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富山市長選挙の候補者選考予備選が開催中。首長選で本格的な予備選は日本初?

昨年の県知事選での保守分裂の余波で、富山市長選の自民党候補者選考に影響が

藤井だいすけ@富山県議会議員です。1月19日で48歳を迎えました。丑年の年男です。
さて富山県では昨年10月に富山県知事選が行われ、保守分裂の激戦を新人の新田八朗さん(62歳)が制し、新しく県知事に就任されました。その新田氏を強く支援したのが現・富山市長の森雅志さん(68歳)ですが、本年4月に行われる富山市長選挙に森さんは出馬されないと明言。最大会派である自民党はどの新人候補を推薦するかを決定するために、本格的な予備選を実施することになったのです。県知事選での自民党推薦候補選定が公正ではないと批判され反感を買ったこと、かつそれが原因で自民党推薦候補の現職が敗れたことが背景にあります。昨年の自民党総裁選で予備選がありましたが、日本の自治体の首長選で本格的な予備選を実施するのは、おそらく初めてだと思います。

エントリーしたのは、現職の県議4人と市議2人。選考方法は、党員投票・議員投票・世論調査票の合計

その予備選にエントリーしたのが、6人。藤井裕久さん(58歳)、種部恭子さん(56歳)、舎川智也さん(47歳)、久保大憲さん(42歳)、平木柳太郎さん(36歳)、そして私、藤井大輔(48歳)です。ちなみに、全員が現職の議員で、県議が4人市議が2人となっています。

気になる選考方法ですが、
(1)予備選挙を実施し、党員投票、議員投票、世論調査票の合計ポイントにより、最多得票ポイント者を富山市長選挙自由民主党候補者とする。
(告示日)令和3年1月20日(水) (開票日)令和3年1月31日(日)
(2)ポイントの比率については「党員投票 40ポイント」「議員投票40ポイント」「世論調査票 20ポイント」とする
(3)投票方法について
○党員投票は郵便投票とする(令和2年度、富山市在住の党員)
○議員投票は投票箱への直接投票とする
○世論調査票は電話によるRDD方式とする
(4)党員投票については、1月20日(水)に投票用紙を封書にて発送し、投票締め切りを1月29日(金)までに郵便事業(株)富山南郵便局に到着した投票用紙(私製葉書)を有効とする。
(5)開票については1月31日の午前中に議員による投開票と党員投票の開票を行い、世論調査票の結果を合わせて確定する。
(6)候補者決定の仕組み
党員投票、議員投票、世論調査票における各候補者のポイント合計により、最多得票ポイントを獲得した候補者を富山市長選挙の候補者とする。なお、最多得票ポイントが同点の場合は世論調査票を除く、党員投票と議員投票のポイント合計による最多得票ポイントを獲得した者を富山市長選挙自由民主党候補者とする。
(7)最多得票ポイント者を市長選挙候補者とし、自民党富山市選出議員総会の了承を得て自民党候補者と決定する。

20210127街頭演説会_210128

党主催の選挙運動として「立会演説会」「公開討論会」等を実施し、Youtubeでも一般に公開

また、党主催の公式の選挙運動として、「合同記者会見」「合同街頭演説会」「立会演説会(党員限定)」「公開討論会(党員・一般参加可)」の場が設定されており、立会演説会と公開討論会はYouTubeにて視聴可能となっています。
(立会演説会)https://www.jimin-toyama.jp/?tid=100978#movie_124
(公開討論会)https://www.jimin-toyama.jp/?tid=100978#movie_126

この原稿を書いているのが1月28日なので、まだ投開票日まで残り3日あるのですが、党主催の公式行事は全て終了いたしました。そこで感じたのは、グループダイナミクスの効用です。6人が一斉に政策やビジョンを訴える機会を重ねることで、各候補者の訴えがシャープになっていき、かつ他の候補者から刺激を受けることで政策やビジョンが成長していく過程が見えました。僕自身も候補者として、本当に勉強になり、磨かれた実感があります。
こんな感覚は通常選挙でも、なかなかあり得ないことです。

また最後の街頭演説が終わって、聴衆の男性に呼び止められたのですが、その方が涙ながらに語っていたことが印象的でした。「県知事選では2人の候補者がそれぞれ訴えをしとったから、一方の候補者の支援に入れば、その候補の政策やビジョンしか聞くことができない。自民党が決めたから仕方ないと思っとったけど、こうやって6人の話をじっくり聞けて、今回の予備選は本当によかった。富山の自民党にこんな立派な若手がいるということもわかって、また応援する気持ちになったちゃ」との言葉。私も心がジーンとなりました。上が決めたら従う、というようなこれまでの推薦決定のやり方では、決して頂戴することはなかった言葉だと思います。これだけでも、予備選の意義があったのではないでしょうか。

