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後藤達也さんの記事

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2022年4月に日経新聞を退職されフリーランスになった後藤達也さんのnoteをまとめています。冷静客観的で誠実な切り口が参考になるとtwitter,YouTube,Noteでも人…
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2023年1月の記事一覧

FOMC ポイントは?(日本時間2/2未明)

FOMC ポイントは?(日本時間2/2未明)

日本時間2/2(木)AM4:00、米金融政策を決めるFOMCの結果がでます。今後の金融市場や世界経済も左右するビッグイベント。注目点をサクッと読めるようにまとめます。

米国株が堅調  ポイント整理

米国株が堅調 ポイント整理

まず年明けからの株価チャート。

今月はNASDAQが10%上昇するなど、かなり大きく上昇しています。1/19にかけては調整もありましたが、下がったところでは買いが入ってくるというパターンが多くなっています。

2022/1~でみると…

俯瞰すると、昨年10月以降は底入れを探っている感じです。今回、この3-4カ月のレンジを上放れしそうでもあり、局面がかわるか気になるところです。

株安の警戒感を

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noteはじめて半年で得たもの

noteはじめて半年で得たもの

noteサブスクをはじめて半年がたちました。有料会員(月500円~)は21600人を超え、想定をはるかに上回る反響をいただきました。

サブスクは広告収入と比べ、収益が安定しやすいといわれます。私のアカウントは毎月の継続比率が95%程度と、高いリテンションを頂いています。

収益面だけでみても、新規会員を増やすよりも、既存会員に満足していただくことのほうがはるかに重要です。

そして、コンテンツ制

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GAFA 利益変遷ひとめで

GAFA 利益変遷ひとめで

今回はちょっと実験的な投稿です。が、個人的に結構いい資料になったと勝手に満足しています。

2月初旬にかけ、米企業決算がピークを迎えます。

日々の細かい決算ニュースを追うのは大変だと思います。ので、主な米企業のこの10年の利益変遷を俯瞰的にみてみましょう。2023年のアナリスト予想もいれています。

時価総額順にトップ20の企業 & 日本でもなじみのある米企業を計36社ピックアップしました。最後

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日本4%インフレ 今後は?日銀は?

日本4%インフレ 今後は?日銀は?

けさ発表の日本の消費者物価指数(CPI 2022/12)です。生鮮食品除くで4.0%上昇とさらに加速しました。オイルショックが尾を引く1981年以来の伸び。41年ぶりですから、「生まれて初めて」という方も多い世界です。

日本のCPIを毎回コテコテ説明してもマンネリ・冗長なので、きょうは下記の3つのポイントでなるべくコンパクトにまとめます。

貿易赤字 過去最大の20兆円 (2022年)

貿易赤字 過去最大の20兆円 (2022年)

まずはグラフから。

きょう発表の2022年の貿易収支。一目瞭然ですね。
20兆円もの貿易赤字(輸入>輸出)となり、過去最大を大きく更新しました。2010年まではずっと貿易黒字だったのと対照的です。

貿易赤字は前にも解説しましたが、年をとじた節目なので、アップデートしますね。まず一目でわかるポイントから。

【速報】日銀会合 スピード解説

【速報】日銀会合 スピード解説

注目の日銀会合の結果がさきほど発表されました。スピード最優先で、ポイントを上書き解説しました。12:30前に一通り書き終えました。このあとの市場の動きや総裁会見を踏まえ、必要なら追加で解説を配信します。

日銀会合  発表時刻も要注目

日銀会合 発表時刻も要注目

近年まれにみる注目を集めるきょうの日銀会合。発表時刻も要注目です。下記の通り、昨年は正午前後でしたが、大きな政策修正があると、発表が遅れる傾向にあります。正午をすぎてもなかなか発表がないと、緩和修正の思惑が強まる可能性もあります。

そもそも、日銀会合の進行ってどんな感じなのか。FRBやECBのように定刻発表にしないのはなぜか。まとめました。

どうなる日銀会合  政策修正の確率は?

どうなる日銀会合 政策修正の確率は?

1/18の日銀・金融政策決定会合。近年にない注目度の高さとなっています。1/17 14時時点では、明確な観測報道も出ておらず、市場では「緩和修正の有無」を巡って、見方が交錯しています。

私の個人的な見通しはコアメンバープランだけに限って発信していますが、今回は注目度も非常に高いので、ベーシック記事でも私見をお伝えします。ここ数日の取材に基づく観測記事ではなく、これまで私がみてきた日銀の行動傾向か

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【3分解説】10年国債クーポン0.5%に

財務省がきょう実施した10年物国債のクーポン(表面利率)が8年ぶりに0.5%になりました。Yahooでもトップニュースになっていたので、短くポイント解説します。

起点は2週間ほど前の日銀のサプライズ緩和修正。詳細は下記記事にありますが、これによって10年物国債の流通利回りが0.4%台へ大きく上昇しました。

「じゃあ、今日の話は何が新しい話なの?」というのにサクッと答えます。

なにが問題? 日銀 大量の国債購入

なにが問題? 日銀 大量の国債購入

日銀の国債購入が加速しています。1/12(木)に4.6兆円、1/13(金)には5兆円と、連日で過去最多を記録。週明け1/16(月)も数兆円規模となる見込みです。

月別のグラフにするとこんな感じ。

1月はまだ半月ほどですが、すでに20兆円超えが確実です。金利情勢次第で、まだまだ増えていきます。

そして、国債の発行残高のうち、日銀保有シェアは5割を超えています。下のグラフは2022/9時点で、そ

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【コアメンバー限定】「悪い円安」報道を振り返る

【コアメンバー限定】「悪い円安」報道を振り返る

昨年のニュースでは、「悪い円安」という言葉が多く報じられました。国民や中小企業が輸入品のインフレに苦しめられる面にクローズアップした表現です。

しかし、この数カ月で一気に円高に反転しました。

1年前と比べればまだ円安ではありますが、かなり戻りましたね。「悪い円安」が真実なら、「いい円高」とも言えそうですが、あまりニュースではみかけません。むしろ、投資家でしたら、「円高→日本株安」の負の面に目が

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日銀緩和  修正観測が加速

日銀緩和 修正観測が加速

まずは為替チャートです。

日銀は昨年12/20、10年債の誘導を0.25%→0.50%に引き上げる「事実上の利上げ」に踏み切りました。市場にサプライズとなり、一気に円高に。さらにここ数日、1/17-18の金融政策決定会合でのさらなる緩和修正観測が台頭。円高に弾みがついています。

さらに今朝になって、市場の10年債利回りは日銀が上限とする0.50%を突破。緩和修正をにらみ、投資家が日銀に挑む構図

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