ここ数か月の活動を振り返る

8月から12月頭にかけて、わけのわからないスケジュールでひたすら小説書いたり本作ったりしていた。ちょっと本気でアホみたいな勢いだった。Twitterでも少しは呟いていたけど、アカウントを分けていたり企画の関係で黙っていたことも多いので、こういう限界進行・オタク奇行が好きな人向けにまとめておこうと思う。ちなみに私もそういうの読むの大好き。何かに狂った人間の様を眺めるのは楽しい。

注意:中身には触れませんが、二次創作の話が出ます。

スペック:字書きがメインだが、同人誌を作るのに困らない程度にグラフィックデザインもやる(独学)。プライベートはAdobe民、officeは仕事で一通り使う。紙と印刷と装丁のオタク。クラフト趣味もある。

関わった本

身内向けアンソロジー:主催(テンプレート作成・編集・データ作成・入稿・受け取り・金銭管理・電子版作成)、執筆
二次創作アンソロジー:執筆、カバーデザイン
二次創作個人誌×2(再録2冊)、電子書籍(既刊の電子化):12月上旬のオンラインイベントで頒布
オリジナル個人誌×1:10月頭のイベントで頒布予定だった

8月

二次創作オンラインイベントを応援する記事を書く(記事公開は9月頭)
 僕は同人活動を推進するオタク、通称・妖怪ホン出せオバケなので、1年半ぶりに開催されるジャンルWebオンリーに向けてホン出せ応援エッセイ(参考資料込みで約18000字)を書いた。最初は個人的にやろうと思っていたのだが、Twitterでそういうの書こうかなと呟いたところ主催さまに補足され、イベントロゴを使わせていただいたりイベントページにリンクを張っていただいたり、半公式みたいな扱いになった。
 そうなると半端なことは出来ないので、いろいろ調べたり文章練ったり参考ページのリンク一覧作ったりした。そういう情報まとめたりするの好きなんですよ。わりと好評だった上、それを読んで参加を決めたという匿名メッセージも届いたので妖怪冥利に尽きる。

お盆あたり、身内向けアンソロジーを企画する
 大学時代は結構まじめな文芸サークルに所属していたのだが、そのころの同期とは卒業後もなんやかんやつるんでいる。イベントに出店したこともあるのだが、一番メインの活動は誰かの結婚式に合わせて作品持ち寄ってお祝いするというやつである(楽しい)。
 ご時世柄、数年ぶりの企画になる上、同サークルの上下の期に広く声をかけて同窓会みたいにしたいと新郎(同期)がいうので、じゃあ同期以外にもダメもとで声かけてみるか、とやったらあれよあれよと20人越えの大企画になった。びっくりした。びっくりしながらも言い出しっぺだったので主催を引き受ける。スケジューリング、連絡のしかた等事務関係を詰めつつ、Wordでテンプレート(3種)を作りはじめる。

9月

オリジナル個人誌の原稿
 10年くらいあたためつづけた話をとうとう本腰入れて形にしよう、というので、10月頭のイベントに個人サークルとして4月時点で申し込んでいた。その執筆の最終段階(約10000字)と入稿データを作成し始める。装丁をそこそこ凝ったので、作ったデータは4種(本文・表紙、タイトルシール、帯)。

二次創作アンソロジー用の作品を書きつつカバーデザインのラフを練る
 参加を決めたのは5月。参加規定で作品文字数は5000~10000字(文庫サイズ14ページ程度)、複数作も可だったので、この時点では4000字くらいのを2本出すつもりでいた。最終は8000字弱一本になった。プロットなし雰囲気進行のペース計算なんてこんなもんである。
 カバーデザインの話は7月くらいにもらっていて、ラフの方向性を決める。とはいえアンソロタイトルがまだ決まっていなかったので、ざっくりした構図くらいしか考えていなかった。

身内アンソロの編集作業
 中旬に表紙案(無料配布素材に文字入れしただけ)を2つ出す。多数決とって決定。
 完成した本文テンプレートを共有し、下旬から作品が提出され始める。詩・短歌・散文でテンプレートは3種作ったのだが、まさかのゲームブック形式でページ分割をしたいという参加者が現れたため、その対応をする。だったら最初からWordテンプレ作らないでインデザで作業したかったという後悔が胸をよぎる。誤字脱字チェックと体裁編集を提出され次第こなす(最終19作品)。

下旬、オリジナル個人誌を入稿→入稿後に新型コロナに感染しイベント参加を断念
 一週間ほど出勤停止をくらう。症状自体は3日程度で収まったので、残りの5日間は上記の作業と一番進行がヤバかった二次創作アンソロ執筆に使う。

