Twitter(X)のシャドウバンとは?原因と解除方法、Twitter社(X社)の公式見解など
Twitter(X)を始めとするSNS運用を行う目的の一つに、自分(自社)のことを多くの人に知ってもらいたい、というものがあると思いますが、そのために必要なこととして、フォロワー・つながり・チャンネル登録などを増やす、ツイートや投稿のアクセス数(動画だと再生数)を増やす、というものがあると思います。
「最近アクセス数がガクンと減った気がする」
「リプライされなくなった気がする」
もしもあなたがこんな違和感を感じていて、しかもそれが勘違いや思い込みではなく数字として明確に表れていたとしたら(これまでと同じように運用しているはずなのに)、あなたのアカウントはシャドウバンされている可能性があります。
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下記リンクの記事はTwitterにおける「凍結祭り」についてまとめた記事です。凍結祭りはシャドウバンと同じくTwitter運用を行う上で避けられないリスクの一つなので、今回の記事と合わせて是非こちらもご覧ください。
シャドウバンとは
シャドウバンをシンプルに表現してみると「対象のアカウントを他のアカウントから見られにくくしてアカウント凍結に近い状態にする」というもので、ポイントとしては「本人には通知されないためシャドウバンされていることに気づきにくい」というものになります。
「回りくどくシャドウバンとかせずにアカウントを凍結したらいいじゃん」
とか思う方もいらっしゃるかもしれませんが、なぜアカウント凍結ではなくシャドウバンにするのか、その理由としては
「例えば悪質なユーザーがいたとして、そのアカウントを凍結したとしても、そのユーザーは凍結されたことに気づいたら、新しくアカウントを登録してしまい、結局はイタチごっこのようになってしまう」
ということが挙げられます。
シャドウバンとバンの違い
そもそもバンという言葉は「禁止する」という意味の英単語で、英字で「BAN」と書くのが一般的です。これがインターネット界隈の特にネットサービスにおいて何らかの理由でアカウントが停止されることを指して使われるようになりました。(例:垢BAN=アカウントをBANされること)
シャドウバンは、シャドウ(陰ながら)バン(BANされる)という二つの単語を組み合わせた言葉で、アカウントの運営者本人に気づかれないように(陰ながら)アカウントをBANする(利用制限など)ことです。
シャドウバンはTwitterだけ?
シャドウバンというとTwitterを思い浮かべる人が多いと思いますが、試しにGoogleで「シャドウバン」と検索してみたところ、1ページ目にはTwitterのシャドウバンに関する記事がズラリと表示されました。
しかしながらシャドウバンはTwitterだけの話しではありません。Instagram・TikTok・YouTubeにもシャドウバンは存在します。正確には「存在するようです」という言い方になりますが。
シャドウバンについて対話型AIに聞いてみた
ChatGPTを始めとする対話型AIが一気に普及し、仕事においてChatGPTを使ったことがない人が少なくなってきた感があります。
これまでは何か知りたいことや調べ物があるとGoogle検索を利用していた(ググっていた)方が多いと思いますが、AIの普及と進化により「何はともあれ兎にも角にもAIに聞いてみる」というのが当たり前の行動になるのかもしれません。
というわけで、対話型AIの主な3つのツールに「シャドウバンについて教えてください」と質問してみました。
ChatGPT(GPT-4)
Google Bard
Microsoft Bing AI
Twitter(X)にシャドウバンはあるのか
実はシャドウバンという言葉は公式に定義されているものではないのですが、多くのユーザーが当たり前に使っているため、Twitter(X)公式サイトのヘルプセンターにもシャドウバンに関する記載があります。
上記内容を見る限り「シャドウバンを行ってないし行ったこともない」というのが公式見解のようですが、これを鵜呑みにする人は極少数で、ほとんどの人は「シャドウバンは存在する」と思っており、だからこそGoogleで「シャドウバン」と検索したとき1ページ目にTwitter(X)のシャドウバンに関する記事がズラリと表示されているのだと思います。
Twitter(X)でシャドウバンされるとどうなるのか?
