見出し画像

Story 4 本気

2019年7月19日 ignite Vol 4
ついに今日は「本気プレゼン」の日だ。

「本気プレゼン」とは
自分の「why」をアイデアだけで終わらせず、この一年で形にしていく。
そのための本気の「意思表明」。
それが「本気プレゼン」
前回のignite!で発表したアイデアをブラッシュアップし、
持ち時間5分で発表する。
今回のプレゼンはただ発表するのではない。
発表しチームの仲間を募集しなければならない。
しかも、某TV局が取材にも来ていて、これがまた、緊張感を増す事になる。


私は「本気プレゼン」に参加表明した。
物作り、絵を描くことの楽しさを取り戻すために参加したignite!。
参加したからには結果を恐れず積極的に取り組もうと思った。

前回の2つのアイデアから
「富士見やげ」を本気プレゼンで発表することにした。
以下が一番最初の富士見やげのテーマだ。
(今では色々変わっているが・・・)

①地域の魅力(特産品、技術、言い伝え・・・)を生かした、新たな物作り。
②ロット等の製作者側の意図に優先されず、この地域に来て良かったと思える物作り。
③そこから素敵な土産話が広がるような物作り

「Why」 なぜ私はこう思ったのか・・・
①について・・・
アイデアの発端はこのバッグだ。

画像1

これはグローブメーカーが製作した革製のバッグ。
野球のグローブ等を製作しているメーカーで、グローブ製作時の残革を縫い合わせてバッグにしている。
今まで価値が無かった残革に、価値を見出して新しいバッグを作っている。
このバッグと出会い、そして製作意図を知った時、とても心躍ったことを思い出す。

昔からある地域の魅力に、新しい価値も見出して、物作りしていく。
まずはignite!の発祥地、富士見からスタートしたい。
富士見の新しいお土産・・・「富士見やげ」

②について・・・
ロットや単価等も物作りに於いては重要である。しかし、最近は仕事の中で製作者側の意図が優先されすぎる物作りが多くなってきていて疑問を感じていた。それでは物作りが楽しくない!
もっと、「誰のために作るか」「この地に来て良かったと思えるお土産を作りたい」っと思う。
富士見やげを進めて一年経った今でも、私たちのチームは疑いなく
「楽しんで」物作りができている。

③について
お土産って誰かを想って買いませんか?
友達、家族、大切な人、職場・・・。土産を手渡した時、いろいろな会話が生まれる。
お土産って単なる物じゃなくて、コミュニケーションツールだと思う。
お土産を介して、素敵なコミニュケーションが
生まれるような物作りがしたい。

画像2

プレゼン後は「ポスターセッション」。
プレゼン内容を壁に貼り出し
発表者が自分のブースにきてくれた方々に
プロジェクトの説明をしていく。

プレゼン、ポスターセッションが無事終わった。
前回の3分プレゼンの反省を生かして臨んだ本気プレゼン。
緊張していたが、落ち着いて自分の話したいことは話せたと思う。
とにかく、練習したな・・・
出勤中の渋滞の車中。
車内で何度も声を出して練習(笑)。

プレゼンって個人の発表の場だと思っていた。
・・・しかし違っていたと感じる。
プレゼンを作っているのは参加者全員なんじゃないかと思った。
それはプレゼン中、メンバーの反応にすごく助けられたからだ。
うなずきや笑顔、「おー」という声。質問やアドバイス。
それらを聞くと緊張感が安心感に変わってプレゼンしやすくなっていた。
自分の発表に能動的に関わってきてくれる事が嬉しかった。
私も周りの人のプレゼンや発言に積極的に関わって行こうと改めて思った。

一年経った今、過去の資料見返してこの記事を書いているが、
プレゼン資料・・・ほんと文字が多くて見にくい。
この時はこれで「完璧!」って思っていたよな・・・恥ずかしい。

画像3

アイデアを生むだけではダメ。
それをどうやって相手に理解してもらえるように伝えるのかも大切。
私はアイデアを生む事は得意だが、
それをうまく伝えるのは下手だと気づかされた。

