今読んでいるものから覚書(更新途中)

・博物館内部の歴史学者は、多くが自らを博物館において歴史を研究する者だと位置づけ、博物館で仕事をしているということさえも、研究機関に入ることができない者の次善の選択肢であり、「博物館の仕事」はたんに組織の任務を履行する行政技術に過ぎないと、暗黙のうちにみなされている。

・政策議論は、地方博物館・歴史系博物館は人を核心とし社会として存在し、エリート視点の除去を主導し、歴史文化の解釈権限を大衆に返還するものだと主張した。しかしながら、解釈権の開放は実務上、博物館経営をコミュニティに引き渡し、「エリート視点の除去」は「博物館キュレーター不要」と単純化される。

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