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おもじばなし #1「 桃太郎 」

おもじばなし 始まり始まり〜でございます。
#1は「桃太郎」です。

動画はこちら⇩

https://youtu.be/hCeOp-aQm7A



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テキスト⇩

<桃太郎> 
NA(ナレーション): 昔むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでおりました。二人はたいそう仲良しでしたが、子供がおりませんでした。ある日のこと、いつものようにお爺さんは山へ柴刈りに、お婆さんは川へ洗濯へと出かけました。すると…、川上から大きな桃が流れてきました。
婆(おばあさん):うわぁぁ、うわぁ、(桃を掴まえて) はぁ、大きな桃じゃ。よし、おじいさんへのおみやげにしよう。よっこいしょっと。うんせ、うんせ、うんせ、うんせ、はぁー。

爺(おじいさん):おばあさん。
婆: おじいさん。
爺:なんと大きな桃じゃ!
婆:どんぶらこっこどんぶらこっこと流れて来よった。
爺:はあーたまげた。
(桃が揺れる)
爺:お、お..?
婆:お、お..?
(桃が割れる) 
桃(桃太郎):おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ.....!
婆:あいやーこ、こりゃぁ… 。あ、男の子じゃ。
爺:ほんとうじゃ。
桃(桃太郎):おぎゃー
婆:おお、よしよし。
爺:ばあさんや、この子は桃から生まれたから桃太郎と名付けよう。
婆:桃太郎、いい名前じゃあ。
桃(桃太郎):おぎゃー、おぎゃー
爺:おおお、大きな声で泣きよって、可愛いこじゃ。元気に育て、
婆:桃太郎。
NA:二人は、この子を我が子として育てようと決めました。

爺:
さあ飯じゃ。
桃:いただきます。........おかわり!いただきます。........おかわり!いただきます。........おかわり!いただきます。........おかわり!いただきます。........おかわり!いただきます。
NA:桃太郎はご飯をたくさん食べて、あっという間に大きくなりました。

NA:ところで・・・
その頃、村にはおそろしい鬼が現れて、物を奪い、子どもをさらい、ありとあらゆる乱暴を働いて、村の人たちを苦しめておりました。
爺:きっと、近いうちにわしらの家にも鬼がやってくる。
婆:… はい。
爺・婆:うわーー!
桃:おらはこれから、鬼の住む島へ行って、鬼を退治してきます。おら、この村も、おじいさんとおばあさんも、守りてえだ。
爺・婆:・・・・。

NA:おじいさんとおばあさんは、桃太郎のためにきび団子と晴れ着を作ってやりました。
婆:このきび団子はな、食べれば千人分の力が出るんじゃ。
桃:ありがとう。それでは行ってまいります。
婆:はああ…。
桃:必ず.....
婆: 必ず.....?
桃:...........。
婆:必ず...無事に帰って来て、くれやな。

NA:こうして桃太郎は、鬼の住む島へ向かって出発しました。桃太郎が歩いて行くと、犬の住む森にさしかかりました。
犬:わん!わん!わんわんわん!桃太郎さん、桃太郎さん。どこへ行きなさる。
桃: 鬼の住む島へ、鬼退治だ。
犬:わん!僕も行きたい!実は、夕べ鬼がおらの住む森で大暴れして、仲間が散々な目にあったのです。
桃:よおし。それではこのきび団子をあげよう。
 (桃太郎、犬にきび団子を渡す。犬、団子を食べる)
犬:元気がもりもり出てきたぞー!いざ鬼退治へ、わおーん!
犬は誰より忠義を尽くす。わん!助けてもらったご恩のお返し!わんわん!任せてくだされこのおいら、きっとお役に、あ、立ちましょう。
桃:いざ行かん、鬼が島!
犬:わおーん!
NA:こうして、犬が仲間になりました。