今後、「富士見やげ」にはその「伝え上手」な方
がメンバーに加わってくれる。
この事が「富士見やげ」をより成長させてくれる。

2019年8月16日 ignite! Vol 5
8月から10月まではignite 2nd Stageで
チーム企画のプランニングを行う期間。
そして、8月のVol 5では「チームメンバー決定」を行なった。

とても大切なメンバー決定。
前回のプレゼンでは複数の方に興味を持っていただいたが
本当にこれからメンバーになってくれるか不安でもあった。

蓋をあけると、上記でも出て来た
「伝え上手」な方がメンバー入り意思を示してくれた。
とても嬉しかったという感情と「おぉ、なんか動き出しそう」という
ワクワク感が感じられた日だった。

その後のチームミーティングでも3名の方が
サブメンバーとして参加してくれた。

皆、活躍するフィールドや言動のテンション、個人がかもし出す雰囲気も
バラバラ、アイデアや意見も異なる。
それがとてもワクワクしたし、人って面白いって思った。

ignit!eルールとして複数のチームに参加することはOKであった。
だから、私も他に参加したいと思うチームがあった。
もっと言えば、全部のチームに興味があった。
「どうしてその企画が成り立ったのか」
「どんな風に成長して行くのか」
知りたい欲求がすごくあった。

私にはちょっと夢がある。それは「絵本を作りたい」という夢だ。
過去にもトライした事があったが、絵本に関わる方から言われた・・・
「絵本には教訓が必要。ただ、好きな絵を書くだけではだめだ」と。
若い頃は人様に解ける教訓など持ち合わせてもいないと感じ諦めた。
まぁ、今でも持ち合わせていないんだが・・・
だから絵本作りのチームにも興味があった。

しかし、年末に向けて本業が一番忙しい時期になる。
いっぱいいっぱいの日が続く。
その中で自身の企画のリーダーをやって、ほかのチームにも加わる・・・
これでは全てが中途半端になって迷惑をかけてしまう。
なによりも富士見やげに参加したいと手をあげてくれたメンバーに
申し訳がない。
悩みに悩んでここは自分のチームに専念しようと決めた。
そしてその分、富士見やげを絶対に形にしようとも思った。

2019年8月24日 ignite!課外活動
富士見やげを進めるにあたって、テーマである「地域の魅力」をもっと
知る必要があるとメンバーと話し合った。
そんな中でサブメンバーから地域の名産品のイベントがあると情報を
得たので、早速見にいって来た。
松本で開催されたギターのイベント。
昨今、虫に食われた赤松が問題になっている。
しかし、その問題を逆手に取り、虫食いの赤松を地元業者の技術と熱意で
エレキギターにしているという活動。
開発者の方と話をしたが、とても刺激的だった。
こうやって自分達の技術と熱意で地域に貢献して需要を呼んでいる。
果たして「富士見やげ」は大丈夫か?
「熱意は誰にも負けないが、まだチームの核となるネタが何も無いぞ」
感じたが、この核が無い不安定な状況もなぜか楽しかったと今、思い出す。

なぜ不安定さが楽しかったのかというと・・・

色々経験していくと、先の失敗をしないように得意、不得意、好き嫌いで
動きやすいのではと感じている。
もちろんそれは経験値が上がっていることなので良いことではあるが
安全に動いて冒険心というのも衰退してしまう気がした。

先がどうなるかわからない・・・
だから、結果を出すために必死に課題を探り、必死に行動する。
その過程で情報や刺激を得られて、達成感を感じ、成長できる。
そういう過程に幸福感を感じていた。だから楽しかったのだと思う。

趣味でマラソンをしている。
マラソンを始めた理由も似ている。

42kmの先、自分はどうなっているのか結果がわからず不安。
でも、その不安をなくすために課題を見つけ、取り組む。
練習したり、用具を揃えたり、補助食の研究をしたり・・・。
それが楽しい!そして完走したときはもっと楽しい!

この先「富士見やげ」が完走できたときは、きっとすごく楽しいだろう!
楽しみで仕方がない!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?