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つづける、つながる

1.始めることの勇気

”2020.02.22” 

2がつづくこの日に東播磨未来100人会議の第1回が行われました。NPO法人シミンズシースの小笹さんの掛け声で始まったこの取り組み。彼自身、シーズとしてではなく、一人の市民として立ち上げました。何かを始める時、とても勇気がいります。誰かが始めなければ、誰も巻き込まれません。そういった意味で彼が”始めようぜ”と声をかけた勇気は素晴らしいものがあります。ましてや【100人会議】なんて大きな規模をいきなり。
なかなか僕にはその勇気がありません。なので彼の勇気に僕は付き合おうと思い参加しました。

2.なんのプロになりたいのか?

東播磨未来100人会議は数名のプレゼンターが自分の想いを5分で語り、そのあとに参加者がプレゼンターとワークで想いの共有を図る流れです。僕は加古川の喜多農機を経営している喜多亮太さんの伴走者としてプレゼンの補助やワークの補助を担いました。

喜多さんとは今回の取り組みで出会いました。若い方ですが考え方がしっかりしていて、やっていることも素晴らしい方でした。どうやって彼の良さを引き出せばいいのか?彼の想いをどうやって伝えればいいのか?自分で勝手にワークをする分には好き放題出来ますが、相手がいるということで格段に考えるレベルが上がりました。ましてや、普段は土木職で現場行ったりしている人なのでワークのプロでは無いんです・・・・。

でもやっぱり想いを持っている人には共通してちゃんと【物語】を持っています。喜多さんにも素敵な【物語】を持っていました。だから、僕は彼の物語を言語化して表層化して、簡潔に伝えることを考えました。

また、ワークでは彼の良さを伝えると同時に、参加者さんが気楽にお話出来たり、楽しめたりできるような仕掛けを考えました。

5分のプレゼンでは喜多さんの想いを伝えきれないので喜多さんに関する質問ボックスをつくり、喜多さん自身が話しやすい環境をつくると同時に参加者の人たちも話に入りやすい補助線としました。また、終わった質問には喜多さんが作っているお米”神喜舞”のステッカーのニセモノをつくり貼ってもらうようにしました。

ちょっと話しは飛びますが、ニセモノをつくるって大事やな~と思います。当日はニセモノを渡しましたが、参加者には「ホンモノが欲しかったら喜多さんの田んぼに行ってみて下さい」と言いました。
ニセモノをつくることでホンモノに価値がでる。ホンモノに価値を出したければニセモノ(マネ)をつくることかなと思います。

話を戻します。
せっかく来てもらったんだから楽しんで欲しい、それと同時に喜多さんの事を知って欲しい。そう思いながらワークを用意していきました。当日は僕の心に余裕がなかったので、深堀り出来るところも深堀仕切れなかったなーと思いつつ何とか終わることが出来ました。

普段事務作業をしている人間がここまで誰かの事を考えて、何かの準備をして人前での発表に付きあうという経験はないので、本当に貴重な経験でした。そして、ワークのアマチュアに付き合ってくれた喜多さんに感謝すると同時にたぶん近い将来、何かで絡んでいくんだろうなと思います。

あらためて思うに、喜多さんと向き合ってきた日々を考えると
”僕は人の想いを形にするプロ”
になりたいのかな~と今は思っています。

3.ソーシャルジャンクション

当日は加古川を中心として東播磨のまちづくりに関心がある人達が100人規模で集まるという、感度の高い場になりました。そんな場にいると、知った人もちらほらいらっしゃいました。4年前、ぼくは『加古川飲み会議』という帳(とばり)をくぐり、加古川のまちに参加しました。当時は知らない人たちばかりで「ここに僕の居場所はあるのだろうか?」と思いました。

とはいうものの、「MANABIYA」を始め「IPS」や「クランピング」、「まちなかオセロ」などをまちの片隅でワチャワチャやっていると何となくつながりが出来ていくもんです。そんな人たちとのつながりの中で過ごした4年後のこの日は何となく自分の居場所があったように思いました。居場所とは自分の心が”居てもいいんだ”と思えることなんでしょうね。

高砂で「まちの保健室カフェ to be」を営んでいる金ママさんが「藤輪さんの顔を見ると落ち着くわ。ありがとう」って言ってもらえました。
「ありがとう」って言ってもらえることほど自分にとって心が休まることは無いと思います。そういった意味で、ありがとうと言える関係性は大事だと思います。

当日は久しぶりにMANABIYAメンバーと会うことが出来ました。今年度になってお互いにそれぞれの道があって、なかなか会うことは無かったのですが、たまたまこの日は道が合流しました。写真を撮ろうと話しかけてくれた岡さん、いつもニコニコ僕と接してくれるニコちゃん、改めて『ありがとう』。やっぱり二人は僕が落ち着く居場所です。

こうやって何かを続ける事で道ができ、お互い並走し、時が来れば別れ、何かのきっかけで交差する。以前、久留米の”おきなさん”がおっしゃっていた

まちづくりはソーシャルジャンクション

という言葉を感じた日でした。

他にもここでは書ききれない人たちとの出会い。それは、みんながまちづくりを諦めないで続けてきたから。自分たちで自分たちの未来をつくろうと続けてきたから。

”つづけている”から”つながる”

そんなことを感じたと同時に
2020.02.22という日に生まれた東播磨未来100人会議が続いていくことで新たなつながりが出来ていくのだろうと思います。

そして、それを育てていくのは言い出しっぺの小笹さんだけではなく、その場にとけこみ居場所を見つけた僕たちなのかと思います。(おわり)

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