Base Ball Bear『SHINE』を愛でましたら、ウザい事になった。かも。


お家時間は、歌詞を愛でる時間ですよ。


今日は、Base Ball Bearの『SHINE』を愛でよかなと。

この曲の歌詞で、一本の作品つくりたいくらい、
本当に最高なんですよ。
わたし、なんか、もう、愛でる前から、泣けるもん。
悲しいとかじゃなくて、眩しすぎて泣けるもん。

では、さっそく〜〜。

ーー・ーー

「神様!」っていうか君が神様なんだって、もう
その手に引かれて生みまくる伝説中

って、歌詞を書いたあなたが、神様なんだって、もう。なんですけど〜。
もうこの出だしで、勝利確定です。(なんの?)

この曲より以前も、小出さんが書く恋愛の歌詞には、
“神様”が登場する曲が多々あったわけですよ。
例えば、『Transfer Girl』という曲の

神様、あの子を創ったのは正解だね

や、『ラブビデオ』という曲の、

だってジーザス聞いてよ僕らはそう、
忘れていっちゃうような生き物だ

など。

どの歌詞も、超パンチライン なんですけど〜。
この歌詞は、恋愛の神様シリーズ(私が勝手にこれらの曲をまとめて呼んでます)の、最終形態だと思っております。
今までは、僕と君の間に神様がいて、その神様に好きな子の事や恋愛感などを語る、ってスタンスだったんですが、この『SHINE』では、君が神様になっている。

でも、“好き”って信仰で、“信仰”って好きって事じゃないですか。(えっ、きも。)

だから、
【君が好き=君を信仰=君は神様】
が成り立つ訳ですよ。(なに言ってんの?)

そう、だから、
「えっ、きも。」「なに言ってんの?」って事を歌詞にしてくれて、本当にありがとうとおもいます。
(つっこみに答えだしてきたよ。こわい。)


持たざるクラスメイトが咎めるけど止められやしない

神様のように存在する君は、クラスの中でも、
一目を置かれる存在のようですね〜。
まぁ、咎められる側ということは、
クラスの超中心人物ではないのでしょう。
でも、潜在スペックが高いから、
生きてるだけで伝説。止められない。
ただ、これは“僕”から見た世界だから、
実際問題どうだったかは、知らないですよ。
でも、まぁ、信仰するって盲目ですよね。(はぁ?)

つぎ!


消し飛びそう 強すぎる光
信じたい衝動 影が濃くなっていくほど 触れていたい


これ、なんて書けばいいのだろうか。
頭の中でイメージはできてるのだが、
言葉で説明しようとすると、
この歌詞以上の言葉が出てこなくて、
難しいのですよ…。
でも、それって歌詞としてはいい事なのではないだろうか。(急に論文口調)
イメージできるけど、この歌詞以外に言葉が見つからないって、究極だと思うのですけど。
それは、そのままの意味の歌詞ってわけじゃなくて、イメージが個々の中でそれぞれ何倍にも膨らんでいく歌詞なんだけど、それを言葉にしようとすると、この歌詞の言葉たちが最良すぎて、なんも言えねぇ状態。

だから…
まぁ…
みんな、個々で味わって下さい。
(書く事を放置したわけではありません。)

はい、つぎ!




青春は1, 2, 3 ジャンプアップ しぶきあげて
プールの白波で編んだスカートの
君がゆらゆら 時と踊る
そばでずっと見学したいな
Boy Meets Girl 世界で僕らだけが
本当の意味で生きているから
聖槍で檸檬を貫くように
何もかも作って壊すのさ


あぁぁぁ!これ!
愛でる歌詞に最も適した歌詞!!!
って事で、もう一度同じ箇所の歌詞を特別に!



青春は1, 2, 3 ジャンプアップ しぶきあげて
プールの白波で編んだスカートの
君がゆらゆら 時と踊る
そばでずっと見学したいな
Boy Meets Girl 世界で僕らだけが
本当の意味で生きているから
聖槍で檸檬を貫くように
何もかも作って壊すのさ


あぁぁぁぁぁ!
愛でる事で脳内に世界がえげつなく広がっていくぅ!
これぞ、愛で歌詞の醍醐味!!!
でも、この脳内の感じなんて言ったら伝わるのだろうか…見つからない……。

まって…!
話変わるけど、この感じ、小出祐介の歌詞にあるかも…!


頭の中を録画する機材があるなら 広がる景色も上映できるだろう
だけどそれじゃつまらないから 伝えられる言葉とメロディー探してる

(歌ってるんだ Baby.[1 1=new1 ver.]/Base Ball Bear)

あと、

形になってない 暴れそうなこの気持ちを 何て言おうか
(中略)
叫びたいわけじゃない 光りそうなこの気持ちを 何て言おうか
(コトバとオトfeat.BaseBallBear /フルカワユタカ)


小出さんは、常に戦ってるんだよなぁ…。
だから、常に戦ってる小出祐介が書いた歌詞だから、『SHINE』のサビは、これ以上私が何かいう事はなく、「ここはひとまず、愛でてくれ。愛でくれたらわかる。」って思うのです。
それが全てなんだと思います。はい。

なので一旦次進みますよ。
2番からドバドバっと、進ませていただきます。



神様、あんなやつに 心奪われないで
その手の炎 ダサいなんて思わないで
持たざる同僚たちに馴染んだけど 忘れられない
愛していたよ 強すぎる光
流されるボート 取り上げられていく全能 普通に


あぁぁ!
めっちゃ悲しいことがおきてるぅ!!!