20210124立会演説会 総曲輪付近除雪_210128

藤井大輔の、候補者としての訴え。「立会演説会(10分)」の動画と原稿をこのnoteで公開します

とはいえ、予備選の選考はまだ終わったわけではありません。候補者としての藤井大輔の訴えを、ぜひnoteをご覧の皆さんにもご理解いただきたく、ここに立会演説会(10分)の原稿を置いておきます。動画と併せてご覧いただくと、よりわかりやすいかと思います。

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(立会演説会 藤井大輔の演説動画 10分)
https://youtu.be/Ww-BPFBDz3Q?t=664

(立会演説会用原稿)

皆さんこんにちは。藤井大輔と申します。
お足元の悪い中、たくさんの方にご来場いただきありがとうございます。またこの国際会議場で演説の機会を与えてくださった、選考委員会および運営スタッフの皆様に重ねて感謝申し上げます。

私はいま48歳。富山市で生まれ育ち、18歳で県外に出て、40歳のときに富山に戻ってきました。私には、富山を愛する内側から見る眼と、富山を外側から客観的に見る眼の2つがあります。その2つの眼で富山市を見ると、私は大変な危機意識を持たざるを得ない感覚になります。

それは、古き良き「昭和のシステム」からの脱却が進んでいないことです。人口が増え続けた時代で培ってきた「年功序列」「大量消費大量生産」「上位下達」のシステムは、人口減少かつグローバル競争の社会では機能しません。すでに富山でも新しいチャレンジをしている人や企業がいますが、「どうせやれっこないだろう」「あのやり方じゃうまくいかない」と足をひっぱるような発言を、私自身は多く耳にしてきました。

いま富山市には「やれっこない」と感じる課題が山積みです。コロナからの復興、人口減少、高齢化、生きづらさを感じる市民の増加、市街地と中山間地の格差。まだまだあります。それに立ち向かうには、古い昭和システムからの思い切った脱却が必要なのではないでしょうか。そのためには、「やれっこない」と足をひっぱるのではなく、「やれっこないからこそ、やらなくちゃ!」と、失敗を恐れずチャレンジできる文化を、富山市に根付かせていかなければならない、と私は思っています。

ここで少し、会場の皆さんに簡単なアンケートをとりたいのですが、今日は男性の方が多いですけど、家庭のお料理についての質問です。料理上手な人というと、次のうち、皆さんならどちらを選びますかね? 「メニューを決めてから買い物に行って作る人」と「冷蔵庫にあるものからメニューを考えて作る人」。

メニューを決めてから買い物に行く人が料理上手だと思う方。
では、冷蔵庫にあるものから作る人が料理上手だと思う方。

ありがとうございます。いや、どっちも美味しいのなら料理上手なんですけどね。私はこれからの人口減少や不確実性の高い社会で、市長や行政に求められるのは「メニューを決めて素材を調達する」やり方よりも、「いまある素材でやりくりする」ような臨機応援に対応できる能力なんだと思います。冷蔵庫にあるものから料理を作ったときに、たまには失敗することもあるかもしれませんが、それで奥さんに目くじら立てる人は、いませんよね? そういうことだと思っています。

私は、リクルートという会社に入社し、30歳のときにフリーマガジンR25という週刊誌の新規事業を起こしました。その編集長、事業責任者、電通との合弁会社役員としてビジネスに携わってきた経験があります。「R25」は毎週木曜日に60万部を発行する無料の雑誌だったのですが、当時、新聞社や大手広告代理店から、既存メディアの価値を損なうと、大変大きな圧力がかかってきました。私個人にも外部の偉い人から「こんなことして痛い目にあうぞ」「いますぐ撤退しなさい」など恫喝めいた電話が、何度もありました。しかしそのときの上司、いまのリクルートの社長である峰岸真澄さんに「ダイスケ、そんなことで負けてどうする。一番大切なのは、世の中のニーズだ。お前は読者を裏切るのか?」と言われたことを思い出します。新しいことにチャレンジするときには、必ず抵抗勢力が出てくるし、小さな失敗を許さない空気が生まれてきます。それでも負けずに前に進むときには、リーダーが正しい方向を指し示さなくてはいけない。私は富山市に暮らす全ての人が、企業が、新しいチャレンジをするときに背中を押す、そんなリーダーでありたいと思っています。

