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先祖や亡き友人へ感謝を述べる

くーもーはわーき ひかりあふーれーてー

昨年、NHKの朝ドラの「エール」にすごく感動したのは、山崎育三郎さんの「栄冠は君に輝く」の独唱でした。冒頭は、まさにその歌の最初の部分です。今日、夏の甲子園野球大会の開会式で、彼の歌声が甲子園に響きました。そりゃー、近くにいる高校球児も感動しますよね、鳥肌立ちますよね。どなたかがツイッターであげていた記事を見ましたけど、それをきいていても涙が出そうになるんです。同じ甲子園で聴いていた人がうらやましいですね。

お盆の前になりました。今日は仕事の合間に、祖先の墓と友人の墓に行ってきました。友人は15年前に自ら命を絶って向こうの世界にいってしまったのですが、時々彼のお墓にいって、元気にしている事を報告しています。車やバイクが好きなやつで、はにかみやで物静かな人だったので、静かに今も眠っているんだなぁと思います。

お墓参りをするときに、今までは祖先に何かを頼むようなことをしていました。しかし、最近は、何かを頼む時は神社に行くことにして、お墓では頼むのを辞めました。「○○を見守っていてください」「助けてください」という願いをお墓ですると、先祖が心配してしまいそうな感じがするのです。

むしろ、この今の瞬間に、幸せに仕事ができていることへの感謝、健康でいられることへの感謝、家族と仲良くできていることへの感謝の気持ちをもって手を合わせました。「いつもありがとう。まだそっちにはいかないけど、幸せでいられるようにするよ」とつぶやいて、お墓を後にしてきました。友人も我が家の祖先も、きっと私の言葉に耳を傾けてくれたと信じています。

お線香に火をつけ、静かに供える。墓石に水をかける。手を合わせた後に、お線香の煙を見ながら、祖先へ想いを馳せる。このように、お墓参りの時間にここまで意識を向けたのは初めてかもしれません。感謝の気持ちや、今の自分が幸せだという気持ちなどを伝えれば、きっと祖先も、現世にいる私たちを温かく見守っていてくれるのではないでしょうか。

8月のお盆のころというのは、以前、東京で仕事をしていたときには、まるで労務のようにお墓参りに行っていました。両親に「お墓参りに行ってこい」と言われてから行っていたように思います。疲れているのに、ゆっくりと故郷で過ごしたいのに、なんでお墓に行かないといけないんだと。せっかく帰省したんだからゆっくりさせてほしい。そんな不満のような気持ちがありました。

富士に戻って独立し2年が経過。改めて、人への感謝やささやかな喜びを感じるようになりました。気持ちがだいぶ変化してきたのは確かです。お墓参りや神社でのお祈りなど、それらの時間を大切に考えるようになったのは大きな変化です。これからも、先祖や亡くなった友人と向き合う時間を、大切にしたいと思います。彼らに幸せで、元気でいることを伝えつつ。

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