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余談「『Girls²New EP「アクセラレイト」発売記念リリースイベント@イオンモールむさし村山』に行ってきた」

DIAMOND CITY mu:

東京都武蔵村山市。
かつて日産自動車関連の産業で賑わった町であり、ここには鉄道の駅がないことで有名な土地でもあった。
カルロス・ゴーンの振るった鉈は工業の町から産業の灯火を奪い、風の吹き抜ける土地だけが残された。
そのなにもない土地に「こんなところに三越が!」みたいな鳴り物入りで作られたのがDIAMOND CITY mu:であった。

平成18年のことである。
自分は『BLOOD+』を作るので頭がいっぱいの頃にこの商業施設はオープンしたのである。

時を経て――。
百貨店が斜陽産業となりつつある昨今、三越は撤退し、イオンモールとして新たな舵切りをした結果、成功しているのかどうかはわからないけれど、週末になると4,000台もある駐車スペースが埋まる商業施設としての賑わいを見せている。

実際、自分も数ヶ月に一度くらいの頻度で利用しているがフードコートの混みっぷりは、そこで食事をするのを躊躇わせるほどには混雑している。
(そして肩を落とし一階のレストラン街へと消える。まあ下は下でそこそこ美味しい店もあるのだが、牛タン屋がなくなったのが本当に残念でならない)

そんな筆者自身もよく利用しているこのイオンモールむさし村山でGirls²がリリイベを開催するのだから行かないわけにはいかない。

先週の痛風の発作発症で群馬ツアーを断念していただけに募る思いは強く、足が痛かったとしてもよく知る場所出し、移動は車以外考えられない場所だったのでちゃんと準備をして行くことに――。

前日、仕事の合間を縫って、ボードも完成。

リリイベ用ネムボ

そして恒例のファン仲間に配布するシールも完成。

シール

夜なべしてハサミでチョキチョキ切ったフレークたち。
今回の出来栄えはかなりよい。
というかうまくなってないか、自分……。

そんな感じでリリイベ当日を迎えるのであった。

よく晴れた一日

午前5時。
いつものように目が覚める。
寝起きの曲はLucky²の『Shooting Star』

冒頭のWow Wow……が耳に飛び込み、
♪夜空に飾られた星はきれいに見えるけど――辺りまでには目が覚める。

そしてトイレにも行きたくなっていたのでだいたいがトイレに行く夢を見ている頃でもある。

カムチャッカの若者とか、メキシコの娘とか谷川俊太郎氏の『朝のリレー』から程遠い、初老の男の切ない朝である。

今日は始発じゃない。
それだけでも気が楽である。

車だから重い荷物を背負わなくてもよい。
本当に体も軽い。

のんびりと準備をして午前6時20分。車に荷物を積んでイグニッションキーを回す。
日産デイズの小さなエンジンが周りはじめ、室内のエアコンがガラスについた白い冬の気配を消していく。

気持ちのいい朝だ。
先日降った雨が適度な湿気を空気にふくませて大気の冷たさもどこか柔らかい。

そして出発。

通いなれた道。
カーナビもただの飾りの朝。

早朝の道は車通りも少なく、いつもであればそれなりに詰まっている東大和駅前もスムーズに通過できる。
イトーヨーカドーの前を通過し、芋窪街道とその上を走る多摩モノレールを横切って西へと進む。
道の先に見えるシルエットは高尾連山のものだろう。

ひたすら車を西へと走らせ、そして住宅街の向こうにイオンモールのシルエットが見えてくる。
何度も見てきた景色――。

午前6時55分、イオンモールの駐車場に車を入れる。
午前7時からの利用ということだけれど早朝から出入りする業者などのために開けているのである。
というか閉じているのを見たことがない。
というかそんな時間に来ることがないだけなんだけれど。

車を降り、荷物をまとめて、たいかんたいけん屋外ひろばへと駐車場から通りに出て横断歩道のある信号の元へと向かう。
通り沿いに時間待ちの配送業者のトラックが数台停められている。
こうしたトラックの路側帯での待機は工業地帯であればよく見られる光景である。
大井ふ頭などがそれだ。
そしてかつて自分の父親がトラック運転手をしているときに、学校を休んで茨城から栃木の工場に荷物を運ぶトラックに乗って一緒に出かけたこともあった。
トラックの運転席の後ろにある寝台に隠れて、見つからないようにしている瞬間がなんだか好きだった。
また帰りに立ち寄るドライブインでの食事と置いてあるマンガを読むのも好きだった。

ふと、そんなことを思い出してしまう。


たいかんたいけん屋外ひろば

朝の屋外ひろばには誰もいない。
誰か並んでるのではないか?
そんな期待もしてみたけれど、いるはずもない。
ここは車じゃないと来られない場所だし、バスはまだここに来る時間ではないからだ。

