マウンテンランニングワールドカップに挑戦しはじめて10年、思い出話をもう1つ
2012年に初めて出資したワールドカップ。
レース前日には国際枠の選手のためのブリーフィングとディナーパーティがあった。
レストランに到着すると思い思いに着席し、すでに談笑をしている人々。うーん、どの輪に入ったら良いのだろう???と思いつつも座らなければ始まらない!えいやっと座って挨拶をする。
ここにいるのは皆選手かと思いきや、家族やパートナーなど必ずしもコーチや選手だけではなく、カジュアルな感じ。そうした事も分かり少しずつ緊張がほぐれた。
時間になってまず、選手には用紙が配られる。何の書類か尋ねると、「ドーピング規定に違反する行為をしていない」という宣誓書類だった。これを記入して、スタッフに提出する。
以前も触れたかもしれないが、僕はマウンテンランニングのワールドカップに出る事を決めてから徹底して口にするものは気をつけてきた(ドーピングは厳密には経口だけではないが)。
具体的には、リストにある薬以外接種しない(幸いにもナショナルチームのスポーツドクターが近くにいるので、処方は必ず相談している)。また、僕は喘息があるので吸入量にもとても気を使う。
日頃の食事も気をつけた。サプリなどを中心に中身が確信持てるもの以外は一切口にしない。食べるのは白のものだけ。黒はもちろん、グレー(白と証明出来ないもの)はすべて断った。
これはものすごいストレスだった。僕の場合、個人で競技しているので、アンチドーピングも自分で勉強し、今でこそスポーツファーマシストに相談できるようになるなど、だいぶ改善されたが徒手空拳なので、食事を作ってくれた妻にも都度質問をするので、妻には大変苦労をかけた。
前置きが長くなったが、これだけの事をしていたので、アンチドーピングの書類のサインへも一切不安はなかったし、そうしたテストを行う公平で高いレベルのレースに自分が足を踏み入れた事が嬉しかった。
その後は1人ずつ名前を呼ばれゼッケン(レース後に回収)を渡される。一緒に渡されるファイルには大会関連資料が同封されており、1人1人の名前が書いてある(今も大切にとってある)。
全員へのゼッケン渡しが終わったら、待ちに待った夕飯だ。みーんな、お腹ぺこぺこ。そして、みんな本当によく食べる。よく動き、よく食べ、よく眠る。これは強くなる上でとても大切なこと。
移動を伴うので、先に書いておいたけど、きっとこれが公開される頃は乗り継ぎしている頃かな?
今週末はマウンテンランニングの伝統レースに出場する為、北イタリアのマロンノに滞在します。タイムリーな話はSNSで更新するので、ぜひフォローしてください。
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