Twitter(X)のシャドウバンの具体的な内容については諸説あるので明確に「こうなる」と言い切ることはできないのですが、シャドウバンされると下記のような状態になると思われます。また、シャドウバンには4つの種類があると言われており、それぞれ発生する内容が異なります。
シャドウバンされるとこうなる
いいね・リプライ等が相手に表示されない
ツイートが検索結果に表示されない
ハッシュタグを付けても検索に表示されない
ツイートがフォロワーのタイムラインに表示されない
シャドウバンの種類4つ
1.Search Suggestion Ban(サーチサジェスチョンバン)
ユーザーが検索でアカウント名を入力してもそのアカウントがサジェスト表示されなくなります。また、検索結果の優先度が下げられるため、多くのユーザーの検索結果に表示されにくくなります。
2.Search Ban(サーチバン)
Twitter(X)検索の検索結果で、対象アカウントのプロフィールやツイートが表示されなくなります。
3.Reply Deboosting(リプライデブースティング)
他のユーザーのツイートにリプライ(返信)したときに、そのリプライ欄で表示されにくくなります(”返信をさらに表示”をクリックしないと表示されない)。ちなみにこれはアカウントに対してではなくリプライ一つ一つに対してのものなので、リプライごとに判断されます。
4.Ghost Ban(ゴーストバン)
シャドウバンの中で一番重たいペナルティで、ゴーストという名前の通り、Twitter(X)上に存在しなくなったような状態になります。具体的には、対象ユーザーのツイート・リプライ・RTなどが他のユーザーのタイムラインや通知に表示されなくなります。もちろん検索結果にも。
ちなみにゴーストバンされたアカウントは「アカウント凍結」されやすくなるというデータもあるようです。
*上記シャドウバンの内容については諸説あります。
Twitter(X)でシャドウバンされてるかどうかの確認方法
もしもあなたが「シャドウバンされているかもしれない」「シャドウバンされてる気がする」と思ったら、下記2つの方法でチェックしてみてください。
Twitter(X)検索でチェックする
Twitter(X)検索で「from:◯◯◯◯◯(ユーザー名)」と入力して検索し、検索結果に自分のアカウントのツイートが表示されなかったら、シャドウバンされている可能性が高いです。
ちなみにこれはあくまでも「可能性が高い」だけなので、シャドウバンされていると確定するものではありません。
シャドウバンチェックツールでチェックする
シャドウバンをチェックする専用サイト(ツール)があるので、そのサイトを利用して確認することができます。
Twitter(X)社の仕様変更やアップデートにより利用停止になっている外部ツールは多いですが、記事執筆時点でチェックすることができたサイトを3つ紹介します。
1.Twitter Shadowban Test
2.ShadowBird
3.Twitter Shadowban Test
上記のツールはどれもユーザー名を入力してボタンを押すだけでシャドウバンをチェックすることができます。
Twitter(X)でシャドウバンされた場合の解除方法
何度も書きますが、Twitter(X)公式ではシャドウバンはないものとされているので、下記方法はどれも「解除できるかもしれない」というものになります。もしもシャドウバンされたら自己責任で下記方法を行なってみてください。
1.利用違反になる行為やスパム行為をやめる
自分自身のこれまでを振り返り、Twitter(X)のルールや利用規約に違反するような行動や運用を行っていないを客観的にチェックし、もしも違反行為を行なっていたと思われるのであればやめるようにしましょう。
また、過去のツイートに著作権侵害や公序良俗に反するものがあった場合、即削除するようにして、シャドウバンの原因を排除するようにしましょう。
2.一定期間アカウントを使用せず放置する
シャドウバンは一定期間放置しておくと解除されることがあるので、少なくとも丸一日、状況によっては2〜3日、何もせず放置しておきましょう。
また、その間は定期的にシャドウバンチェックをして、解除されているかどうかを確認しましょう。
3.Twitter(X)ヘルプセンターに解除申請をする
残念なことに、Twitter(X)のサポートに問い合わせしたら確実に対応してくれるわけではないようです。また、問い合わせ方法はよく変更されるので、下記手順はあくまでも現時点での方法になります。
①ヘルプセンターにアクセス
②下にスクロールして「アカウントへのアクセスに関する問題」をクリック
③「アカウントを復活させようとしている」を選択
④「アカウントの復活に関する問い合わせ」を選択
⑤下にスクロールして問い合わせフォームにシャドウバンされたので解除してほしい旨を入力して送信
4.その他の解除方法(諸説あり)
上記以外にもシャドウバン解除方法としてネット上にはさまざまな方法が公開されています。信憑性は低いですが知識として把握しておくために箇条書きにしておきます。
設定とプライバシー>プライバシーと安全>表示するコンテンツ>興味関心のチェックを外す
設定とプライバシー>プライバシーと安全>表示するコンテンツトピックのチェックを外す
ユーザー名やアカウント名を変更する
オリジナル写真画像付きのツイートをする
URL付きツイートを削除する
Twitter(X)サポートのアカウントをフォローする(https://twitter.com/Support)
Twitter(X)でシャドウバンされないための対策と予防法
シャドウバンされないための基本的な考え方は「Twitter(X)のルールや利用規約に違反しない」ことで、逆に言うとTwitter(X)のルールや利用規約に違反したらシャドウバンされる可能性が高まるということになります。
