市議会で人口減少について質問しました
6月9日、ふじみ野市議会で市政に対する一般質問を行いました。質問は、人口と女性活躍の二つですが、ここでは人口について報告します(坪田としたか)。
要旨は ①出生率が想定より低い、転入者が少なくなっている、 ②住み続けられるまち(転出を減らす施策が必要)、 ③特に人口が少ない若い世代に住み続けてもらう施策が必要
です。
以下は本文です。 ①人口減少の評価分析 ☛(本市の人口は本年1月1日時点で、114279人となり、一年前に比べて276人減少しました)
市の回答は、自然要因と社会要因を取り上げ、「自然要因(出生死亡)では、出生が478人、死亡が1184人で、606人の自然減、社会要因(転出入)では、転入が5469人、転出が5149人の320人の社会増で、差し引き286人の減少」とのことでした。第一に、昨年の死亡者数は、過去最高でした。逐年、死亡者は増えており(2016年は949人、2011年は839人)、高齢者の増加にともない、この趨勢が続く可能性が考えられます。
また、「ふじみ野市将来構想」2018~2030で試算していた合計特殊出生率は1.8とのことでしたが、現在は1.34ということで、自然増が予想以下ということでした。
⇒私の考え
昨年、近隣の朝霞市は350人、志木市は138人、富士見市は208人、鶴ヶ島市は600人以上、それぞれ人口が増えており、(川越市は25人減)、ふじみ野市のみが減少ということは、本市特有の原因があると思います。例えば、不動産の価格や供給、まちの魅力で負けているなど。市の回答で、こうした観点に基づく分析は示されませんでしたので、私からは「さらなる分析を進めてほしい」と求めました。
続いて、今後の見通しと対応について質問しました。
②今後の見通しと対応
市からは、数年前から人口増加の伸び率が鈍化しているとの指摘がされました。当初描いていたピークである117900人への到達については難しいようです。転入者が減少傾向にあること、自然増が予想以下の趨勢である、との理由です。対応としては、今後作成する、「ふじみ野市将来構想」の後期基本計画(2024~2030)に反映していくとの姿勢ですが、私からは再質問を行い、「現住民に住み続けていただく、転出を減らしていく施策」「若い世代に住み続けていただく、転出を減らしていく施策」についての考えを質問しました。市からはこれといった具体策、改革策はまだ示せないようでしたが、ギガスクール構想を始めとして、先進の教育環境を整備していく、との発言もありました。期待したいと思います。私からは「若い世代は、進学、就職、結婚などで転出する方が多いが、この世代の人口は上の世代に比べて少なくなっている。もともと少ない世代が流出すれば、人口のバランスが一層崩れてしまうので、持続可能なまちづくりのためにも、ぜひ有効な施策を進めてほしい」と求めました。
⇒私の考え
人口については、近隣の自治体どうしで「奪い合い」になるような策(転入者へのメリット第一策)ではなくて、現在、住んでいる方のメリットになる施策、転出を減らす策が重要と考えます。
例えば、従来の子育て支援策だけでは、住む(住環境の充実、緑や公園、美観、道路)、学ぶ(進んだ小中学校のカリキュラム)、働く(キャリアや資格が活かせる)、楽しむ(消費、レジャー)、つながる(地域活動)というものです。このうち、「楽しむ」、「つながる」は、シビックプライドと呼ばれるもので、まちへの誇り、愛着、共感を持ち、まちに自ら関わろうという気持ちに大きく関係します。楽しめないまち、つながりがない(つながれない)まちであれば、ひとはまちを離れやすくなります。若い世代が、楽しめる、つながりのあるまちをつくる必要があります。
☛(2001年以降生まれは毎年、ほぼ1000~1100人代で漸減。2000年以前は1300人代)。
(宣伝)6月19日開催の「まちの活性化」勉強会では、ふじみ野市人口のデータを紹介します!人口問題に関心がある方はぜひ、ご参加ください。詳しくは、「坪田としたか(ふじみ野オープン交流会) まちの活性化 note」 で検索をお願いします。