ならば一番手の役目としてしなくてはならないことがある。
それは列形成。
その先頭として、皆が快適に、周囲の利用者も快適に過ごせる場所を探さなくてはならない。

念のために敷地内にこっそり入らせていただいて建物やステージあたりに張り紙とかないかを確認にむかうがなにもない。


なんにもない なんにもない


まったくなんにもない


待機列はどこがよいのだろうか?
みな、イオンモールに車を停めてくると考えるならば、この道路を正しく渡れる場所は二箇所のみ。
そして広場に近いのは、この信号機の角の入り口しかない。


この信号機

なので自分はこの信号機のある広場の角のポールとポールに張られたチェーンに腰をおろして時が来るのを待つことに決めた。

待機

15分ほど待っただろうか。
次の待ち人たちがやってくる。
お母さんと娘さん。
比較的、近隣の方で娘さんはミラージュの頃から柚葉のファンらしい。
つまりガチ勢である。
リリイベ自体は久しぶりとのことで近年の話などをこちらから説明して差し上げた。
そして三番手はどこかのリリイベであったことのある男性の方。
そして次は女性の方――と徐々に増え、ようやく知り合いの顔が見えてホッとする。
「武蔵砂川から歩いてきた」
知り合いの彼はそういった。
まあ確かに時間はあるけど、疲れるよ、それ。

そんな感じで無駄話とかしつつ、時間をすごして9時過ぎ頃にようやく動きが。
イオンモールのHMVの方がリリイベのポスターを設置する。

がっつり筆者がうつっている

そして9時30分が過ぎてようやく列移動。
奥の建物のガレージ部分を開放しての特設ブース。
そこで販売開始となる。

バイトの方が説明をうけている

午前10時販売開始。
今回は、CD一枚につき優先エリア入場抽選券と特典会参加券、そしてトレーディングカードがもらえるシステム。
優先エリア入場券は番号が振ってあり、後ほど抽選で入場順がわかるというもの。
だいたいが100番区切りでの案内となるため「1」番をひいたからといって安心ができない別名「13時のドキドキシステム」である。

自分は300番台3枚と100番台2枚を引いていた。
ちなみにトレカは美咲、綺羅、百花、都愛、柚葉だった。

ハズレがないだけマシ。
そう考えるようにして、時間を潰すためにフードコートに向かうことにした。

忘れ物

フードコートに落ち着くと、シール配布のアナウンスを流して、とりあえずのんびりすることに。
特典会のネタをなにも考えていなかったので、ボード見て考えようとカバンをあけたらボードがない。

そう、家に忘れてきたのだ。

アホである。

正直なところ、家に取りに戻っても十分に間に合う時間はあったのだけれど、次のリリイベで再利用すればよいだけなので今日は気合で乗り切ることにする。

シールもあるしこれを見せておけばなんとかなるだろう。

昼食はリンガーハットでちゃんぽんを食べ、抽選の時を、男四人で待つという形に。

そして13時ちょっと過ぎ――。
抽選番号が発表される。


発表の画像

ぐっと拳を握りしめて勝利を確信する。

314番。
実質、14番目の入場である。

残りの戦利品を仲間たちで分け、我々は最初の入場列での権利を獲得した。

リリースイベント

13時30分過ぎ、入場開始。
結果的に仲間たちは同じ場所に固まるように座る形に。
上手寄りの最前列。
最高である。
ちょっと雲が出始めていて風も出てきたが、多分なんとかなりそうな気がする。

14時ちょっと前。
建物の方からのんびり歩いてくるGirls²たちが見える。
ファンの方たちも「きゃー」とか騒がない。
ほのぼのと手を振っている。
そして向こうも手を振っている。
これがむさし村山の魔法。

のどかすぎるのだ。

なんにもない駐車場の中の特設ステージだから開放感だけいえばあのスマイルパークを有するアリオ柏すら余裕で超えられるだろう。
広さだけなら負けない。
それがむさし村山クォリティだ。

MCさんからの注意があって、14時。
彼女たちはステージへと上がった。

衣装は最近公開された『I wanna 宣言』の推し活をしているGirls²たちの衣装そのまま。


そしてセトリは以下の通り。

1・Rise & Shine
MC

自己紹介「今日の体温は?(提案:來亜)」
柚葉「36.6℃」
來亜「36.5℃」
美咲「36.5℃」
百花「36.5℃」
綺羅「35.7℃」
桜花「36.2℃」
未渚美「36.4℃」
都愛「36.6℃」

……これがGirls²である。來亜曰く「この時期、熱があったらお医者さんに行かないといけないし大切だから」

そして「どっち!?」にちなんでやっている、どっち対決。
チーム最年少「美咲、來亜、未渚美、綺羅」
チーム毒りんご「柚葉、百花、桜花、都愛」
今回のテーマが「休みの日の過ごし方」

