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2/26スケール&エチュードグループレッスンレポート「アイヒラーCdur」「ランスロ26のエチュードより8」

スケール&エチュードグループレッスンは、演奏の基礎のスケールと応用の入り口のエチュードを少しずつ、じっくり練習していこうという内容です。

スケールは「とりあえずなぞった」「曲に生かせてる感覚がない」「一部の音域だけ」「短調はスルー」「♯♭が増えた時点で疎遠」・・など、中途半端で終わってしまう方がとても多いと感じています。

そんな方々に参加してほしい!と作ったのがこのグループレッスンです。少しずつじっくりと取り組んで、やっているうちにスケールの生かし方がわかったり、実際曲に生かせるようになれば最高です。



今回のスケール課題は

アイヒラーのC-durの1番のタンギング、スタッカートをゆっくりテンポor速いテンポです。

これらの課題の中で、できるようになりたいテクニックを中心にお一人ずつ練習しました。

スタッカートの基礎からやりたい方はゆっくりで、速いタンギングやスタッカートに困っている方は速いテンポで練習しました。

基本的なスタッカートのやり方は数人の方で繰り返し練習してライブでもお話ししているので、ノウハウは理解されたのではと思います(希望)。

あとは実践あるのみです。タンギングやスタッカート、本当に身につくととっても楽しいものなので(あまり信じてもらえない笑)ぜひ地道に練習してほしいと思います。

速いタンギングやスタッカートは、意図(どれくらいの速さでどこまで吹くかなど)が漠然としていると出来るものも出来るようになりません。

なんでもそうですが、どう吹きたいか?(どれくらいの速さで、どれくらいの強さでなど)をはっきりさせると、それだけで変わります。頭の中を整理しただけで軽快なスタッカートになった方もいらっしゃいました。

あと、舌の動きの邪魔をしないのもとっても大事です。できない時は動きの邪魔をしていることがほとんど、なんなら邪魔を取り除くだけで勝手に動くようになります。邪魔は沢山ありますが、何かを突き止めてやり方を変えると邪魔は消えていきます。

息や口の中や舌の状態も大事です。ここが抜けても速く動きません。

私自身が相当なタンギング劣等生だったので、人並みに出来るようになるには??と沢山考えて実践し、効果的だったことを今回のレッスンでお伝えしました。

また、今回はダブルタンギングについてもやり方をお伝えしました。グループレッスンでは初だと思います。

ダブルタンギングの土台は基本的にはシングルと一緒です。ダブルを使う機会がなくても、練習するとシングルも速くなるので、遊び感覚で練習するのをおすすめします。



エチュードグループレッスンでは、ランスロ26のエチュードの8番を練習しました。

比較的易しい(ように見える)エチュードを色々な角度から練習するグループレッスンです。

今回は通して練習しました。基本的な音楽の乗り方や、人前で演奏するときの身体の使い方、頭の中などが中心でした。

出来ないところを指摘し潰していくことはいくらでも出来るのですが、これに終始すると「正しい」けど窮屈、無個性な演奏に仕上がってしまうので、今回はもっと大元のことをレッスンさせていただきました。

大元から変わっていくと、練習もしていないのに音が響き出したり、テンポが安定したり、音楽が生き生きしだしたりガラッと変わっていくのです。この上で細かいところを練習したり、音楽の勉強をしていけばプロをも凌駕する演奏になるのではと思っています。

お一人ずつのレッスンの後は、リレー演奏です(写真撮り忘れました)。小節数や担当箇所を変えながら順番にリレーしていきます。ここでも大元についてや、バトンの渡し方をレッスンしました。バトンの渡し方次第で音楽がつまらなくなったり、生き生きする様子が興味深かったです。

合奏は言わばバトンの渡し合い大会なのに、効果的でかつ音楽的な渡し方って具体的には習えないのではと思います。渡そう、落ちないようにしようという気持ちやアクションだけでは音楽にはならないのです。

リレー演奏、3回目以降はより発展させていきたいと思っています。参加者の方の様子を見ながら、テンポや小節数を変えたり、2〜3人でユニゾンしたり、覚えて吹いたりなどなど・・1つの課題を長くやるメリットを活かしていきたいと思います。

今回の課題は3月、4月と取り組みます。4月はまだ空きがありますので、興味のある方はぜひご参加ください。

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