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サーモンATMで切り身を引き出した


4ヶ月ぶりにまたシンガポールに来ました。

前回は気づかなかったけれど、街なかにとんでもないものがあった。それがこちら。


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サーモンATM。

世界初、ノルウェーのサーモンATM、とのこと。サーモンの?ATM?はて?何事?

そりゃサーモンはみんな大好きだけども。(シンガポールで特に人気とか、レストランでサーモンが推されてるイメージはあんまりない)。私も回転寿司に行ったら7皿中5皿くらいサーモンを食べていた時期があったけども。いつのまにサーモンが通貨の世界に来てしまったんだ。たしかにシンガポールっていろいろと進んでるイメージだけど、そんな進み方あっていいの?いや、この場合 進みすぎたのはノルウェーなの?


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"STEPS TO BUY"という説明書きがあるから、普通に考えてサーモンの切り身が購入できる自動販売機、だね。というか「普通に考えて」って言ったけどやっぱりおかしい。通貨じゃなくてよかったけどサーモンの切り身の自販機もじゅうぶん意味不明だ。これが結構しれっと設置されている。何台か見た。買っている人は見ていない。


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自販機の正面のプリントにはサーモンの部位別・栄養自慢が。まさかカロリーメイト的なポジションを狙ってますか?携帯栄養食としてのサーモン切り身、だとしたら自動販売機であることだけは説明がつく。が、他の説明はまったくつかない。

いろいろ謎だけど買ってみよー!(そういう性格)


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現金を入れるところはなくて、カードのみ。ATMっぽさはそこなのかな。200gで2.9シンガポールドル。日本円で240円くらい?ガコンッと音がしたので足元の取り出し口に手を入れてみたら、中はキンキンに冷えている。

そして奥に、あった!!


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こんな街なかでどうしてくれるの、っていう、THE 切り身。冷凍です。シンガポールは年中暑いし(この日は30度)、熱中症予防にはいいかもね。いやよくないよ、すごい持て余す。カバンに入れたらカバンの中めっちゃサーモンになりそうだし。仕方なくそのまま手に持ってぶらんぶらんさせながら歩く。


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案の定、ホテルに持ち帰るまでに暑さで半解凍されているサーモン。こうなると思ったよ!むしろすぐ料理できて便利だな!?

キッチン付きのお部屋に泊まっていたので夕食はサーモンで何か作ってみることにする。


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レモンソテーみたいにしたかったけど、前日買ったオレンジがかなり余っていたのでオレンジソテーに。そういう料理食べたことないけど、なんかありそう。終始、雰囲気だけで調理していく。使い慣れてないキッチンだし、調味料も限られているし、突然あらわれた切り身だし、もう、なるようになれ。


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ザザンッ!それっぽくなった?たっぷりバターで蒸し焼きにして、オレンジの絞り汁に砂糖を入れて煮詰めたソースをちろっとかけた。

これが、とっても美味しかった。とにかくサーモンの実力がすごい。脂のノリ、やわらかさ、香り、すべて完璧。しょっぱさも甘さもどんとこいって感じ。あなた、クリスマスのメイン張れるよ。

よく考えたらこのクオリティのサーモンが道端でスッと買えるの贅沢すぎるな。謎だけど。

最高だった。謎だけど。



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タレント、エッセイスト。 NHK『テレビで中国語』『穴場ハンター』、STVラジオ『藤岡みなみのおささらナイト』など。hontoブックキュレーター。時間SFと縄文時代が好きで、読書や遺跡巡りって実在するタイムトラベルでは?と思いつき、タイムトラベル専門書店utoutoをはじめる。
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