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【第7回動画(=誤字編)の文字原稿を公開します】

視聴者・読者の皆様へ

第7回動画(=誤字編)の文字原稿を公開します。一緒に「ゴジラ―」をやられる際の参考資料として、あるいは現在作成中の第9回動画に向けての内容復習用として、ご活用いただけましたら幸いです。

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第7回原稿

かや書房さん、成田アキラさん、佐藤和夫さん、稲村公望さん、田村重信さん、森永卓郎さん、森永康平さん、そして、今回初めてお越しいただいている視聴者さん、

皆さん、初めまして、玉山富士子と申します。
いつもご視聴されている皆さん、こんにちは。

歡迎〜

えっと、早速始めますね。
皆さん、この本はご存じですか?

「光と影のTSMC誘致」。

先ほど名前を呼ばせていただいた有名人の皆さんはこの本を薦めておられるので、勿論ご存知ですよね。

今日はこの本について、ほとんどの読者さんがご存じないであろうことについてご紹介したいと思います。 

本をお持ちの方は、できれば、本を出してください。手にしてご参照いただきながら、今日の動画をご覧いただければと思います。

皆さん、本の準備はできましたか?

では、まずこちらを見てください。
熊本とは「助け合える友人」、陳其邁高雄市長。

これを見るとわかるように、現在の高雄市長は「陳其邁」さんですね。

で、「光と影の TSMC誘致」にも高雄市長の名前が出ているんですけど、どのように記されているのかな?見てみよう!

えっと、156ページ。

「高雄市の陳志梅市長は」になってますね。

え!? 陳志梅? 陳志梅って誰?

有名人の皆様、改めて自己紹介します。 

マルチリンガルの玉山富士子と申します。

多くの方々は既にご存知のことですが、私はかつて深田氏とは、台湾に関しては師匠と弟子のような関係で、私が彼女に台湾のことをいろいろと教えていました。

第5回動画で詳しく説明しましたが、2年前に、深田氏やジェイソン・ホー氏に台湾の環境汚染についての調査を依頼され、私が一連のレポートを書いて FB にアップして、で、深田氏が紹介していた。

ただその後、残念ながら、彼女は私の一連のレポートを基にひどく事実を歪曲して伝え、様々な方法、ネット、講演会、チラシ、小冊子等々で無断転載商用利用や歪曲した内容の拡散をし、更には本まで出版されました。そのせいで、多くの方々は台湾の実情について誤解し、不必要な心配をして来られました。

深田氏が、私の投稿群をどのように歪曲して、台湾や tsmc についてのデマを拡散してきたか、私がこれまでアップしてきた6本の動画をご覧いただければお分かりになるのではと思います。

もちろん動画は全て事実に基づいて製作をしています。

はい、では、本に戻りますね。

去年10月にこの本を購入して、すぐ本のとあることに気づき、少しずつ 少しずつ本について「とある作業」をしてきた。

皆さん、「とある作業」とは何だと思いますか?

実はこの約半年の間、私はずっとこの本の中の「誤字」や「誤情報」について調べてきました。

私が調べてきたのは、台湾に関する記述部分です。

40数年間生きてきて、一冊の本にこんなに大量に誤字や誤情報があるのは初めて。

今日は誤字の部分についてご紹介したいと思います。

一般的に、出版される書籍に誤字があるというのは、書かれた本人も出版社も、できれば防ぎたい、避けたいミスですよね。

だって、恥ずかしいし、誤字の結果、不正確な情報になっているから。

で、皆さん、どうなんですかね? 一冊の本に、何個くらい、あるいは何か所くらいまでの誤字までだったら、許容範囲だと思いますか?

例えば、箇所の数で言ったら、

3か所?5か所?10か所?

どうなんですか?

中国語と台湾語が話せる玉山が調べました。
実はこの本の台湾部分についての誤字は……

なんと…
70箇所あります。

誤字の「数」で言うと、合計214あります。

そのうち、台湾人の名前を、なんと17人も間違えています!

「光と影のTSMC誘致」、多くの読まれた方々がご指摘されている通り、情報の引用元や出所が明確に記されてはいないので、全部調べ切るのは極めて困難なことである。

なので、今ここで出したこの数字は、緩めに数えた結果である。

一方、この情報を全部公開してしまうと、また無断で持っていかれていいように使われてしまう恐れがあるので、今日はそのうちの10箇所だけご紹介しますね。

残りの60カ所について知りたい方は、お便りください。

個別にお教えします。

ただし、私が教えた内容が、もし第三者に漏れてしまった場合は、それなりの措置を取らせていただきたいと思います。

先ほど高雄市長の正しい名前を教えましたね。
では、残りの9箇所を一緒に見ていきましょう。

❌2、99ページにある「中科サイエンスパーク」。

これ何が間違っているのか、皆さん分かりますか?

正しくは「中部サイエンスパーク」または「中部科学園区」。

「中科サイエンスパーク」だと、「中部サイエンスサイエンスパーク」になってしまいます。 違うよね。  

❌3、147ページの「Lin Xiaowu」

Lin Xiaowu?誰?

まずわたしは台湾大学のページに行ってみた 。そして教授らの名前にLin Xiaowuと似てる読み方の人がおられるかどうかを確認してみた。

おっ!見つけた!林曉武さんですね。
そして、この方の英語表記は・・・、「Saulwood Lin」ですね。

深田さん、全然違うじゃないか!英語で表記するなら英語名を書かないと。

❌4、147ページの「象山」。

深田さん、台湾の新竹市香山区で20年前に起きたグリーンオイスターの事件を、あたかも今起きている事件かのようにいろんな方法でデマを拡散していますよね。なのに、まさかそこの地名を間違えるなんて!

