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AirTag HermesはApple製品なのにAppleガイドライン無視なスペシャルデザイン

AppleはiPhoneなどのケースアクセサリをサードパーティが作るときに製品の機能性を損なわずデザインできるようにガイドラインを公開している。Apple Storeなど直販で販売されるアクセサリの基準としてメーカーには遵守が求められるのもこれだ。

今回、AirTag用のガイドラインが更新されて公開された。

ドキュメントによると、AirTagのスピーカーエリア(白い面)については「塞いではいけない」、アンテナエリア(AirTagの外周)には「金属を近づけてはいけない」とある。 (参考: Macお宝鑑定団

実際にApple純正のAirTagアクセサリは両側が空いており、自社のガイドライン通りとなっているし、Apple Storeで販売されているサードパーティのアクセサリも同様の作りになっている。白い面は全体がスピーカーの役割を担っているので塞いでしまうと音が極端にこもってしまい機能性に影響が出るのだろう。

さてAppleとエルメスのコラボモデルのAirTag Hermesも当然Apple製品だけれど・・・AirTagが露出する面にはClou de Selleと呼ばれるエルメスの伝統的な刻印が見えるようになっているが、こちらは鏡面加工がある側でスピーカーエリアな白面ではない。

では裏面はというと完全に塞がったデザインを採用している。これは先に解説したApple自身のガイドラインに沿わない設計だ。あくまでエルメスキーリングがメイン。

繰り返しになるがAirTag Hermesは紛れもなくApple製品だ。ただ、そのデザインはエルメスコラボレーションらしく特別なものであり、機能面でのスピーカーのクリアランスよりも優先されるべきものなのかもしれない。

ちなみにスピーカーエリアを塞いでいても音自体は聞こえた(けど、気持ち小さめ)(あと、Apple自身がガイドライン無視することはたまにある)

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