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SBGは安全?危ない?【お客様からの質問シリーズ㊺】

こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。

ソフトバンクグループ(SBG)は高い利回りを狙えるため債券投資家だと馴染みのある方が多いと思います。SBGは安全?危ない?とご質問をいただくことが多いので2024年3月期決算期資料を見てみます。


(1)発行体格付けはBB+

SBGの格付けは2024年5月に「BB+」に引き上げされています。
投資しているテクノロジー企業の株価回復と損益安定化」が理由のようです。
格上げされたとはいえまだ投資不適格のカテゴリーです。

日本のJCRという格付け会社の格付けだとAですが、S&Pという海外の格付け会社だとBB+になっています。
あまりにも違うのでどちらを基準にすべきか悩ましいところですが「S&P・Moody's・Fitch」は3大格付け会社と称されており、こっちがスタンダードです。

基本的には、S&PのBB+の格付けを参考にしましょう。
以下の記事で格付けについて解説しているので併せてご覧ください。

↓発行体格付けと債券格付けのどちらを見るべきか

(2)SBGの財務戦略

SBGは投資会社だし発行体格付けBB+だから、危ないと決めつけるのではなく、守りの部分の戦略を見ていきましょう。

・手元流動性に余裕はある

2024年5月時点で3.9兆円の短期で換金できる資金を保有しています。
それに加え銀行からの借入枠が7495億円分ある状況です。

それに対して今後2年の社債償還は1.7兆円なのでまだ余裕があります。

https://group.softbank/system/files/pdf/ir/presentations/2023/investor-presentation_q4fy2023_01_ja.pdf

以下の図は短期で換金できる資金の推移です。

2023年1月では、コロナショックの影響で手元資金を5.1兆円まで高めて守りの戦略をとっています。
2024年3月は国内で社債を発行した影響で増えています。

https://group.softbank/system/files/pdf/ir/presentations/2023/investor-presentation_q4fy2023_01_ja.pdf

・LTV25%未満で維持

LTVとは、Loan to Valueの略で、保有資産のうち、借入金額が占める割合のことを指します。

SBGはLTVを通常時は25%未満、異常時でも35%を上限として管理するようにしています。

↓2024年3末時点のLTV↓

SBG単体の純有利子負債(2.55兆円)/SBG単体の保有株式価値(30.35兆円)=8.4%

以下の図はLTVの推移です。
2024年3月末時点のLTVは8.4%となっており、25%までかなり余裕があります。保有株式が50%下落した場合でもLTVは20%未満のようなのでかなり余裕があります。

コロナショックの際はLTV25%付近まで接近しましたがその後は、攻めと守りのバランス良い運営ができているのではないでしょうか。

https://group.softbank/system/files/pdf/ir/presentations/2023/investor-presentation_q4fy2023_01_ja.pdf


以上、SBGは安全?危ない?でした。
他に資産運用に関する記事を書いています。
以下のリンクが目次になるので併せてご覧ください。

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