令和6年度滞納整理事務の充実を目指して(4月30日現在)

 前回のゴールデンウィーク前の臨戸強化週間はいかがでしたか。

 さて新しいメンバーでの4月を振り返り、出納閉鎖までのやるべきことを再確認しましょう。


連休前の臨戸理由

 予定通り五月の連休前に滞納者にアタックすることができたでしょうか。かって職員時代に連休後に接触を取ったところ、滞納者が異口同音に「連休でお金を使ってしまった」と言ったことを踏まえて、連休前に接触する方法を検討することをアドバイスしました。

4月の振り返り

 さて、人事異動の4月1日からちょうど1か月です。一般職員の人はこのひと月を振り返ってどのような年度初めの月でしたか。転入してきた人は日常業務の問い合わせ等処理するだけの能力を身に着けることができましたか。また経験者の人であれば指導している経験の浅い人が独り立ちできる状態にしましたか。出来たことと出来なかったことを書き出してみましょう。

省察行為の習慣化

 管理監督者・管理職の人は異動による組織の雰囲気を冷静に判断して見ましょう。自分の組織は何が強みなのか、何が弱みなのか洗い出すことです。振り返りの出来ない人は同じ間違いを何回も引き起こします。そうならないためにも省察行為(せいさつこうい)を行うことを習慣化することです。簡単なメモを作成するようにすれば誰がみても一目で理解できます。

五月病を防ぐ

 一般的にこの時期は異動で緊張していたものが積もり積もって精神的に負担となり、職場に出勤できない職員が出たりします。いわゆる「五月病」と言われるものです。これも日頃から注意していると挙動に不自然なものを感じたりします。そのときさりげなく声掛けして何か不安に思っているものを聞き出したりして確認することも大切です。

予算額との差額確認

  出納閉鎖期間まで残りひと月、歳入予算額の確保が最優先と考えればここで現在の収入額と予算額の差額を確認し、その差額をどのように確保するか検討しましょう。もちろん電算集計に伴うタイムラグがありますので、概数の把握で十分だと考えます。現在の収入額に5月に納付見込み額を加算した額が予算額にあといくら不足なのか確認しましょう。

連休明けの取組み確認

 その不足額を確保するために5月末までに何を取組むか全員で意見を出し合いましょう。4月の納付約束の滞納者がいまだ納付されていないのであれば再度接触を図って納付したのかどうか確認することは大切なことです。ただし、行き違いがあることも考えられますのでその点は十分配慮して確認することです。また、滞納者の家が近くにあるのであれば、再度臨戸で納付約束をすることも一つです。

出納閉鎖後の取組みを視野に入れて

 出納閉鎖までの取組みで納付確認や臨戸を再度実施しても納付がなかったら、それは滞納繰越分として令和6年度に繰り越されます。この滞納事案は差押え処分の対象とする方向で進めたらと考えます。滞納処分リストを作成して令和6年度のスタートを確保すると考えてください。 

 


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