イラストレーターとして実力をあげるにはどうすればいい?
先月売上30万を達成したわけですが、収入を安定させるためにはもっと頑張らないといけません。
この先へ行くには「運」と「実力」と「先見の明」が必要だと感じます。
特に実力がないと出来ることが一気に狭まりますから、一番重要なところかもしれません。というわけで今回は真面目にイラストレーターとして実力を上げるにはどうすればいいのか?
考えたいと思います。
実力とは「要望通りに描く」こと
自分はそこまでイラストレーターとしての実力がありませんが、個人的に実力とは「要望通りに良い絵を描く力」だと思っています。
どれだけ良い絵でも、要望と違う絵はあまり喜ばれません。要望通りでもクオリティやオリジナリティが低いと、二度と依頼してもらえません。
だからその2つが大事です。
要望通りに描くとは
「要望通りに描く」をさらに分解していくと
要望を聞く
要望からテーマ、ポーズ、構図、デザインを決める
一つの絵の構想としてまとめる
良い絵として完成させる
という工程があると考えています。
求められる能力
1においては「コミュニケーション」「理解力」が、2〜4では「アイデア」「調査能力」と「画力」が求められる印象です。
自分は「コミュニケーション」「アイデア」はそれなりにできていますが、画力がないので3・4に特に苦戦しているのが現状です。
画力がないと要望通りに描けない
たとえば自分はダイナミックなポーズや逆光イラスト、背景が現実的な絵などが苦手ですが、画力がないがゆえ、そういう要望が来ても上手く「良い絵」としてアウトプットできません。
プロの方はここが優れていて、ある程度分野の違うものでも、最低限のクオリティで出すことができます。これがイラストレーターとしての実力の違いだと思います。
具体例(イラストコンテスト)
テーマを理解する
もう少し具体的な場面で考えてみましょう。
たとえばイラストコンテストに応募するとします。
テーマが決まっているので、まずはそのテーマを上手く理解する必要があります。前回の受賞者などを見て、イラストの傾向を調べるのも役に立ちそうですね。
これが1.要望を聞くになります。
要望から描きたいものを決める
そこから描きたいものを決めます。
「2.要望からテーマ、ポーズ、構図、デザインを決める」ということです。
ここではアイデアや、構図や配色のような絵の基礎が求められます。このアイデアが良ければ、イラコンでも目に留まりやすくなるかもしれません。
ラフとして構想を絵にしていく
考えがまとまったら、1枚の絵として構想をまとめます。いわゆるラフ・下書きの段階です。
実はこの時点でかなり画力が求められていて、上手い人だと影や背景・小物、色の与えるイメージ、視線誘導にテーマの伝わりやすさなど細かいところにまで頭が回りますが、経験が浅いとキャラの表情とポーズくらいにしか考えが及びません。
おそらくプロとそれ以外で一番差が出るのがここです。
清書して良い絵にする
そして最後に、4.良い絵として完成させる。
清書です。色塗りやら背景やら、最も画力が求められる部分です。
ここで「良い感じ」にできるかどうかが、全てにおいて大事です。100点じゃなくても、最低限の見栄えの良さをクリアできれば、そこそこの結果は出せると思います。
しかし、実力がないと「やりたいことはわかるけど、なんかパッとしない」というところに留まり、イラコンに出しても惜しいところで選ばれない可能性が高いです。
どんな場合でも大体同じステップで制作する
これはイラコンの場合ですが、Xで絵をバズらせたい時にも同じことが言えます。
要するに、依頼者や審査員・世の中やファンのニーズを的確に捉え、自分のアイデアを混ぜつつ、それを「良い感じ」で出力することが、イラストレーターに求められているわけです。
実力を上げるには画力が肝心
では、結局どうすれば実力が上がるのか?
人によっては、画力はあるけどコミュニケーション・理解が苦手という人もいるかもですが、今回は「画力が足りない場合」に絞って考えます。
画力が足りない場合、画力を上げるしかないのですが、何を持って「画力」というかが問題です。先ほどのイラストレーターにおける実力で考えれば、画力とは「アイデアをイラストに昇華させる能力」です。
口であれこれ言ったところで、絵にできなければ画力が無に等しい。そんな厳しい世界ですね。
画力は「調べる・試す・完成させる」の3ステップ
より具体的に言うと、画力とは「あるアイデアを、イラストとして良い感じに仕上げるために、知識を駆使して試行錯誤し完成させる能力」かもしれません。
ここには
調べる
試す
完成させる
の3つのステップがあります
基礎を踏まえて下調べする
調べるとは、基礎知識や方法論のことですね。
「こういうポーズで描いて」となった時、どう描写すればそのポーズが上手く描けるのか、下調べをするということです。意外と慣れてくるとこういう地味な作業が疎かになりがちですね。
ちなみに基礎がしっかりできている場合は、調べずとも考えるだけで答えが出せます。
実際に描いて確認
調べても試さなければ始まりません。経験がないのですから、やってみて初めて「やっぱ違った」と思うこともあります。
調べることも大事ですが、そのあとは実際にやってみて、その結果を見届けることが重要です。
経験があれば、わざわざ試さなくてもどうすればいいかわかることもありますが、それができるのはプロでも一握りな気がします。
世に送り出す
完成はそのままですね。作ったら世に出して評価を待つ。これをやらないと成長はできませんから。
誰だって評価されない時代はあるもの。むしろ「こういう絵は評価されない」という知識こそ、私たちに一番必要なものなのかもしれません。
結論:下調べと試行錯誤をちゃんとやろう
というわけで、結論としては
描きたいものがある時に、どれだけ本気で下調べをして、どれだけ試行錯誤を繰り返すか。これがイラストに必要な画力であり、実力を上げる近道である。ということになります。
なんか当たり前の結論になってしまいましたが、具体的に何をすればいいのかスッキリした気がします。
思えば、最近は手癖で描くことも多く、下調べも適当になりがちだったかもしれません。そもそも、ニーズを把握したり、自分の強み・求められているものの分析も手を抜きがちで、そういうところもイラストレーターとしてはまだまだですね。
というわけで、今後も頑張っていきたいと思います。
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