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Babylon AI診断ベンチャー(ルワンダ)

内田和成チャンネルでアフリカビジネスについて語られている。
https://www.youtube.com/watch?v=t2XiTYbtHZk

椿進さんが、投資している会社について明るい口調。イキイキと話をしてくれており、とても面白い。

その中で、「Babylon」というAI診断ベンチャーについての解説が面白かった。

サービスの概要はユーザーがAI・チャットボットに症状を打ち込むとAIが答えてくれるというサービスだ。過去データの蓄積があり、8割はこれで対処法が明確になるという。

症状が重たそうだったり分からない2割については医師・看護師に直接つながりそこで診断をするので、どんな患者にもしっかりとした対応ができるという。
※AIが学習をしていき、データを蓄積することで精度も向上していくとのことだ。

もう1つ面白いのはこうしたデータを元に保険会社にデータ提供をしているとのことだ。

プルデンシャルにこのデータを元に、プルデンシャルに医療費請求をする患者に対して、病院に行く前にこのAI診断を受けてもらうフローを提案したとのことだ。

そこで病院に行く費用を抑えられた際はその費用の3割をもらうという契約をすると、初年度で100億円。2年目で200億円の収入になったとのことだ。

この背景にはルワンダの医師不足という実情もあるようだ。
日本は医師は1000名中1.6名だが、ルワンダでは1000名中0.1名を割る。

遠隔医療で80%以上は終わるのであれば、医師が少なくても医療が回る体制ができる。更にAIでデータ蓄積されていくため、誤診率も通常の医師よりも低くなるという。
※これは医師の専門性の問題がある。自分の得意分野は医師も間違えないが、あらゆる症状の患者が来るため専門外だと間違えるケースが出てくる。
結果、総合的に見るとAIの方が誤診率が少ないと解説されていた。

日本は法律の影響もあり、こうしたサービスが広がるのはまだまだ先になりそうだが、このサービスが普及することで少ない医師の数で医療を行き渡らせることができる。

また、財政赤字で苦しむ日本において医療費削減にも大きく寄与しそうなサービスだとも感じた。

こうした仕掛けこそがまさしくDXだし、日本は歴史がある分、規制・法律・慣習も古いままのものが多いし、日本人だけだと分からない感覚だ。

世界のベンチャーに目を向けると面白い発見があるし、日本における社会課題解決の幅も広がりそうだ。



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