Amazonペーパーバックの原価、108ページ以上なら印刷所より安い(30~50部印刷と比較)

不住水まうすです。
今後、紙の同人誌を出す際、
印刷所で30~50冊まとめて印刷するのと、Amazonのペーパーバック(オンデマンド印刷)で出すのと、どう違うのか比較していたのですが、ある事実に気づきました。
「印刷所でまとめて印刷した方が、1冊あたりの原価はAmazonより安くなる」
と思っていたのですが、自分の場合、そうでもなかったです。

Amazonのペーパーバックの場合、印刷コストに、Amazonの利益が40%上乗せされたものが原価となります。
たとえば印刷コストが400円なら、最低売価は667円(税込734円)となり、これが作者にとっては原価となります。

これを、自分にとって馴染みのある印刷所である丸正インキさんの「アタックNo.1」と比較した場合、

①A5サイズ28ページの同人誌の場合、
Amazonペーパーバック:1冊原価 667円
丸正インキ「アタックNo.1」30部:1冊原価 487円
丸正インキ「アタックNo.1」50部:1冊原価 306円
となり、印刷所の方が安いです。

しかし
②A5サイズ52ページの同人誌の場合、
Amazonペーパーバック:1冊原価 667円
丸正インキ「アタックNo.1」30部:1冊原価 670円
丸正インキ「アタックNo.1」50部:1冊原価 424円
となり、印刷所30部と比較すると、Amazonの方が安くなります。

そして
③A5サイズ108ページの同人誌の場合、
Amazonペーパーバック:1冊原価 667円
丸正インキ「アタックNo.1」30部:1冊原価 1130円
丸正インキ「アタックNo.1」50部:1冊原価 714円
となり、Amazonの方が安くなります。

つまり、108ページ以上なら、
「印刷所でまとめて印刷した方が、1冊あたりの原価はAmazonより安くなる」が必ずしも成り立たないことに気づきました。
(Amazonペーパーバックの原価は、109ページまでは固定で667円であり、110ページ以上になるとページ増とともに原価が上がる計算式が適用されますが、それでも30部・50部と比べて、Amazonの方が安くなりました)

自分がこの前出した「ポチ拾いました」の場合、191ページなので、
原価がAmazonの方が安くなるパターンでした(今回計算して初めて気づきました)。

ちなみに、196ページまで計算しましたが、
丸正インキ「アタックNo.1」80部と比較すると、すべてのページ数において、80部の方が安かったです。

80部を完売できるなら印刷所の方が安いですが、
自分は80部完売は達成に疑問符がつくので、50部までで比較しました。

「Amazonのペーパーバックは原価が高い」と思っていたのですが、
108ページ以上の本の場合、印刷所とそれほど変わらないのではないか、とイメージが変わりました。

レアケースかもしれないので、あまり参考にならないかもですが、
「Amazonのペーパーバックの方が原価が安くなる領域がある」というのは発見でした。

次のブログ更新は、9月1日(木)に行う予定です。

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