まず、神様が自分でない誰かに心奪われてしまってる!めっちゃ悲しい!
しかも、僕からしたら“あんなやつ”って思う相手!
いやあああ!

そして、1番の歌詞に、
「その手に引かれて生みまくる伝説中」
ってありましたが、ここにきて、
「その手の炎 ダサいなんて思わないで」
って…。
神様が自分の能力をダサいって思うようになっちゃいましたよ…。
これはね、クラスメイト及び心奪われたやつのせいですね。
「取り上げられていく全能 普通に」
って歌詞。いやぁぁ!
神様が一般人になっていくのを目の当たりにするの…。
辛すぎる…。

次は、2番サビとラスサビを続けて愛でます。


青春は3, 2, 1 ブレイクダウン ほら、閉じていく
人生の可能性が無限の代わりに
君がゆらゆら 時と踊る
姿を見た 気のせいだった
Boy Meets Girl 世界で僕らだけが
本当の意味で生きていたんだ
水槽の泡を数えるように
想い続けていくだろう SHINE
青春は1, 2, 3 ジャンプアップ しぶきあげて
プールの白波で編んだスカートの
君がゆらゆら 時と踊る
そばでずっと見学したいな
Boy Meets Girl 世界で僕らだけが
本当の意味で生きているから
聖槍で檸檬を貫くように
何もかも作って壊すよ SHINE


1番と2番のサビと反転しましたね。
噂によると歌詞の内容が反転したことによって、
ギターのコードも反転してるようですよ。
詳しいことはわからないのですが。
戻りまして、

小出祐介は、この曲が入ってる『光源』というアルバムのインタビューの時に、

“青春の正体が万能感・全能感”

だって事に気づいた。って言ってましてね。
(クイックジャパンvol.131を読んでください。)
いやー、本当にその通りだと思います。

最近、思うんですよ。
こんな何も無かった高校時代でも、
あの時代は間違いなく青春時代なんだなぁ。って。
ライブに行ってた思い出しかなくて、
高校自体に大した思い出もなくても、
思い出すとなんやかんや懐かしくて、
愛おしくて、心をざわつかせるんですよね。
あんな時代はもう来ないなって思うんですよ。

25歳になって、ようやくその事に、明確に、気がついたんですけど。
で、このインタビューを読んですごい納得しました。「万能感・全能感かぁ。」って。
たしかに、あの時代、キラキラした高校生活じゃないし、私の中では無色透明だけど、無敵だったよなぁ。
25歳のわたしは無敵では無いです。
高校時代よりも、25歳の私の方が、
人間としては絶対に面白くなってると思うんですよ。
でも、あの時代には、なんか敵わない。

「青春は3, 2, 1 ブレイクダウン ほら、閉じていく
人生の可能性が無限の代わりに」

とあるように、私にとってあの時代が、閉じた時代になったから、「あれも青春なんだな」と思うようになったのかもしれないです。
あの時代の、万能感・全能感に触れた時、どうしようもない感情が込み上げてくるのかもしれないですね。
それが、私にとっては、曲だったり本だったりするわけですけど。(最近、朝井リョウの本を読んだ時もこの感情に襲われた。)
って、最近思ってたことに、この歌詞を愛でた事で、
ちょっと結論が出ました。


で、やっぱりこの歌詞って、2週目の青春というテーマのアルバム『光源』を作り上げた小出祐介だからこそ、書けた歌詞なのではないかなと思います。
ってか、Base Ball Bearの曲の歌詞って、“青春真っ只中キラキラ〜”ってイメージされてる方が多いかもしれないのですが、青春と呼ばれる時代が終わった私達が聴くと、グッとくる歌詞が多いんですよ。
いや、もちろん、青春真っ只中の子たちにも聞いてもらいたいけど、でも大人になればなるほど、本当の意味で歌詞の味がわかってくるんですよね。
そう、青春というのが、
“世界で僕らだけが本当の意味で生きていたんだ”
という時代だったと気づくのは、この時が閉じて、
ある程度時間が経ってからなんですよ。
だから、所謂“大人”ってのになればなるほど、
小出祐介の歌詞は、心の一部をざわつかせて、
なんとも言えない胸を締め付けるのだなぁと。
水槽の泡を数えるように」無数に出ては消え出ては消えとなりながら「想い続けていくだろう」、
光(SHINE)の源なんですよ、青春は、たぶん…。

えっ、長々と書いてるけど、結局何?
何が言いたいのかって?
いや、イメージないかもしれないけど、
年取るにつれて青春ものが、どんどん大好きになりましてね。
元々、昔から好きなんですけど、最近ますます好きで、
なんか、無性泣けてくるんですよ。
去年公開された『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』って映画でも、今までの私だったら、泣かないようなシーンで泣けましたもん。
(超良い映画だった…。)

この曲のラストのサビが、
1番のサビとほぼ同じ中身なんですけど、
最後が“SHINE”となっているのです。
これは、この歌詞が1番だったら青春の当事者だったのが、2番の歌詞を通過し、ラストになると、1番と同じ歌詞でも青春という光源からでてくる、光のひとつとなっていったんだなと思いました。

ーー・ーー

って事ではいー。お疲れ様でしたー!
これ、私が歌詞を愛でて思ったことを、
徒然なるままに、日暮らし、スマホに向かいた文章なんで。
勝手に書いてることなんで!
そこは、お願いします!
違うやろ!何言ってるかわからん!と言われても、
知りません!!!
(いや、すみません!)

でも、歌詞を愛でるってやっぱりいい!
すっきりしたぁ〜〜!

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