先行はチーム毒りんご。
チーム最年少はステージ袖へ。

桜花「遊園地とイルミネーション」
柚葉「寝てた」
百花「お昼寝と散歩」
都愛「学校」

一斉に「休みじゃないじゃん!」
都愛「平日だった、ごめん」
ということでやり直し。

桜花「遊園地とイルミネーション」
柚葉「寝てた」
百花「お昼寝と散歩」
都愛「寝てた」

うちら寝てばっかりじゃん!
桜花「でもお昼寝の15分は夜寝る一時間に匹敵するらしい」というウンチク。
そして百花は「散歩といっても近所のスーパーの前までいって帰ってくるだけ」

のんびりとした先行だった。

ここでチーム最年少再登場。

2・どっち!?

歌の後に再びMC。
チーム毒りんごが袖に下がって、今度はチーム最年少のターン。
「うちらなんで最年少っていうかわかります? 誰が最年少だと思います?」
に対してファンたちは「未渚美!」「來亜!」「綺羅!」と名前を呼びつつ、最年長者をスルー。
美咲「なんで私だけ呼ばないんだ!」
というお約束。
このいじり方、だいぶ板に着いてきたような気もする。

するとチーム最年長、ステージ前に腰をおろしてのサービス。
距離感縮めてきた。
自分の眼の前は來亜でした。
白い衣装がまぶしい。

休日の過ごし方ということで、
來亜「実は二日間休みができたので実家に帰って犬と猫と遊んできた。犬、15kgにもなっておっきい」
ここで急に綺羅が「語尾に、でちゅ!つけないといけないんだよね」
美咲「誰がやる?」
綺羅「じゃんけん?」
結果、未渚美の負け。

綺羅「休みはお友達とイルミネーション」
美咲「メンテナンス。どこもいじってないからね!(……といいつつ)いつもの皮膚科と整体に週一で行ってるから」

最年長は苦労しているのだなあ。

未渚美「私は、買い物いきました」
「でちゅは?」
未渚美「アクセサリーとか買いまた」
ちょっと違うけどほっこり。
なかなかでちゅが言いにくいみたいなのでファンに呼びかけると
ファンから「好きな動物は?」
未渚美「いるかでちゅ」

ここでお時間に。

MCおおめのリリイベですがなんだか楽しい。

3・I wanna 宣言

今回のリリイベで初披露となるパフォーマンス。
みな、MV見ていて比較的、耳馴染んでいるので生のダンスパフォーマンスが楽しみでした。

すごく乗りのよい曲で天気も晴れてきてどんどん楽しくなってくる。
これはツアーとかで一緒に踊れたら楽しいだろうなぁ。

そして撮影タイム。
実は以下の画像はニ回目の撮影となります。
理由はまあ想像にお任せ致します。
最後の「きまった」とか言ってるわけですし。

そんな中でこのダンス部分が個人的にツボ。

Girls²『I wanna 宣言』のここが好き

本当に楽しいリリイベでした。

お見送り回はベルトコンベア方式でのノンストップなやつ。
一周目、美咲にシール見せつつこの前、駅でばったり会った時の会話の流れから「お父さんじゃないよ」アピール。「ああ、そうでした」と返事。

二週目は柚葉のシールに持ち替えて。
美咲が「なんで私じゃないの? 推し変?」的な顔してたけどスルー。お誕生日おめでとうを言うためでした。
かわりに次のリリイベでは大・美咲祭りをしようとこっそり誓うのであった。

三週目は百花のシールで誕生日おめでとう。

四週目は綺羅のシールを使って「ん~。」の文字だけ出して通過。

五週目は残りのシール全部出して、綺羅から「ほしい」と言われたのでファンレターに入れて送るか思案中。

そんな感じでお見送り会も終了。

GL²ファミリーとGL²フレンドのW会員限定のスクエア缶バッジをもらって今日のリリイベはおしまいです。

帰り道

イトーヨーカドー東大和での買い物を奥さんから頼まれていたので、イオンモールでゆっくりすることなく車を走らせる。
で、ここで新たな事実が発覚。
ドトールコーヒーがなくなっていた。

憩いの場がまたひとつ消えてしまった……。

イオンオールむさし村山がかつてDiamond City mu:だったように、このイトーヨーカドー東大和も過去のものとなってしまうのだろうか……。

https://iine-tachikawa.net/open/102745/


次回のリリイベは11月26日(日)のイオンレイクタウンkaze。
こちらも楽しみです。

――以上、本日の余談でした。
次回もお楽しみに――!

サポートしていただけることで自信に繋がります。自分の経験を通じて皆様のお力になれればと思います。