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衣装の肩紐の強度を改善するには

Note読者の皆さま、こんにちは。 Couturière Nuuのfujikoです。今日は私がずっと考えていたレオタードの肩紐についてお話したいと思います。

衣装のデザインによって、レオタードの肩の部分に、細い肩紐を使っているものがあります。肩の部分がすっきり見えていいなあ~と思っていました。

私がこれまで作った衣装でも、片側だけオフショルダーや、ホルターネックのデザインがありました。

左肩オフショルダーの衣装。目立たないベージュ色のゴムで補強。

踊っている時にレオタードが落ちてこないように、オフショルダー側にベージュの肩紐を付けたり、ホルターネックのベルトの裏に補強のゴムを入れたりしました。 

それでもやはり、踊っている最中にレオタード(というか衣装全体が)、重力に従って下にずれてくるような感じがあって、気になっていました(踊った後に、両脇の部分から衣装を上に持ち上げていました、笑)。また細い肩紐ですと、何度も着ているうちにゴムが伸びて肩からずり落ちる心配もあります。

いくら強力なゴムでも、後から衣装に縫い付けたものは、補強力や耐久性に欠けるようです。。。

踊っている時に衣装が気になってしまうのは、改善をしたいなと思っていました。同時にデザインにも響かない方法を探しました。

プロの選手が着ている衣装を見ていると、レオタードの基本形をそのまま使って、デコルテ辺りから切り替えて、そこから上の部分をベージュにしているデザインがありました。

最初は、レオタードの基本形をそのまま使うと野暮ったく見えるかなと思って、細い肩紐が理想だと思っていたのですが、(レオタードの)デコルテ辺りから肩の部分をベージュにするという方法は目から鱗でした。これであれば、衣装が下にずれてくる心配もありません。

今、パソドブレの衣装を作っていますが、この方法を採用して、レオタードのデコルテ~背中のラインで、レオタードの色を切り替えました。

前:デコルテラインから上をベージュ色に。
後ろ:背中回りから上をベージュ色に。

レオタードは、ほぼ基本形を使っていますが、ベージュの部分は思ったほど目立たないので全体のデザインに悪影響はありません。しかも踊っている時にレオタードが下に下がってくる心配も無くなりました。

この方法は、社交ダンスの衣装だけではなく、新体操の衣装にもよく見られます。新体操の衣装は、レオタード全体の色をベージュにして、その上に色付きの布地や石などの装飾を乗せていく、という感じに見受けました。

今制作中のパソドブレの衣装は、この色の切り替えしラインにサテンの布地でフリルを縫い付けました。

思った以上にいい感じにできました💝 これでデザインと機能性の両方を解決です!

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