それを踏まえた上で、下記にシャドウバンされないための具体的な対策を11つ挙げていますが、これは逆に言うとここに書かれていることを行うとシャドウバンされる原因になると言えます。
また、アカウントの信頼度を高めることがシャドウバンの予防法になるので下記にその方法を6つ挙げておきます。
シャドウバンされないための対策11つ
1.外部リンク付きツイートを連続投稿しない
外部リンクを貼ったツイートばかり連続投稿するとスパム行為と判断される可能性が高くなります。特に同じリンク先だと尚更です。もしも自分のブログに誘導するために外部リンク付きツイートを投稿しているのであれば、頻度や量には注意するようにしましょう。
2.同じ内容のツイートを連続投稿しない
同じ内容のツイートばかり連続投稿していると、自動投稿ツールを利用したbot(ボット)と判断される可能性が高まるので、もし仮にツールを利用せず手動で行なっていたのだとしても、同じ内容のツイートの連続投稿は控えるようにしましょう。
3.複数のアカウントで同じ内容のツイートを投稿しない
複数のアカウントで同じ内容のツイートをコピペして頻繁に使い回す行為もシャドウバンの原因になるのでやめておきましょう。
4.同じ内容のリプライをコピペして連続投稿しない
2023年春に公開されたアルゴリズム的に「他のアカウントとのコミュニケーションが重要」ということがわかったのですが、それを勘違いして同じ文章をコピペして自動ツールのように連続リプライする人がいますが、この行為はシャドウバンの原因になるのでやめておきましょう。
5.フォローやフォロー解除を過剰に行わない
一定期間内に大量のフォローやフォロー解除を行うと、スパム行為と判断される可能性が高まります。アカウントの信頼性を維持するためにも、過剰なフォローやフォロー解除を行わず、必要なときに自然なペースで行うようにしましょう。
6.いいねやRTを過剰に行わない
短時間での大量のいいねやRTもスパム行為とみなされることがあります。他のアカウントとのコミュニケーションの一環として行なったり、自分の興味や関心を示すための手段として行うのは良いのですが、過剰に行うことは避けて適度に行うようにしましょう。
7.ハッシュタグを多用しない
ツイート内にハッシュタグを過剰に使用すると、スパム行為やキーワードスタッフィングと判断されるリスクが高まるので、必要なハッシュタグだけを適切に使用し、乱用しないようにしましょう。
8.公序良俗に反するプロフィールにしない
プロフィール文に不適切な内容や言葉を使用すると、アカウントの信頼性が低下する可能性があり、また他のユーザーに不愉快な気持ちにさせる可能性もあるので、適切な内容のプロフィール文を設定するようにしましょう。
9.公序良俗に反するツイートやメディアを投稿しない
不適切なツイートやメディアの投稿は、他のユーザーを不愉快な気持ちにさせるだけでなく、アカウント凍結やシャドウバンのリスクが高まるので、不適切なツイートやメディアを投稿しないようにしましょう。
10.自動ツイートや自動返信の仕組みを使わない
自動的にいいねを押したりフォロワーを増やしたりするようなツールの使用はTwitter(X)のガイドラインに反する場合があり、スパム行為と判断されるリスクが高まるので、使用しないようにしましょう。
11.他のユーザーのツイートをパクらない
他のユーザーのツイートをコピーしてそのまま投稿する行為は、著作権侵害や信頼性の低下を招くことがあるので、他のユーザーの内容を参考にする際は、引用やクレジット明示など、適切な方法で行うようにしましょう。
シャドウバンされないための予防法6つ
1.二要素認証(2FA)を使用する
Twitter(X)ではセキュリティを向上させるために二要素認証(2FA)が提供されています。二要素認証(2FA)を使用することでアカウントの不正利用を防ぐだけでなく、シャドウバンのリスクを低減することができます。
2.電話番号を登録する
Twitter(X)ではアカウントの信頼性を高めるために電話番号の登録が推奨されています。不正アクセス時の対応やアカウントの回復がスムーズになるだけでなく、電話番号が登録されることで確実に本人確認ができるため、シャドウバンのリスクを低減することができます。
3.アイコンに自分の写真画像等を使用する
デフォルトのアイコン画像やフリー素材の画像を使用するよりも、自分の写真やオリジナルな画像を使用することで、アカウントの信頼性を向上させることができ、結果的にシャドウバンのリスクを低減することができます。
4.ヘッダーにオリジナル画像を使用する
ヘッダー画像もアイコン同様に、オリジナルの画像を使用することでアカウントの信頼性を向上させることができ、結果的にシャドウバンのリスクを低減することができます。
5.プロフィールをしっかりと設定する
プロフィールの文章をしっかりと入力することで、他のユーザーへのアピールになるだけでなく、アカウントの透明性と信頼性が向上し、シャドウバンのリスクを低減することができます。
6.フォロワー数を増やす
フォロワーを購入したり自動化ツールを活用して不自然な方法でフォロワーを増やすのではなく、地に足をつけた運用でフォロワーを増やすことで、アカウントの信頼性や活動度を示すことができ、結果としてシャドウバンのリスクを低減することができます。
最後に
上記の通り公式にはシャドウバンはないものとされていますが、実際のところではシャドウバンはあると思われますし、どれだけ真面目に運用していても突然シャドウバンされることがあるのも現実なので(アカウント凍結もですが)、シャドウバンされたと気づいた時に慌てないためにも、今回の記事の内容をしっかりと把握して、万が一シャドウバンされたときには解除方法等を参考にしていただければと思います。
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