40歳になって、リクルートを辞めて、富山に戻ってきました。「利益を最大化するビジネスの世界では、解決できない社会課題がある」と気づいたからです。富山に戻り、母親の経営する介護事業に携わりましたが、最初の2年は本当に苦しみの連続でした。それは、まったく経験したことのない介護の業界であること、富山での人脈がほとんどないこと、リクルートと仕事への取組み方が全く異なることなど、いろんな要因が挙げられますが、一番は、私自身に「なーん、リクルートで身に着けたスキルがあれば、通用するちゃ」とのおごりがあったのだと思います。そこから抜け出すためにも、「私には、まだ地域課題を解決するなどおこがましいわ。まずは、目の前の課題に向き合い、富山の人や地域や行政をじっくり理解することが必要だちゃ。富山で人生を学ばせてもらわんないけん」という姿勢になりました。そして通信制の大学に入りなおし、社会福祉士の国家資格をとり、富山市の地域包括支援センターの職員として働きながら、多くの高齢世帯の苦しい声に向き合ってきました。縁あって県議会議員に押し上げていただいた今も、基本的にはその姿勢は変わりません。

さて、話は、富山市の課題の話に戻ります。コロナ復興に人口減少にグローバル化に生きづらさを抱える人の増加。その課題をクリアするためには、「地域経済」と「社会保障」の両輪で、富山市をパワーアップする必要があります。そのためにも、私のリクルートでのビジネス経験と富山での社会福祉経験は活かせるものと、考えています。

私の目指す富山市は、「希望とチャンスにあふれた富山市」です。そのために、富山市のパワーアップが必要です。そこで、藤井大輔は4つの大作戦を実行します。

1つめは「市役所のパワーアップ」
市役所の職員さん、一生懸命働いています。でも、ひとりひとりの力をもっと引き出せる組織を私は作れると思っています。やる気のある職員はどんどん抜擢して、外部人材も世界中から集め、難しい課題でも成果を出せる市役所を作ってまいります。

2つめは「分かりやすいPR」
どんなに素晴らしい政策でも、市民の皆さん伝わらなければやっていないのと同じです。私には、ゼクシィ、ダヴィンチ、R25など、雑誌の編集経験があります。困ったときに必要な情報入手できるよう、富山市の編集長となりわかりやすい情報公開を行っていきます。

3つめは「デジタル戦略の推進」
デジタル化は、未来のために絶対必要です。しかし、「デジタル、私、苦手ながやちゃ」という方も多いですよね。私は、子どもから高齢者まで、使う人が便利に感じるデジタル化を進めていきます。行政のデジタル化は、どこで暮らしていても同じサービスを受けることができるようになるので、中山間地の利便性にもつながると考えています。

4つめは「市民と企業との官民連携の強化」
富山市の未来は、市長ひとりでは、市役所だけの力では創れません。自治組織、ボランティア団体、企業など地域のために何かしたい人・団体との官民連携の強化をしていきます。

最後に。私は、これからの時代は強いリーダーよりも、皆さんと一緒に取り組む協調型のリーダーが必要ではないかと思っています。私は、誰よりも皆さんの声を聞き、一緒に歩むリーダーになることをお約束します。そして、古い昭和システムからの思い切った脱却を実行していきます。そのためにも、少なくとも20歳は世代交代が必要なのです。ぜひ40代の私に、市政を託していただけないでしょうか。

私がこの予備選に勝ち抜いたときには、ここにいる同志の5人の政策も取り入れてまいります。3人寄れば文殊の知恵といいますが、ここには6人もいるのです。6人がこういった開かれた場で政策を議論し、磨き上げていく。これこそが、予備選の意義であり、自民党の懐の深さなのではないでしょうか。けして6人が敵対するために戦っているのではないと信じています。私は、ここにいる6人全員の想いや覚悟を背負って、それだけでなく、今日ご参集の皆さんの想いや覚悟も含め、自民党推薦候補として絶対に本選を勝ち抜きます。最後にその決意を申し上げて、私の演説を終わります。ご清聴ありがとうございました。
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以上が立会演説会の原稿でした。長文にお付き合いいただき感謝申し上げます。

いよいよ1月31日には、富山市長選の自民党推薦候補者が決まります。私が選ばれることを信じて、残り3日間、頑張ってまいります。

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1973 年富山県富山市生まれ。富山県議会議員。リクルートでフリーマガジン「R25」等の編集長を歴任。退職後、富山市で介護事業アポケアとやま専務取締役に。社会福祉士。県政通信「セブン・リバーズ」をご希望の方はこちらまで→https://fujiidaisuke.com/