文読む月日 1月2日
SEMENTOS Gt.Vo / NINE SPICES 店長の藤村です。
前回に引き続き2回目の投稿です。
連載なのかどうかが疑わしくぼけっとしてました、新川さんすみません。
これを書いているのは締め切りギリギリの12月初頭になりますが、皆さまの手に届く頃には2020年も終わり、2021年の幕が開かれているわけですね。
1月といえば自分にとって、ライブハウス関係者ならば分かると思いますが、ブッキングが最も辛い時期です。
みんな年末に向けて予定を考えてせっせと取り組んでいるバンドが多く、今年は何しようかなーなんて考えてる場合が多いみたいで、ブッキングがもうほんと決まりません。辛い。
かく言う自分もそうなんですが…苦笑
なんて愚痴は置いておいて、今回も本の話をしようと思います。
自分の人生のバイブルと言っても過言ではない本が2冊あるんですが、そのうちの1冊を紹介します。
前回コラムのタイトルについて触れた際に登場した、ロシアの文豪レフ・トルストイ著の民話集「人は何で生きるか?」です。訳は確か中村白葉さん。
ロシアに古くから伝わる民話を元にトルストイがより分かり易く伝わるように作り直したものを集めた短編集です。
日本語訳なので言い回しなどは違うのかもしれないですが、民話の内容は本当に単純明快で、子どもでも読めるようなお話になっています。
初めて読んだのは、20代半ばくらいの頃だったかなーと思いますが、当時鬱屈としていた自分にとって、とてつもなく清らかな話の数々に、荒んでいた気持ちも洗い流してくれた思い出。
まるで事情聴取を受けているとき(受けたことないですが)に出てくるカツ丼さながら、全てを懺悔し、受け入れ、心を入れ替えて生きていきたい気持ちになります。少しでも悪いことしたことある人には響くと思います。その自覚があればですけど。オススメの1冊です。
余談ですけど、実際に事情聴取でカツ丼食わした昭和の名刑事と呼ばれる方がいるらしいです。はい。
そんな感じでコラムが連載だということが発覚したので、また来月、よろしくどうぞ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?