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繊細すぎて疲れてしまうあなたへ…私はHSPでエンパスだと自覚したら心がラクになった話。

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令和2年4月現在、連日の報道を見聞きして疲れてしまっている方々や、この休業期間を機に心身を癒している方々にも、是非お読みいただきたい内容です。

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HSPとは?

先日、某TV番組で「HSP」が取り上げられていて、巷でも話題になっているようですね。

HSPとは「Highly Sensitive Person」の略で「人一倍、繊細な人」という意味の心理学用語です。子どもの場合はHSC(Child)となります。また、HSPの中でも刺激追求型の傾向がある人もいて、その場合はHSS(High Sensation Seeking)と呼ぶそうです。

2018年に、ご自身もHSPである武田友紀さんが『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』を出版されてから、ネットをはじめとした界隈では話題になっていて、「まさに私のことだ!」「自分もそうかも…」と、ザワザワしていました。というのも、日本人は5人に1人がHSPの傾向を持っていると言われていて、日本の歴史的風土的文化的人類学的に、その繊細な特性が顕れやすいとも考えられるからです。

TVではまだ数えるほどしか扱っていないと思います。最近のTVの後追い感ったら…それは置いといて。

こちらから、HSPの診断テストができます。

https://sensaisan.jp/aboutsensai

23個中、私は22個当てはまりました。完全なるHSP。

ちなみに、たくさん当てはまらなくても、いくつかが極度に当てはまる場合はHSPの可能性があるそうです。

筆者の場合

私自身の特性を、オリジナルの言葉で表現すると、こうなります。

・あらゆることに気づきやすい
・違和感を感じやすい
・言葉に敏感
  他人への文句や悪口でさえ、自分の心や身体に吸収してしまう感じがする
・恨みつらみがテーマの作品など、見る気がしない
  渡る世間は◯ばかり、とか意味不明
・音に敏感(異様に耳が良い)
  具合が悪い時は音や光への敏感さが爆増(倍増どころじゃない)
・トナラー(妙に距離感の近い人)が理解できない
・頭の回転は早いが手の動きや行動が遅い
  丁寧さを求められるのは得意だが、急かされると本領発揮できない
・空気を読みすぎる
  でも正義感や大義を重んじるがゆえに、つい口出ししちゃって問題児扱いされる
・自分のことより家族や大切な人を無下にされるとブチ切れる
  日本の神仏や伝統文化といった、広く大きな意味での家族に対しても同じ
・人のために粉骨砕身しがち
・自分にも他人にも厳しい
・礼儀のなってない人と行儀の悪い人が大嫌い
  ただし、それを改善しようとしている人、助けやアドバイスを求める人には全力でサポートする
・見切りが早い
  その割には情にほだされがち
・神秘の世界や芸術、音楽などに大きく心動かされる
・内省、空想、妄想しがち
・刺激物(タバコ、酒、辛い食べ物、ニンニク、キツい炭酸、冷たすぎる飲み物、強い香料の匂いなど)がダメ
・闘病中に化学物質過敏症になった
・お腹が空くと機嫌が悪くなる
・大勢と楽しくはしゃいでいても、ふと我にかえって超客観的に俯瞰していることがある
  そのため、冷めてると思われがち
・家族にも無意識に気を遣うことが多いので、一日に数十分でも一人の時間は必要
  そのため、夜更かししがち
・「神経質」「完璧主義」「器用貧乏」とか言われると馬鹿にされてる気がして腹立たしい
・「社交的な人見知り」「明るい引きこもり」って表現が気に入ってる

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多くの人と接するのが「めちゃめちゃ」疲れる

HSPへの誤解

5人に1人は存在するということから、既に日本では理解があって然るべき、とも思うのですが、それがそうでもありません。

HSPもHSCもHSSも、あくまで、持って生まれた「感性」「特性」「特徴」「個性」を指し、後天的に形成される「性格」とは異なります。しかし、「障がい」と間違えられやすく、このために悩んでいる人々が現在もかなりの数いらっしゃるようです。

私も、ひょっとしたら障がいや病気なのでは、と思い悩んだ時期がありました。最近の言葉でいうと「コミュ障」などですね。(障がいや病気も、今ではギフトだと思うようになりました。それも個性の一部ですし。)

周囲の(元)友人たちからは、これまで何度も何度も「あなたは不器用だからね」と嘲笑われ、「高飛車だ」「生意気だ」「無礼だ」などと罵られ、「良い人なんだけど、ちょっと面倒なんだよね」と陰口を叩かれ(陰口なら陰で言ってほしいものですが)、事態がこじれると私が悪者にされて片付けられました。

そういった、自分の心を乱す人たちから距離を取ると、今度は第三者にまで「不義理しやがって」「そうやって人との関わりを切ってばかりいるお前に良いことはない」「お前から頭を下げろ!」などと、背景も聞かずに決めつけられ、睨みつけられ、ますます悪者にされました。自分のいないところで一体どんな話になっているのだろうと、疑心暗鬼、人間不信になったこともあります。

私は乳がんサバイバーなのですが、闘病中も、療養中も、心ない言葉や態度に大いに傷つけられました。その時のことを言葉を選ばずに言えば「今に見てろよ」といった心境で、今でもなかなか忘れることはできません。ふとした時に思い出し、悔しい気分になることもあります。

エンパスとは?

