米国債と社債のどっちがいいの？【お客様からの質問シリーズ55】
こんにちは
ウェルスパートナー（https://wealth-partner-re.com/）で富裕層向けIFAをしている藤村大星（https://twitter.com/wp_fujimura）と申します。
債券投資において、米国債と社債のどちらを選べばいいのかというご質問をいただくことが増えているので解説します。
＊社債といっても幅広いので普通社債・劣後債の前提です。
（１）債券投資で重視する点は何か
米国債と社債で以下のような違いがあります。
債券投資において何を重視するのかを考えるとどちらが最適なのか見えてくると思います。
・利回り
債券の一番のリスクは発行体の倒産（デフォルト）です。
倒産（デフォルト）の確率は米国債と一般企業だと、一般企業の方が高いです。よって社債の方がリスクが高く、利回りも高くなります。
基本的に利回りは格付けが高いほど低く、格付けが低いほど利回りは高くなります。
現在の投資環境であれば、格付けや期間によって違いますが、社債の利回りは4%前半から5%前半の利回りになります。
・最低投資単位
債券も株式のように最低投資単位が存在します。
最低投資単位も米国債と社債で違いがあります。
⭕️ 米国債の方が最低投資単位が低いです。
証券会社によって異なりますが、米国債は額面100ドルくらいから投資が可能です。
それに対して社債は銘柄によって異なります。額面1000ドル〜額面2000ドルから購入できる社債もあれば額面10万ドルから、額面20万ドルからしか購入できない社債も存在します。
・格付け
米国債の格付けは現時点で「AA+」で、とても高い格付けです。
⭕️ 社債でも米国債と同じくらい格付けor高い企業が発行する社債はありますが、そこまで多くはありません。
以下の記事で企業の発行体格付け一覧をまとめています。
・期間
債券の期間でも違いがあります。
⭕️ 米国債の最大残存年数は30年ですが、社債は30年以上のものもあります。
とは言っても30年以上の債券に投資することはあまりないと思います。期間に関してはそこまでの差はないです。
（２）組み合わせるのが良い
米国債は発行体の安全性や最低投資単位、社債には利回りの高さなどとそれぞれにしかない良さがあります。
⭕️ 国債も社債も最適な債券ポートフォリオを作るためのパーツにすぎません。どちらかだけではなく、組み合わせて最適な債券ポートフォリオを構築しましょう。
以上、米国債と社債のどっちがいいの？でした。
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