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告白_3_提出

3月2日、私は友人の結婚式へ着ていくドレスや小物を買うために母と共に外出していました。
その中でカミングアウトしなければいけない、とふと決意する瞬間があったので過去のnoteをベースに書き直しました。以下がその内容です。良ければお付き合い下さい。



お母さんへ

今日も一日お疲れ様でした。
昨日はずっと運転したり沢山歩いて疲れましたね。

改めて、昨日は本当にありがとう。
お母さんのおかげでドレスや可愛い小物を買えました。

その中でこの先の事……私に子供が出来た時の事を話しましたね。 覚えてるかな。

それを聞いて、話さないといけないなと思ったので手紙を書きました。

疲れてるから別の日に
時間がある時にゆっくり読む
それでも良いです。 落ち着いて読んでください。


私は今、2つの特徴があります。
1.女性を好きになる『レズビアン』であること。
2.男女両方を好きになる『バイ・セクシャル』でもあること。

矛盾してるように思うけど、性的嗜好(せいてきしこう)……セクシャルマイノリティと言いますが、それを複数持つ人もこの世界には沢山居ます。
生きる中で変わることもあります。
人間って大変だね。

今の私が好きになるのは 女:男=9:1といった具合でしょうか。
過去には男性を好きになって付き合ったりもしたけど、今は女性に気持ちが向きやすくて、男性は少し苦手です。

昔から女の子にドキドキしたり『え!?すごい可愛い!』と思うことがありました。
思春期特有のカン違いかもと思い込んでいたけど、それも立派な予兆だったのかなと今は思います。

疑いが確信に変わったのは最近です。
親戚やお母さんの友達……いろんな人から
『彼氏はいないの?』
『イクラちゃんもいい人見つけないとね』
『早く赤ちゃん見たいな』
そういうことを言われる度に少しだけ不愉快で、ストレスでした。
(でも、誰も悪くないです。)

でも、反論する程のパワーはなくて、ヘラヘラして『私は結婚しないから諦めてね』と言うしかありませんでした。

そういう言葉は忘れず心に残って
『普通の幸せ』を手に入れたいと思うこともありました。
頑張って男性とコミュニケーションを取ろうと努力したけど、やっぱり無理でした。

私は女性に意識が向きやすい。
そう認められたのは2月のことです。

インターネットや本を見ると、カミングアウト……こうやって手紙や、言葉で自分の事を周りに伝える人は少ないみたいです。
大事な家族に拒否されるかもしれない。
大事な友達をなくすかもしれない。
そういう不安やリスクが沢山あるからです。

私も黙っているつもりでした。
その方がお母さんに要らない苦労をかけないから。
結婚しない心配はかけるけど。

でも、先月のお父さんの十七回忌の時お母さんはお兄ちゃんと私に言いました。

『おばあちゃんがお前達が結婚する時のお祝いに貯金してあるんだよ』

それは前から聞かされていたけど、過去1番心に刺さりました。

それはきっとおばあちゃんの望んだ形で使われないお金
それはこの先男性と結婚することは多分ないから、意味の無いお金

そう思ったら悲しくて、申し訳ないなと思いました。

お母さんは、また娘がおかしな事を言い出した。
またいつもの思いつきでの発言だと思うかもしれません。
そう思われてもいいです。
理解できなくてもいいです。

でも、知っておいて欲しいのは

・私がこうなったのはお母さんのせいではないという事
・お父さんが居ないからこう育ったわけではないという事
・心の病気ではない事
・性的嗜好は治せるものではないという事。

それだけ知っていてください。
お母さんは何も悪くないという事だけ分かってくれれば、私は理解されなくてもいいです。

直接顔を見て上手に伝える自信がなくて手紙にしました。
ズルい手段をとってごめんね。字が汚いのもごめん。

この手紙は私がこの先生きていく上での必要な告白であり、そしてお母さんの思うような女の子に育たない私からの謝罪です。
何一つ上手くいかなくてごめんね。

読んで気になることがあればなんでも聞いてください。
お叱りも受けます。
答えられることは答えるので、お話しましょう。

読んでくれてありがとう。



個人情報以外は全く同じ文章を便箋に認めました。3時間かかった何で?
明日渡すつもりで封筒に入れてしまいました。
渡せればいいねハム太郎!ヘケッ

また渡せた報告など書くかもしれないのでその時は何卒。

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