寄生する自生する

親になって子供が出来ていろいろ考えさせてもらえることがあります。

僕は子供の頃、極端に誰かに頼る人でした。自分で何かをしようと能動的に進む人ではなかったんですね。石橋を叩いて叩いて割って通らないタイプです。今思うと、誰かに寄生しないと生きていけない人だったと思います。

じゃあ、いまどうか?っていうと基本的に石橋を叩く性格は変わらないのですが、石橋を叩くかどうかは自分で決めて、叩いて壊れたら「あ~あ」やっちゃった。って思うくらいの人間なのかなーと思います。

子どもの話題に戻りますが、僕には小3の息子がいます。彼はどちらかというと誰かに付いて行くタイプです。自分で引っ張っていくタイプでは無いんですね。子供の頃の僕にそっくりなんです。本人はどう思っているか知りませんが、僕は子供の頃、そんな誰かに付いて行く自分が嫌でした。
主体性なく自分で決められない。誰かに付いて行くと落ちつく。
そんな自分に安心している反面、そんな自分が嫌いだったんですね。

でも、いま思えばそんな時間も大事なんだろうな~と思います。
カブトムシなど昆虫は幼虫のうちは土に潜り、さなぎになると木に寄生し最後に成虫になって羽ばたく。

結局、ヒトでも動物でも何かに寄生する時間は大事なわけなんですよね。それを急かすように自生を促す。頭でわかっていても言ってしまう。でも、子供にとっては寄生する時間が長ければ長いほど、いっぱい力をため自生するとき大きく羽ばたけるんだと思います。

そう思うと、寄生する時間は大事だし、子供は大きく羽ばたくために親元でいっぱい寄生していいのかな~と思います。

とはいうものの、グダグダした態度をとると

「こら~!何しとんや~!」

って怒ってしまうのは頭でわかっててもやってしまう親のサガなのかな~なんて思います。

とりあえず、いつか羽ばたくであろう子供のためにいっぱい寄生させてあげたいですよね。

全部で804文字でした。(タイトル除く)

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