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曇り空と桜と…

今年も桜の季節がやって来た。寒い日が続いていたが、気付けば今年も四分の一が過ぎようとしている。

毎年、3月も半ばになると気持ちがそわそわしてくる。

3月と言えば年度末。担当業務の追い込みをしなくてはならない。そしてそれが終わったら新年度。私の会社はかなり組織が大きいので、4月の定期人事は一大イベントだ。

業務追い込みの気配が社内に漂い始めると、「もうすぐ桜だな~」ということを思い出す。

ここ近年、大体、3月最後の週~4月頭ぐらいが東京の桜の見ごろだ。家の近くの洗足池に行ったり、九品仏緑道を歩いたり。桜の薄桃色の花びらが創り出す世界観を見たくて、この季節は「上を向いて」歩いている(笑)

自宅の最寄り駅から二駅の荏原町に「旗岡八幡神社」がある。2年前のちょうど今頃に見つけた神社だ。それまで通勤中に途中下車をすることはあまりなかったが、その時はふらっと降りて駅周辺を歩いてみた。

旗岡八幡神社 建立の発祥は長元3年(1030年)

神社までの歩道に桜があり、その桜が案内してくれるように緩やかな坂道を歩いたところにその神社はあった。そして境内には、どっしりと構えた素晴らしい桜の木が…。

拝殿の手前に立派な桜の木

2年前の今頃といえば、新型コロナウィルス感染が拡大し始めた頃で、世間は未知のウィルスに戦々恐々、会社も「新年度からは極力、在宅勤務に移行」という通達が出た時だ。

あれから2年 ---。

今年もその桜を見に行った。変わらぬ佇まいで、今年も枝いっぱいに見事な花を咲かせていた。

桜の樹齢からしたら、この2年なんてほんの一瞬だっただろう。

そしてきっと、来年も、これからもずっと、ここで咲き続ける…。

来年、またこの場所に来る時、どうなっているかな~。マスクは外せているだろうか。境内の桜の木の下で、ずっと上を見ながら、あれこれと想像をしてみる。

今年の3月最後の週は、曇りの日が多い。桜の花びらの向こうに、グレーの空が見える。はっきりしない空でも、桜の薄桃色は映える。

「花曇り」とはこういう感じ…

来年は青空の下で、桜が見られますように…。

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