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パソドブレ衣装制作で学んだこと

Note読者の皆さま、こんにちは。 Couturière Nuuのfujikoです。先日、パソドブレの衣装が完成して、ちょっと気が抜けてしましました😅 今日は制作中に学んだことをまとめたいと思います!

学び①:期待していた布地が無かった時…
今回の衣装のイメージは「赤」でした。デモの曲も決まっていて、かなり情熱的な編曲なので、衣装もそれに合わせるべく「絶対に赤!」と思っていました。でも、悲しいことに思っていた布地が無くて赤は断念せざるを得ず…。西日暮里繊維街で途方にくれましたが、あるお店に入って、黒地に金色で大柄模様の布地が目に飛び込んできました。お店の中でかなり悩みましたが、結局、それを購入。制作中も「うまくデザインに合うかな?」と心配しながらでしたが、無事に完成しました。布地はお店に行って、直観で選ぶのもアリですね。

最初は赤色を使ってこんなイメージのデザインをしていました…。

学び②:レオタードが踊っている最中に下にずれてくる問題
これはここ最近で一番、何とかしたかった課題でした。見事に解決!


学び③:フリルの端処理
デコルテから背中のラインのフリル。ボリュームも出したいし、型崩れもしたくない。フリルの端処理を検討しました。1つ前に作ったサンバの衣装でもデコルテにライクラ布地で大きなフリルを入れたのですが、その時はホースヘアを使いました。でも今回はサテン布地なので、ホースヘアは重たいかなあということで、太目のソフトワイヤーを入れて処理をすることにしました。フリルの端を「裁ち目かがり」でほつれ止めをし、その縫い目にソフトワイヤーを通して、裏側に2回くるんで、手縫いでまつり縫いをしました。ちょっと手間がかかりましたが、表から見ても、裏から見ても、きれいに処理できました。ゴム入れの方法もやってみましたが、ワイヤーを通す部分が細くできず、裏が見えるとちょっと汚い感じでした。こういう端処理は、ロックミシンならきれいにできるんですよねえ…。(いつかロックミシンを買いたい!という買うモチベーションが増強されました、笑)

裏側が見えても、きれいにできました!

学び④:フリルをオフショルダーで
デコルテから背中のフリルは、二の腕ぐらいまで下げるオフショルダーにしようと思っていました。仮縫いをして試着をしたら、衣装全体が下に下がった感じで、貧相な印象になってしまいました。そのため、フリルはそこまでは下げず、肩先を通って背中ラインに流すようにしました。以前、パーソナルカラーの講座で骨格のことも教えて頂いたのですが、私は上半身、特に肩回りが「薄い」ので、なるべく上の方にボリュームを持ってくるといいと言って頂きました。今回はフリルを二の腕までは下げず、肩先ぐらいにすることで、胸元がとても華やかになりました。

フリルの縫い目は、肩先を通ってます。

学び⑤:スカートの素材
スカートは8枚はぎにしました。6枚がサテン、2枚が手書きの柄模様で伸縮性のある布地です。柄模様の布地はサテンに比べて重たいので、縫い合わせた時にどうなるかが心配でしたが、異素材の組み合わせでも、違和感なく仕上がりました。スカートの裾を持って、充分にはためかせることができます。

手書きの大きな柄模様の布地と黒サテンの布地

学び⑥:スカートの丈が揃わない
8枚はぎで、丈も長く、裾周りもかなりあって、素材の違うものを組み合わせたこともあってか、8枚を縫い合わせた後、丈がガタガタに…。これは想定していませんでした😣 ベルトを付けたところで、トルソーに着せて、明らかに長さが合わないところをカットしました。スタンダードの衣装を作るようになったら、一体、どうなるんだろう…。

スカート丈が長いのでトルソーを机に乗せて作業(最初は床にはいつくばって作業してました…)

学び⑦:スカートのベルト
いわゆるナイロンインベルを使ったところ、踊る際にウェストにフィットしないことが分かり、幅4cmの強力平ゴムに変更。


学び⑧:スカートの裾処理
サテン布地は「裁ち目かがり」でほつれ止め縫いをし、さらに2mmほど裏側に折って、その上を「直線縫い」。柄模様の布地は、手書きの絵具が乗っている部分は、布に厚みがあって、細い幅で裏に返して縫えそうにありませんでした。この布地はライクラのように多少、伸縮性のある布地なので、ほつれてくることは無さそうだったため、「ほつれーぬ」を塗って処理。


学び⑨:華やかに見えてかつコスパ最高。ブレード素材
デコルテと背中のライン、ブレード、イヤリング、チョーカーを黒とゴールドのブレードを使用。とても華やかな仕上がりになりました。このブレードは、西日暮里繊維街にあるお店で購入。スワロフスキーのラインストーンを貼り付けるよりも、少ない労力で、かつコスパよくできます。

割と細いブレードですが、衣装を豪華に見せてくれます!

学び⑩:イヤリング
海外のラテンダンスの競技選手が、大きな耳輪のようなイヤリングをしているのを何度か見ました。それを作りたくて、大きくて割と細い線の円の形状を保持するにはどうするかを考えました。そういう輪っかを探すのも一考ですが、装飾に自由度がなさそうでした。また、黒とゴールドのブレードをそのまま使うことも考えましたが、顔周りには太すぎるので、ビーズだけはずして使用することに。オペロンゴムに通してまずは輪っかを作ります。オペロンゴムは、他のビーズワイヤーよりしっかり結ぶことができます。オペロンゴムで輪を作った後、10号の太目のソフトワイヤーを2周通して、しっかり結んで、ビーズを数か所ボンドで固定すると、形状記憶された輪っかの完成です。

適度にソフト感もあるので、顔に当たっても痛くありません

今回も多くの学びがありました。また少し、衣装製作のウデ💪が上がった気がします(自画自賛ですね…😂)。色々、悩みながら、方向修正をしながら出来上がった衣装ですが、思った以上に豪華な感じになって、本人としては満足です👍  あとはこの衣装と、情熱的な曲に負けないように、デモの練習あるのみ、、、ですね。

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