詩 紙折り偏見
MYDearで公開した作品です。個人的に思い入れが強い作品なので、noteに早く再録します。
紙折り偏見
簡単なのに紙折り
それさえ出来ない
障碍者だから
仕方ないのか
間違えた折り方をするのは
できる人が検品して手直し
間違えたとしても
手直ししても
障碍者は同じ工賃
紙折りが出来ないと
他の作業に逃げる障碍者もいる
それはB型作業所の現実
障碍にはいろいろあり
向き不向きがあり
私かて完璧に
作業が出来るわけでもない
なのでお互い様と
馴れ合いの作業で良いのか
観察していると
B型作業所は
A型作業所へのステップアップの場所
だが
B型作業所しか
居場所がない
そんな障碍者もたくさんいる
本人達は自分の能力が
わかっているのかいないのか
B型作業所の
サービス監督者
通称サビカン
サビカンは障碍者のまとめ役で
数人いる
障碍者がやる気を出すよう
ある時には
大袈裟に出来た作業を
褒めたりする
見ていると
そういうことがあえて必要な
障碍者は
少しか、かなりかは評価がわかれるが
手間がかかるので
A型作業所
ましてや
一般企業の障碍者雇用は
向いてなく行けない
厳しいことを言えば
大した作業でもないのに
褒められ
やる気を出してもらい
作業をしている現実
私は現在B型作業所である
紙折りの手直しを任され
一日それをしながら
サビカンの説明が悪いのか
それにしても
作業の確認や聞き返す能力もなく
自分の作業の出来栄えに
疑問も持たず
そんな仲間の存在に
憤りを感じる
これは
偏見差別があるわけである
もちろん
きちんと紙折りが出来る仲間もいる
障碍者にもいろいろいる
あなたの見かけた障碍者が
それが出来ないからと
全ての障碍者が
そうだとは思わないで欲しい
私はそれをいつも
恐れている
底辺で
偏見差別を作り出している
障碍者の存在
それを否定出来ない
私もしているかも
しれないし
私だって
紙折りの手直しをしながら
かなり絶望している
手直しがいるという事実に
生み出される偏見差別に
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