【出逢い編 #6】Aさんの場合/キャリアか、親か
Aさんは、スーパーエリートです。
どんどん昇進し、昇給し
ボーナスも上がっていきます。
当時で、40代半ばだったと思います。
◇
お母さんが、認知症になりました。
息子であるAさんのことをすら わからなくなる日があるほどです。介護をしますが、仕事もあります。もといた会社では お母さんと充分な時間を一緒にいられなくなりました。
しばらく悩んだ末、趣味だった旅行に関われる仕事へと転職。条件は以前よりも遥かに下がっています。ここからキャリアを取り戻すことは難しいことを本人自身が自覚していました。転職を重ね、転職する以前よりも条件がよくなることなど、ほとんど無いからです。また、もといた会社が、ほかよりも条件が良かったこともあります。
◇
お母さんとの時間は、介護自体も大変なものだそうですが、なによりも、心のダメージが大きいそうです。お母さんのなかから自分の記憶が消えてしまう悲しさに向き合いながら、仕事を両立させていました。
そんななかで、わたしは出逢ったのです。
◇
旅行代理店でのお仕事も、介護との両立は厳しいものがありました。休みを取りやすい会社ではありますが、そのぶん、お給料は下がります。出世も取りづらい。
趣味も返上して、会社と自宅の行き来。
経費だって、ずいぶんとかかります。
◇
ある日にお会いしたとき。
---上記の話を聴いた日ですが
Aさんと、わたしは、ふたりで泣いていました。
Aさんが言ったのです。
『キャリアを諦められない。だけど、お母さんを捨てられない。はかりにかけたら、お母さんのほうが、大切なんだ。』
◇
お酒も多少入っていましたが、そんなには飲んでいません。『そんなんもうビジネスやるしかないやん』の共感の涙です。
もとからエリートさんですから、大切なお母さんのために、自分の憧れのために、短期間ぎゅっと努力することなんて、かんたんなことだったのです。
◇
わたしが提携している事業が
たくさんの夢を、両立させることができる
素晴らしいものだということを再確認できました。
◇
世の中には、こんな悩みを抱えている方々は たくさんいます。最近では しばらくコロナの話で もちきりでしたが、以前には経済誌で【介護地獄】【介護自殺】の言葉が飛び交っていたのですから。
ここ数年のコロナのタイミングで、仕事が上手くまわってきた方々もいれば、思うようにいかなかった方々もいるはずです。介護問題は、たまたま大きな話題にならないだけで 深刻化している可能性は充分にあるのです。
◇◇◇
【キャリアか、親か】
ではなく
【キャリアも、親も】
◇◇◇
どちらも、大切にしたい。
宝物と
生きがいや やりがいは
本来、はかりにかけるものでは ないのですから。
◇
大切なものを
大切だといえることは とても素敵なことです。。
男性はあまり弱い言葉をいわないイメージがありましたし、わたし自身、特に歳上の男性から、心を開いて 弱い部分を話していただける自信を持っていたわけではありません。
話してもらえる わたしで、よかった。
涙を流しながら 想いを語ってもらえる
わたしで、よかった。
◇
女性リーダーが 男性からも心を開いてもらえるということは、とても貴重なことのように感じました。この子には話せない と思われてしまったら、対策を打ちようもなく、彼らの達成を阻むことになるからです。
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