長期債は金利低下でどれくらい値上がりするの??【お客様からの質問シリーズ⑧】
こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。
今後長期金利が低下し、長期債の価格が上昇すると考えている方が多いと思います。 今回はそもそもなぜ金利が低下すると債券価格が上昇するか、また過去の金利低下局面で長期債はどのくらい値上がりしたのかを書いていきます。
(1) なぜ金利低下で既発債の債券単価が上昇するのか
債券の価格と金利はシーソーのような関係にあると言われています。つまり、金利が低下すると債券の価格が上昇し、金利が上昇すると債券の価格が下落するということです。
金利が下落すると、債券価格が上昇する理由として以下の2つのがあります。
① 金利低下による既発債の魅力の高まり
金利が低下すると、新しく発行される債券の利回りも低くなるため、相対的に既発債の魅力が増します。投資家は高い利回りを求めるので新発債より既発債の需要が高まり、既発債の債券価格が上昇することになります。
② 安全資産としての需要の高まり
一般的に不景気のタイミングは、株式等のリスク資産のリターンは低下する可能性があります。これにより、投資家は株式よりも安全な資産である債券の需要が高まり、債券価格が上昇する要因となります。
(2)過去の金利低下局面の長期債の動き
過去の金利低下局面で長期債はどのくらいの値上がりが見られたのでしょうか?今回は2023年8月と約2年前の2021年6月で比較してみます。
現在のアメリカ政策金利は5.25%で10年国債金利が4.1%ですが、2021年6月の政策金利は0.25%で10年国債金利は1.5%でした。以下は具体的な銘柄名は出せませんが実際にある債券の一例になります。
今後の金利低下を予想するのであれば、以上のように長期債は値上がりする可能性はあると思います。
(3)まとめ
今回は金利低下に伴う長期債の単価上昇についてでした。
現在誰もが金利低下を予想していますが、相場はそのような前提通りに動く保証はありません。
急ピッチで利上げが加速しましたが、利下げが急ピッチで進むとは限りませんし、金利が更に上昇する可能性も0ではありません。債券投資に関しては残存期間を分散しバランスよく保有することをおすすめします。
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