botänの解

でました『botän』。出てからだいぶ経ちますが。だいぶ経つのでもうあんまり覚えてないんですが、記憶を探りさぐり紐解いていきます。

『botän』のテーマは、前作『town』で“ここではないし⾒つかりもしないけど、どこかにある街”を巡るオンナノコ達が“新しい⾃分”を⾒つけるために動き出すキッカケ(スイッチ=botan)を探す物語。

ここから始まっています。『town』までの活動の中で、たくさんの人に支えられてO-EASTという大舞台までたどり着けた。まだ道半ばだけど、今度はコチラから皆さんの何かのキッカケになるようなアルバムを作りたい。指先ひとつでも背中を押せるようなアルバム。ヌュアンスには《ヌュアンスだけで完結しない》という軸があって、音や歌詞を聴いて、そこに《自身の思考を加える(考える余白を作る)》ことで(あなたの)ヌュアンスは完成する…。ようなイメージで作っているんですが、聴いて少しでも「なんか頑張ろ」って思ってもらえていたら幸いです。

とかいって、別に作家には↑と同じようなイメージを伝えて、基本あとはお任せです。そこは作家のイメージにお任せしてます。僕のイメージを100%再現してもらったら、それは僕だけが楽しいアルバムなので世間に知らしめる必要がないという考えで、これは振り付けや衣装もメンバーにも同じなんですが「あとは自分で考えて」という、側から見ると「なんて自由なんだ」と思うかもしれませんが、受け手にしてみたら放任無茶振りでしかないひどいやつです(笑)。なので僕のジャッジは『ヌュアンスの軸』からブレていないかどうかなので、出てきたものに基本NGは出さないです「いんじゃん」です。一説によるとそれが恐怖を煽り立てると噂もありますが、心底「いんじゃん」と思ってるので大丈夫です(誰に言っているのか)。

とはいえ、今回は衣装やビジュアルイメージとか諸々ちょっと個人的にはギリギリ攻めていて「伝わるかなー、これ伝わるかなー」と胃をきりきり舞いさせていました。『town』はある意味わかりやすいというか、距離感をいつもよりも近目に設定したんですが『botän』は結構離したというか、ちょっと見据えた感を出して作り始めていたので「やりすぎかなー、どうかなー」ってモヤモヤしてた時に、嘉風氏が『I know power』のデモを聴かせてくれて、モヤモヤはぶっ飛びました。なんかもう全然コレで良かった。合ってた。と、泣きそうなくらい喜び「そうだよね!コレでイイんだよね!」と、感謝を伝えたのを覚えています。同じタイミングで野絵氏にも「あなたがブレたら困る」と言われ、チームのありがたみを身に染みて感じた次第です。

楽曲解説まで行こうかと思いましたが、眠くなってきたので気が向いたら追記します。

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