猿:桃太郎さん、桃太郎さん。どこへ行きなさる。
NA:やがて今度は、猿の住む森にさしかかりました。
桃:鬼の住む島へ、鬼退治だ。
猿:わしも行きたい!わしの森の仲間はみんな、鬼たちに喰われた。どうしても仇を取ってやりたい!
桃:よし。それでは猿くんにこのきび団子をあげよう。
(猿、きび団子を手に取り、食べる)
猿:うわー、 元気がもりもり出てきたぞ―。うきっうきっうきっうきっ、うきき!いざ、鬼退治へ。うきき!
猿は何より知恵が効く。うき! 見る・聞く・喋る、うきっ、お手の物。うきききっ!任せてくだされこのわしが、きっとお役に立ちましょう。うきききっうき!
桃:いざ行かん、鬼が島!
猿:うききー!
NA:こうして、猿が仲間になりました。

NA:やがて今度は、雉の住む森にさしかかりました。
雉:桃太郎さん、桃太郎さん、どこへ行きなさるの?
桃:鬼の住む島へ、鬼退治だ。
雉:あたしも行きたい!昨夜、鬼どもがやってきて、あたしたちの森を散々荒らしたんです。仇を取りたい!
桃:よし。それではこのきび団子をあげよう。
(桃太郎、雉にきび団子を差し出す。雉、食べる)
雉:元気がもりもり出てきたぞー!ケーン、ケーン、ケーン!いざ鬼退治へ!ケーン!
雉の、雉の勇気は山より高い。恐れを知らぬ案内人。任せてくだされこの私、ケーン。きっとお役に立ちましょう。
NA:こうして、雉が仲間になりました。

桃:ここが鬼ヶ島か・・・。
NA:岩だらけの鬼の島。降り立つと、目の前には大きな鉄の門がそびえ立っていました。
雉:私が中の様子をのぞいて来ましょう。
桃:うん。頼んだぞ、雉くん。
(雉、飛んで行き、門の内側の様子を覗く)
雉: 誰もいませーん!
猿:今度はわしの出番だ。
桃:うん。頼んだぞ、猿くん。
(猿、鉄の門をよじ登り、内側から錠を外す)
猿:鍵が開きましたぜ!(鉄門、開く)
犬:ここからはおいらにお任せを。
桃:うん。頼んだぞ、犬くん。
(犬、クンクンと道を嗅ぎ、ピンとくる)
犬:鬼たちはあっちにいます!
桃:よおし、敵は近い。みんな行くぞ!
桃・猿・犬・雉:やー!・うきー!・ワン!・ケーン!

桃:我こそは、日本一の桃太郎!
大鬼:はっはっはっはっは。桃太郎ぅ?
雉:ケーン!あたしたちの森を荒らしたのはお前だな! ケーン!
猿:わしの仲間を全員喰ったのもお前だ!
犬:おいらの仲間も!わん、わん、わんわん、わん!
 (猿、犬、雉、大鬼に飛びかかって行く)
大鬼:だあーら!(猿犬雉を弾き飛ばす)カスどもが!ふははははーはー!とどめを刺してやるわい。ふははははーはー!
桃:おに!おらぁ、ほんとに怒ったぞ。 成敗してくれようぞ!やー!(大鬼を斬る)
大鬼:わーー!!
桃:どうだ、二度とみんなに迷惑をかけないと約束するか?
大王:や、約束します。ごめんなざい、ごめんなしゃい。

NA:桃太郎は、鬼が人から奪った物を取り返し、それを船いっぱいに積んで、自分の村へと帰りました。そうして、自分の村にも、隣の村にも、そのまた隣の村にも、奪われた物を返して周りました。

桃:(桃太郎、昼寝をしている) ぐー、ぐー、ぐーふがっ、ぐー.....。
爺:おお、よう寝とるわ。
婆: 疲れたのでしょう。
桃:ふがっ我こそは、日本一の桃太郎だぁー。ぐー、ぐー......。
婆:まあ....!ふふふふふ。
爺:ふわあぁぁ......ふふふふふ。







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