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モロー反射と発達のつながり

出現:受胎9週目くらい
統合:出生後24週目くらい

で出現〜統合する反射になります。


胎児期に出現し、出生時には現存して
います。


出生後のモロー反射は、『驚きに対する反応』
が主になり、急に触れられたり、音などの刺激
が入ることで、腕と脚をバッと広げて、ゆっくり
と閉じていくという反射です。


活性化している時期は、特に敏感で、
寝ている時でもちょっとした音に
反応して、モロー反射が発動してしまい
泣いてなかなか寝てくれないという
ことで、お母さんを困らせることも多々
あります。


モロー反射残存での例でいうと、
幼児期に転けた時、手が出ずに顔を怪我
するお子さんは、転ける驚きでモロー反射
が発動して、手が左右に広がってしまい、
そのまま顔を地面にぶつけて怪我をして
しまうこともあります。


ですが、このモロー反射もとても重要で、
モロー反射の統合によって、FPRでも関係
している、固有受容感覚、前庭感覚、運動、
触覚の発達と関わってきます。


以前、『視覚について』でお伝えした内容
ですが、固有受容感覚はボディーイメージ
ともつながります。
そして、それが視覚機能とつながっていく
ものなので、FPRとモロー反射の統合は、
視覚機能の発達とも関わっています。


極端に内向的な方が保持している可能性
が高いFPRに対して、モロー反射は、
多動傾向が強くでる可能性が大きくなる
ことがあります。

身体的・運動では、全身の協調運動、
バランス感覚に苦手さもあり、内面的な
部分では、感情のコントロール、多動、
注意不足など日常生活での生きづらさが
出る傾向があります。


モロー反射を保持している人は、
FPRとは反対にパーソナルスペースが
狭いので、人との距離感が極端に近い
ことが多く、それがトラブルになること
もあります。


モロー反射は、身体を動かす遊びをおこ
なうことと、マッサージなども好む傾向
があるので、固有受容感覚、前庭感覚を
統合するためにベビーマッサージなど
やってあげると良い効果があるかと思い
ます。


ふじい整体療術院ホームページ

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