方を練習しました。
音の移り変わりの直前に必要なことをやっていくことで形になっていきます。注意深い練習が必要ですが、ゆっくりのエチュードではこれがやりやすいです。

アンサンブル基礎練習では、参加者でリレーをしました。
1〜2小節という細かいスパンでリレーをしましたが、引継ぐ時の吹き方、カウントの取り方、全体の構成上の音量などについて練習しました。一人では気づけない吹き方のクセに気づけるのがリレーの良いところだと思います。


5月からのスケール&エチュードは半音階にフォーカスを当てます。AT&Clは倍音練習の応用です。半音階や倍音練習が苦手な方、歓迎します。


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