10月

中旬、二次創作アンソロジーと身内向けアンソロジーの本文が3日違いで〆切
 我ながらアホだと思う。しかし身内アンソロは入稿期限の兼ね合いでどうしてもずらせなかったのでしょうがない。
 二次創作アンソロを仕上げて提出し、チェックを受ける。この主催さまの企画参加は2回目だったので、ほとんど修正なしで通せた。
 身内アンソロの提出稿の誤字脱字チェックと体裁編集をしながら自分の作品(約3000字)を書く。構想は8月の時点でできていたが、本文執筆は実質3日である。アホ。提出原稿の差し戻し(PDF)と同時進行で台割(Excel)を作り、必要な事務ページを作成する。ページ分割が入る関係でWordの目次機能は使えないので自力でコピペして作成する。セクション分割を考えるとめんどくさすぎて各原稿の合体もできないので(テンプレートのノンブル設定が無駄になった瞬間である)、各原稿を個別出力しPDF上でノンブルを振る。Acrobat Proに物を言わせた馬鹿の力業。

下旬、二次創作アンソロジーのカバーを作成しつつ、身内向けアンソロジーの全体校正と入稿
 二次創作アンソロのタイトルが来たので、仮の素材とパターン、ベタ打ちタイトルで作った構図ラフを全体に共有してから、本格的に作成を始める。イラレで素材作ってフォトショに移して加工かけるのが基本動作。他担当者から素材の流用を依頼されたので、それも念頭に置きつつ。
 身内向けアンソロは全ページ(約140ページ)を統合したものを共有し全体チェックにかける。案の定、目次に誤りが出たので修正する。修正後、データをそろえて印刷所に入稿・発注(原稿不備で再入稿)。
 このあたりから二次創作の別企画に装丁アドバイスとして関わり始める。本気で本作ろうとしてる人と色々調べながら装丁の話するの楽し~!!

11月

初頭、二次創作アンソロジーのカバーデータのうち、他担当者に渡すデータを分離したりしつつ完成させる

上旬、記念日合わせの小話をアップする
 
約3500字。もともと冒頭数百字だけ書いていたものを4日くらいで仕上げた。

上旬、身内向けアンソロジーの現物を結婚式で手渡す
 水曜に現物が到着、企画参加者向けデータを作成(表紙等の画像データを減らして軽量化し、PDFに目次機能をつけたもの)、共有。木曜にラッピング用品を買ってラッピングし、金曜の午後に飛行機で現地に向かう(式は土曜日)。ギリギリすぎ。週明け、編集後記と全作品の感想をまとめたもの(A4サイズ8ページ)を共有する。

中旬、二次創作個人誌の本文を加筆修正したり書下ろし書いたりしつつ、二次創作アンソロジーの提出したカバーデータを修正したりする

下旬、記念日合わせの小話を上げつつ二次創作個人誌①の最大早割〆切に滑りこむ
 小話は約4000字。確か4日くらいかけて仕上げた。
 見積もりを取るのが遅くなり、表紙を2日で作って入稿した。しかも見積もりからページ数が変わったので、事前入金額を自分で計算して出している(バカ)。入稿してからも金額があっていたか気が気じゃなかった(あってた)。
 全て再録(約15000字)をページ飾り等がっつりつけて組版して文庫サイズ40ページ。

12月

初頭、二次創作個人誌②の入稿
 校正してたら加筆が足りないことに気づき、ギリギリまで本文を書き足す(最終的に加筆修正と書下ろし合わせて10000字くらい)。こちらは最初からインデザで組んでいたおかげで目次修正は楽だった。それにしても最終ページ数が決まったのが最終稿になってからなのは限界すぎる。
 表紙とカバーはあらかじめ背表紙を分離した形式で作ってあったので事なきを得た。しかしカバー袖のことをすっかり忘れていたので、裏表紙側にクソみたいな作者コメントを入れてしまった。脱稿ハイよくない。文庫サイズ230ページ。
 また、個人誌①の帯と同梱用のカードを予定より2日ほど遅れて入稿する。本体の方が先に到着してビビった。

上旬、オンラインイベントの準備をする
 オフイベントよりは少ないのだろうが、オンイベも準備が全くないわけではない。通販ページ登録用の画像作ったり無配データをアップロードしたり新刊のサンプルあげたりお品書き作ったり何だりかんだりラジバンダリ。
 オンラインイベント開催。応援エッセイを書いた関係でスペースにお呼ばれする。ネップリを登録できていなかったのでギリギリまであがいたが、結局間に合わなかった(唯一の心残り)。
 二次創作アンソロは本にするだけではなく参加者各自でオンライン公開もすることになっていたので、その告知画像をカバーデザインを流用して作る。自分の公開用の画像を新規で作りつつpixivへの投稿も準備。


その後はまあオンラインイベントの帰結である発送作業に追われたりなんだりしていますが私は元気です。新刊は2種だけど既刊が4種類くらいあるのを自宅発送でやってるから作業工数が多いのだ。誰だよこんなに書いたやつ。私だ。

たぶん書いた分量としてはそんなに多くはないのだけど、もともと遅筆だし間をあけがちなのでめちゃくちゃ書いた気がしている。あとその他の作業(編集とか組版とかデザイン作成とか)が結構詰まってたね。

大変だったけど楽しかった。肩と首は犠牲になった(ここ1週間くらい隔日でシップ貼ってる)。

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