【心配になる日本、無力感を感じる台湾】
最近 YouTubeで、2つの動画を見た。
一つは、先日ご紹介した台湾の実践大学/蔡亦竹助教授が製作された「日本人為何反對台積電?不能不認識的謠言製造者!」
(訳:「日本人はなぜ tsmc に反対する?必ず知らなきゃいけないデマメーカー!」)
もう一つは、「歡迎來台灣」的「台灣已經不再適合外國人了」
(訳:「台湾にようこそチャンネル」の「台湾はもう外国人に適さない」)
この2つの動画を見て、振り返って日本を見ると、思わず思う。
日本、大丈夫?
そして、
台湾人はつらいよ😔…。
「AI内閣」
台湾の次期総統は、ご自身の内閣をこのようにアナウンスしている。
早速台湾市民は、
「民進党らしい!また新しいスローガンを作ったのね」
「All Idiots」
「滅国内閣」
「AIじゃなくて、BIでしょう」(BIは台湾語の「悲哀」)
などと反応。
結局は同じメンバーがポストを変えただけのような構成の新内閣については期待の声が聞こえてこない。
実際、新内閣の大臣の面々を見ると、はぁとため息が出る😑。
その無能ぶりで度々役を降ろされたあの人が、今度は外交部長か。
頼新総統の親友が法務部長か。
5年前の党内予備選で、支持者の期待を裏切って明らかにアンフェアな予備選を行った当事者だったのに、今度は行政院長か。
で、もしかしたら、軍隊に関する経験のない人が国防部長なの?
どおりで、「恩返し内閣」との揶揄の声も聞こえるわけだ。
過去8年間で、台湾はすっかり変わってしまった。
台湾は、「人々が希望に溢れる国」から「人々が希望を抱くことを恐れる国」へ 、
台湾人は、「怒りを大声に出す」から「口を閉ざす」へ、
「素朴な台湾」から「自画自賛の台湾」へ、
希望に溢れ、優しい、夢のある、政治家はスキャンダルがあったら自ら降りる、人々が大声で自分の意見が話せる、そういう台湾はどこへ行っちゃったのだろう?
天文学的数字のようにまで上がってしまった不動産価格、
台湾の富を握るごく一部の台湾人、
同級生を殺す学生、先生を殴る学生、
見た目も懐もどんどん太っていく一部の政治家、
国家の「土地収用」の名目で市民の家を奪うのに、国家の土地に違法に建てられた自分の家に居座る一国のリーダー、
私はいつも思う。
台湾人のとてつもない怒り、台湾人のどうしようもない無力感は、どこに発散すればいいの?
台湾は何も変わっていない。
「民選独裁」の台湾の民主主義は、明らかに退步している。
そして日本は?
こんなに情報が発達している時代なのに、氾濫する情報の中で進むべき方向性が見えなくなっていて、ネットでは、たくさんの情報難民や、自分の教祖が居ないかと探し求めている信者願望者を見かける。
こうした日本人の信者願望者は、彼らの信じたい希望を探している。
そして見つけたその希望を、崇拝し、貢ぐ。
例えば、「台湾」についてもそう。
信者願望者の方々は、彼らの信じたい「台湾通」を見つけ、その台湾通をフォロー、彼らの信じたい台湾の姿を信じ、「隣の芝生は青い」の心理で「素晴らしい台湾」という自らが作った夢の世界に浸る。
このような「素晴らしい台湾」信者は日本に何をもたらすのか?
「I love 台湾」と口にするこれらの信者は、台湾に対して何ができるのか?
残念ながら、答えは、両方ともnothingだと思う。
このような信者は日本をよくするようなことはできないし、台湾人を幸せにすることもできない。
だってこのような信者は、自分のフィーリングや自分の情熱しか興味がないんだから。
このような信者にとっては、「真実」がどうか、なんてどうでもいい。
例えば、誰か教祖を信じる彼らは、自分の教祖が本当は社会を撹乱するトラブルメーカーでただの詐欺師だと知っても、そんなことなんて全く気にしない。
例えば、「素晴らしい台湾」信者の彼らは、台湾の一般人の資産が政府や企業に公益の名目で収容されても気にしないし、台湾の一般人が、学歴詐称だらけでセックススキャンダルだらけの政党に統治されていて、社会秩序維護法で抑えられ仮に反抗しても何の成果も得られない無力状況に困窮している現状になんて勿論関心がない。
本当の台湾は、このような「素晴らしい台湾」の夢を見ている信者にとっては、あまりにも残酷なほどである。がそれが事実である。
台湾と日本、これからどんな運命を辿るのか?
私たちは何ができるのか?
一人のマルチリンガルとして、一人の小さな市民として、私ができるのは、見たもの聞いたものを日本台湾両国の方々に伝え、お互いの真の理解を深めることだと思う。
読んでくださってありがとうございます。
応援ありがとうございます。
引き続き頑張りましょう💪💪!
God bless Japan❤️
God bless Taiwan ❤️
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