もうひとつ、似たような特性として「エンパス」というのがあります。Empath=共感力、つまり、他者への共感や感情移入の力のことをいいます。相手の気持ちを理解したり、推しはかったりしながら寄り添うだけでなく、相手の感情やエネルギーに対して(良くも悪くも)敏感で、共感力が人並み外れて強いことを指します。HSPが心理学用語なのに対して、エンパスはいわゆるスピリチュアルの世界の言葉で、第六感や霊感と言われるものも含んだ言い方です。

エンパスの診断テストは、こちらからできます。

https://omajinai-navi.jp/empathcheck/

こちらも私、ほぼほぼ当てはまっております。

筆者の場合

私の場合のオリジナル表現は以下のとおり。

・信仰心の高い家に生まれ育ち、自ら進んで祭祀を継承する考えを持っている
・生まれる前や赤ちゃんの頃の記憶がある
  親を選んで生まれてきた確信がある
・子どもの頃、次の日に病気で休む子や怪我をしてくる子の予知ができた
・ふと「なにか」を感じたり、聞こえたり、匂いを感じたりすることが多い
・一緒にいる相手によって性格ごと変わりがち
  そのため、人によって評価がまるで違う
・よく泣く。自分の感情による涙ではないことも、よくある。
・本人も気付いていない心の闇とかに気づきがち
・明らかに相手が悪い時でも、無意識にその人の背景や立場を考えて庇ってしまい、結果ナメられたり嫌がらせをされたりしがち
・うつ病まではいかないが心療内科のお世話になったことがあり、今でも強いストレスがかかると発熱などの不定愁訴が出る
・特性を活かしてカウンセラーなどになることを勧められがちだが、相談者の痛みを受け取りすぎて自分が潰れてしまうのが目に見えているので、それを職業にするのは避けている
・人混みが嫌い
・自己中心的な人、デリカシーのない人に大いに傷つけられるので、なるべく避けている
・いくつかのアレルギーを持っている
・中古品を触れない
  前に持っていた人の念を感じ取ってしまうので、古着も古本も問題外
  ※ちゃんと処理されていれば大丈夫なものもある。
  図書館の本などは、その場で読む分には平気。自宅に持って帰るのは抵抗がある。
・何かに触れて(有形無形問わず)、ケガレた感じを抱くことが多い
  そのため、手洗い・うがい・塩撒きの回数が自然と多くなる
・リフレッシュとパワーチャージのため、人より睡眠が必要
・今、猛烈に宗教や思想の研究がしたい

エンパスへの誤解

こういったことを発信すると、必ずと言っていいほど、批判する人が湧いて出てきます。難癖を付けてくる人の顔が、今も実際に何人か思い浮かびます。

批判ありきの人たちにお断りしておきたいのが、私は(おそらく他のHSPの皆さんも)HSPであることを言い訳にするつもりはない、ということです。大らかな人に救われることもありますし、合理的な考えや効率的な方法を見習いたいと思うことも、多々あります。

一方で、それはお互い様だと思います。大らか(大雑把?)な人は繊細さを身につけたいと悩むことがあるでしょうし、合理主義効率主義で生きてきた人たちは、温かさを求める人々から疎んじられたこともあったはずです。

20歳になった時、命名の護摩焚きをしてくださった高僧の元へ御礼に伺った際、そのお坊様は私の心を見透かして
「そういう力があるからと言って、偉ぶってはいけませんよ」と仰いました。
以来、謙虚さを忘れずにいたいと(なかなか難しくもありますが)ことあるごとに思い出しています。

一方で、新卒で入った会社の研修官は、
「お前は、人に迎合するな」との言葉を贈ってくれました。

そのどちらの言葉も大事に、今も生きています。

特性を活かして、強く美しく生きる

私の場合、HSPとエンパスの特性は、仕事にも大いに活きています。HSPでエンパスだと知ったからこそ、この特性を強みに変えて、より活躍してやるぞという野心のようなものが芽生えたのもあるかもしれません。

現在、4つの仕事
・マナー講師などの講師業
・在宅で校正業
・ホテル勤務(レセプション、ゲストサービス)
・美術館の受付
を掛け持ちしていますが、どの仕事にも、HSPの特性、エンパスの特性が活かされていることを実感しています。

私はこの特性を持って生まれて、心から良かったと思っています。まさに天からの「ギフト」です。ありがたみを忘れずに、これからも生きていきたいと思っています。

HSP&エンパス当事者の私が強く言いたいのは、
「お互いがあと少しずつ思いやりをかけあえれば、誰もが生きやすい世の中になる」
ということです。

古来、日本は話し合いによってさまざまな問題を解決してきました。あらゆるものを受け入れ、独自に昇華させ発展させてきました。現在、世界で言われている様々な美辞麗句や理想的な世の中というものは、もともと日本が持ち合わせていたものです。

日本が日本人が本来の良さを思い出し、足元を見て足下を固めて、大切なものを大切にできる心を忘れなければ、幸せで誇り高い日本であり続けることができ、私たちはその国の民として誇りをもって幸せに暮らし続けていくことができます。

それができる素質を持った日本人。誰よりも相手を思える優しさと強さを持ったHSPとエンパス。八百万の神の国の我々は、あらゆる可能性に想像力を働かせながら、手を取り合い、心を寄せ合って、美しく生きていきたいですね。

HSPのみなさん、エンパスのみなさん、HSCのみなさん、HSSのみなさん、そうでないみなさんも、心をかるく・あかるく、健やかに朗らかに生きていきましょう!

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