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【玉山富士子チャンネル 特別編の文字原稿を公開】

「『ときどき中国人だったりする』80年代の蓮舫氏の発言、実はおかしくはなかった」

まず最初に私のスタンスを明確に言っておきます。

私は都民ですが、蓮舫氏を支持していない、小池氏も支持していない。蓮舫氏に関しては、あの白いスーツを見ると、ホワイトという色を◯辱しないで、と思うくらい彼女のことが苦手😵‍💫。

とはいえ、最近出回っているネタに関する事実関係については、フェアに明らかにしておきたい。

この画像が出回ってますよね。

「ときどき中国人だったり、日本人だったりするんです」

多くの人はこの発言を問題視しているけど、これ実は問題発言ではなかった。

「なぜおかしくないの?だって『中国人』だと自分で言ってるんだぜ」って思うかもしれないけど、この画像を見てください。

この人の名はJames Steed、中国語の名前は狄建世。

彼は元々アメリカ人で、台湾の東海大学・台湾大学などで英語を教えてきて台湾に50年近く住んでいて、今、彼は台湾人。

先日彼が、ある番組でこのように語っていた。

「I came to Taiwan when they were promoting Taiwan as the real China, that was during the Cultural Revolution」

(日本語に訳すと、

私は、文化大革命の最中、台湾が、自らこそが本物の中国だ、と売り込んでいた頃に台湾にやってきた。)

(08:40〜)

James Steedさんが台湾に行ったのは1976年。

1970年代や80年代は、台湾は、全然「台湾」じゃなくて、より「中国」(=首都を南京とする中華民国)だった。

例えば、中学生が英語の授業で最初に学ぶのは、「This is a book」と「I am a Chinese」 、歴史の授業は、中国の長い何千年もある歴史を「自国の歴史」として勉強しなきゃいけなかった。

(今はどうなってるかな?)

蓮舫氏の年齢から見て、彼女の学生の頃の年代は、台湾の学校で普通にそう教育されていた。蓮舫氏は父親の方が台湾人で日本生まれ日本育ちのようだが、知識としてそう思っていたとしても、なんら不思議ではない。

彼女を批判するのは別に構わないと思う。

言論の自由があるし、私個人について言えば、前述のように、彼女個人も彼女の所属する政党も苦手です。

でもこのことで彼女を批判するのは正しくない。

もっと言うと、じゃあ、「ときどき台湾人だったり」だったら、問題なかったの?

現に台湾の正式名称は、当時も今も、「Republic of China」、中華民国なんだから、

正しい表現ではないということになりかねない。

そもそも論として、「ときどき中国人だったり、日本人だったりする」、のが、88年のクラリオンガールの時は21歳だった蓮舫氏はおそらく日本と台湾のどちらの国籍にするか選択できる状況にあったことが背景にあるのではと思う。

台湾には合法的に取得できる米国などとの二重国籍を持つ人が少なからず居る。

また日本では台湾は国としては正式には認められておらず、結果、日本国籍を持ちながら、国でない台湾の籍を持つことが理論的には可能な状態になっている。

しかし、二重国籍について、私は反対です。

国への忠誠心が減ってしまう、と思う。

台湾。

今、日本は台湾ブームですよね。

台湾、多くの日本人が思うほど全く単純なところではない。

色々と、複雑、なんです。

一言では言えないし、一言では理解できない。

では今日はここまで、またね。





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