【ケース例題】なぜ日本の賃金は上がらないのでしょうか。考えられる要因を、網羅的・構造的に整理してみてくださいというお題の着想について

この手の問題は、最初の着想が重要です。最初の着想がしっかりしていれば、後は自然と網羅的・構造的に整理されていきます。

初心者にとって一番簡単なのは、数式の因数分解に落とすことです。因数分解は網羅的・構造的です。

特に今回のお題では「賃金」とあるので、定量的に測定可能であることがわかります。定量的な議論が可能であれば、因数分解は単純ですが抜け漏れの少ない、強力な武器となります。(もっとも、それだけではインサイトが出ないことも多いので、初心者向けのアプローチです)

以下、あくまで一例ですが

①日本の1人当たりの賃金 = ②日本全体の賃金 ÷ ③日本の人口

②日本全体の賃金 = ③日本の総売上 x ④労働分配率

などと展開していきます。ここであることに気づきます。

「売上」と書いてしまったけど、世の中会社ばかりではない!

③は、少なくとも「法人」「個人」に分けられるでしょう。
法人はさらに「会社」と「会社以外」に分けられるはずです。
後者には公的機関や財団法人等が含まれます。これらについて「売上」というのはちょっと変ですね。従って③は

③=日本の(営利組織の総売上 + 非営利組織の総収入 + 個人の総収入)

などと分けられるかもしれません。これを私は「和の因数分解」とも呼んでいます。あるいは「全体を部分に分ける」という言い方も可能です。

※「日本の賃金」は総量ではなく「一人当たり」を指していると考えるのが妥当なので、そのような想定のもと発想しています。

今回の発想解説はここまでとします。また次回お会いしましょう。


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