深田さん、ぞうさんの象ではなくて、香り山と書いて香山だよ。

❌5、147ページの農業評議会風土病生物学センター生息地生態グループの準研究員、劉京玉氏

深田さん、人の名前だけでなく、所属する組織の名前も変えちゃったんですね。

正しくは「農委會特有生物中心棲地生態組劉靜榆氏」です。日本語にするなら、「農業委員会特有生物センター」ですね。風土病は関係ありません。

深田さんがご参照している記事にそのまま書いてあるのに、何故変えてしまったの?。

❌6、155ページ「林嘉隆市長」!

ブッブー、正しくは「林佳龍」市長ですよ。

❌7 、157ページ「AECOM の中国・台湾環境部の副部長であるチャン・シェン氏」

本当、人の名前を変えちゃうんですよね、深田さん。

正しくは、AECOMの中国及び台湾地域担当の環境部副総裁の官長勝氏。

ところで、深田さん、このエイコムの話が出てるくだり、情報ソースはどこから?あるいは誰から? また、中国語情報を日本語に訳したのは誰?

ま。

はい、次。

❌8、158ページの「中國人民代表大会」

最初、この、まるで中国の「全人代」のような名前はいったい何だ?(困惑する顔)、と思っていた。

前後の内容を読むと、あ、わかった。🤣😂

台灣中油股份有限公司。CPC Corporation, Taiwanですね。

深田さん、これ、いくらなんでも、なくないですか?

❌9、 160ページ 「XinyinG TechnoloGy」

は?これ何?

と、この文章の前後の表現を見て、調べてみました。

正しくは「欣瀛(きんえい)科技股份有限公司」、そして英語表記は、
「AX-CELLENT GREEN ENERGY & REPRODUCTION INC.」


深田さん、他人の会社名を勝手に変えちゃうのは、さすがにまずいよ。

あと、なぜ途中で大文字になっているの?

❌10、170ページ「朱書娟」

はい、これで最後ですね。

この10個目、正直言うと、長い間、探し出すのを諦めていました。

というのは、本の中に「独立系ジャーナリストの朱書娟」としか書いてなくて、手がかりがなくて調べようがないんです。

でもね、諦めたくなかった。

この本では台湾の数々の人々の名前を間違っているから、これも間違っている可能性が高い!と思って、粘り強く考えました。

で、思いついた。

台湾人のセンスから行くと、「娟」(ケン)という名前の前に、よく「淑」(シュク)をつける。

例えば私が真似しているビビアンスーの本名は「徐淑娟」なんです。

試しに、「朱淑娟」で調べてみたら、ピンポン!見つけました。

正しくは「朱淑娟」です。

はい、以上です、いかがですか?

本来の文字と関連のないような突拍子もない誤字から正しい文字を探し出す作業は、今ご紹介したように、実はかなり大変です。

「光と影のTSMC 誘致」。

この本の中の台湾関連の部分では、このように、人の名前、地域の名前、組織の名前、会社の名前等が、たくさんたくさん間違えられていました。

多くの日本人の方々は中国語話せないし、台湾のこともよくわからないので、このような誤字に気付きにくいと思う。

でも、間違いは間違いですよね。

間違えられた台湾の方々、会社、国の組織などに非常に失礼だと思います。

もしかしたら

「文字をちょっと間違えたくらいで、固いこというなよ~。細かすぎるんじゃないの~?」

と思ってらっしゃる方、いらっしゃいますか?

同じような例が日本であったら、皆さんどう思われるでしょうか。

例えば、「東京都知事 小池百合子」と書くべきところを、「東京市長 小池千会子」と書かれている書籍があったとしたら、皆さんはその本の内容や情報の信憑性について、どう思われますか?

そういうことが、人の名前で17人分、合計で70カ所あったということです。

本に戻って、深田さんが間違えた名前で、一番驚いたのは、 tsmc の董事長、劉德音さん。

深田さんは、「劉德仁」と間違って記述されていました。

自分が追ってきた tsmc の最も重要な人物の一人なのに、その人の名前を間違えて、しかもちょっとチェックをすればすぐわかるはずなのに、そのまま印刷して出版した、だなんて。

そうそう、この本ですね、冒頭にご紹介した有名人の方々が薦められておられるんですよね。

皆さんからの推薦のお言葉をここでご紹介しますね。年齢順に読ませていただきます。

成田アキラさん

「深田萌絵さんの「TSMC誘致・光と影」2日かかって、読了。実に真っ当な本。」

稲村公望さん

「一日一冊」

田村重信さん

「これは、将来に禍根を残さないためにも、関係者は読むべき本です。」

森永卓郎さん

「今回のTSMC誘致はそれ以上の失敗をもたらす。そう確信させてくれる重要な告発本だ。」

森永康平さん

「是非ね、本の方が詳しく書いてありますので、そちらも手に取っていただければと思います」

で、その他、 元自衛官の佐藤和夫さんもご自身の FB に稲村さんのご投稿をシェアされましたね。

皆さんが薦められているこの本は、誤字だけで、70箇所、合計214文字が間違えられていて、そのうち人のお名前を17 人間違えているんです。

出版されたかや書房さんにお伺いしたいんですけど、この「光と影のTSMC誘致」の台湾についての記述の部分って、御社で校閲はされたのでしょうか?

では、今日はここまでです。

次回は本の台湾関連部分の中の「誤情報」についてご紹介したいと思います。

この本の中の誤情報は、一つだけ、とかでは、もちろんありません。

ご視聴ありがとうございました。

第7回 「光と影のTSMC誘致」の真実 編 その1:誤字214文字の唖然 玉山富士子チャンネル


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