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頭痛キャラメル 第二十三話【たえられない厳しいしつけ】

僕の小学生時代はとっても暗い。

小学一年生の冬に、都会の学校から田舎の学校に転校した。

父親の里に土地を持っており、そこに自宅を建てた。近所の家は、父親の幼い頃からの知り合いばかりで、民家も疎らだった。

いわゆる、田舎での生活が始まった。

周りの家は古民家がほとんどで、僕の家は⚪️⚪️ハウスなる、テレビCMでも流れているような、最新設備の家だったため、かなり周りからも浮いていた。

自宅のお庭には、わざわざイギリスから子犬を取り寄せた大型犬種(オールドイングリッシュ シープドッグ)を大きなゲージで飼っていた。明らかに周りの方々とは違う生活がまわりの方々からは珍しかったのか、知らない方までも訪ねて来るほどだった。

小学生の同級生も珍しさに興味を持たれたのか、みんなが集まる機会が多かった。

きっと、みんな羨ましく思っているのだろう。そう思ったが、僕の心のなかは決して明るい状態ではなかった。

我が家は父親のしつけがとっても厳しかった。

学校の成績は、特に厳しくチェックされた。

「なぜ、成績が下がったのか?」「漢字の書き順が間違っている。なぜ間違えたのか?」「ちゃんと普段から勉強していないからだ」などなど、毎日のように説教された。しかも、同じようなミスを繰り返すと、急にピンタが飛んできた。

皮膚が切れたかのような痛み

そのあと、じーんと痛みが継続する

あー、悲しい。幸せになりたい。

第24話に続く



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