6月9日、ふじみ野市議会で市政に対する一般質問を行いました。質問は、人口と女性活躍の二つですが、ここでは人口について報告します(坪田としたか)。
要旨は ①出生率が想定より低い、転入者が少なくなっている、 ②住み続けられるまち(転出を減らす施策が必要)、 ③特に人口が少ない若い世代に住み続けてもらう施策が必要
です。
以下は本文です。 ①人口減少の評価分析 ☛(本市の人口は本年1月1日時点で、114279人となり、一年前に比べて276人減少しました)
市の回答は、自然要因と社会要因を取り上げ、「自然要因(出生死亡)では、出生が478人、死亡が1184人で、606人の自然減、社会要因(転出入)では、転入が5469人、転出が5149人の320人の社会増で、差し引き286人の減少」とのことでした。第一に、昨年の死亡者数は、過去最高でした。逐年、死亡者は増えており(2016年は949人、2011年は839人)、高齢者の増加にともない、この趨勢が続く可能性が考えられます。
また、「ふじみ野市将来構想」2018~2030で試算していた合計特殊出生率は1.8とのことでしたが、現在は1.34ということで、自然増が予想以下ということでした。
⇒私の考え
昨年、近隣の朝霞市は350人、志木市は138人、富士見市は208人、鶴ヶ島市は600人以上、それぞれ人口が増えており、(川越市は25人減)、ふじみ野市のみが減少ということは、本市特有の原因があると思います。例えば、不動産の価格や供給、まちの魅力で負けているなど。市の回答で、こうした観点に基づく分析は示されませんでしたので、私からは「さらなる分析を進めてほしい」と求めました。
続いて、今後の見通しと対応について質問しました。
②今後の見通しと対応
市からは、数年前から人口増加の伸び率が鈍化しているとの指摘がされました。当初描いていたピークである117900人への到達については難しいようです。転入者が減少傾向にあること、自然増が予想以下の趨勢である、との理由です。対応としては、今後作成する、「ふじみ野市将来構想」の後期基本計画(2024~2030)に反映していくとの姿勢ですが、私からは再質問を行い、「現住民に住み続けていただく、転出を減らしていく施策」「若い世代に住み続けていただく、転出を減らしていく施策」についての考えを質問しました。市からはこれといった具体策、改革策はまだ示せないようでしたが、ギガスクール構想を始めとして、先進の教育環境を整備していく、との発言もありました。期待したいと思います。私からは「若い世代は、進学、就職、結婚などで転出する方が多いが、この世代の人口は上の世代に比べて少なくなっている。もともと少ない世代が流出すれば、人口のバランスが一層崩れてしまうので、持続可能なまちづくりのためにも、ぜひ有効な施策を進めてほしい」と求めました。
⇒私の考え
人口については、近隣の自治体どうしで「奪い合い」になるような策(転入者へのメリット第一策)ではなくて、現在、住んでいる方のメリットになる施策、転出を減らす策が重要と考えます。
例えば、従来の子育て支援策だけでは、住む(住環境の充実、緑や公園、美観、道路)、学ぶ(進んだ小中学校のカリキュラム)、働く(キャリアや資格が活かせる)、楽しむ(消費、レジャー)、つながる(地域活動)というものです。このうち、「楽しむ」、「つながる」は、シビックプライドと呼ばれるもので、まちへの誇り、愛着、共感を持ち、まちに自ら関わろうという気持ちに大きく関係します。楽しめないまち、つながりがない(つながれない)まちであれば、ひとはまちを離れやすくなります。若い世代が、楽しめる、つながりのあるまちをつくる必要があります。
☛(2001年以降生まれは毎年、ほぼ1000~1100人代で漸減。2000年以前は1300人代)。(宣伝)6月19日開催の「まちの活性化」勉強会では、ふじみ野市人口のデータを紹介します!人口問題に関心がある方はぜひ、ご参加ください。詳しくは、「坪田としたか(ふじみ野オープン交流会) まちの活性化 note」 で検索をお願いします。
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