貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 78 辞めるスタッフが多くて、一向に離職率が改善されない‥と悩んでいるリーダー必読!part 2 アシスタント時代編

 part1では、離職率を改善するためには、退職理由を知り、それを改善していく取り組みも大事だと思いますが、同じぐらい大切なのは、『残って頑張りたい‥』と思う理由を作ることだとお伝えさせて頂きました。

 また、美容室の場合は、3つの世代、1.入社~スタイリストデビューまでのアシスタント時代、2.デビューしてから~一人前になるまでのジュニアスタイリス時代、3.一人前になってからの~スタイリスト時代のどの時代に多く退職者が出ているのか?を認識し、『残って頑張りたい‥』と思う理由づくりの取り組みが必要だとお伝えしました。

 part2では、アシスタント時代の『残って頑張りたいと思う理由づくり』のいくつかの例を挙げてご紹介しますね。

 どこのヘアサロンでも、アシスタント時代は、技術教育を熱心にされていることと思います。

 基本接客からはじまり、シャンプー技術、マッサージ技術、カラリング技術‥と順次教育されていると思います。問題は、その技術の1つ1つに、こだわりの技術が盛り込まれているかどうか?だと思います。

 例えば、シャンプー技術1つとってみても、、他店とは違うこだわりがある技術なのか?それとも、美容学校でも学べるオーソドックスな技術レベルなのか?によって、『学びたい‥』と思う気持ちが変わってくると思います。

  例えば、料理人を目指して修行するときに、一つ一つの料理に、こだわりが無ければ、『学びたい‥』と思う気持ちは、芽生えないですよね。

 ですので、『自分はこだわりの技術を学んでいる‥』という実感値や優越感を感じられる技術教育があれば、『残って頑張りたい‥』と思う理由の1つになると思います。

 1つ1つの技術にこだわりを盛り込むと、退職者が減るだけでなく、それが、やがて、売れるメニューやサロンの強味に、変わっていきますね。

 また、アシスタント時代に、辞める前兆として、3カ月間、技術合格が遠のいているスタッフは、要注意です。同じ技術を3カ月間上達していなければ、もはや、上達したいという向上心も失われていることが多いと思います。先輩上司が、「毎日練習してさえいれば‥」と、上達スピードに無関心なサロンに多く見受けられます。特に、毎日練習することが当たり前のサロンに起こることがあります。対処法として、レッスンプランのサポートを受けられる環境を作ることです。レッスンプランとは、レッスン内容をスケジューリングすることではありません。上達プランをスケジューリングしていくやり方です。担当上司が個別で付き、二人三脚で上達プランを立て、練習していきます。強制的ではなく、自発的に練習したいと思う自主性を重んじる教育です。スピード感を持って合格している感を感じることができれば、途中で辞めることは、激減すると思います。

 最後に、合格する度に、先輩上司から温かいレスポンスがあれば、より一層の励みになりますよね。合格しても、はじめてシャンプーを担当入客しても、誰からもレスポンスが無ければ、寂しいですよね。その仕組みとして、技術合格したら、教育部の方から全スタッフに合格の連絡がいき、全店の先輩から激励のメールが届きます。『褒メール』と呼んでいます。

 全スタッフから褒メールが届けば、またより一層頑張りたいと思う気持ちになりますよね。

 整理しますと、アシスタント時代に『残って頑張りたいと思う理由づくり』として

1.こだわりの技術を学んでいる‥という実感値や優越感を感じられる技術教育。

2.担当上司と、二人三脚でレッスンプランを立て、上達のスピード感を感じることができるサポート体制。

3.技術合格する度に、先輩上司から、労いの言葉をかけられる仕組み。

 一例ですので、まだ他にもありますが、ご参考にして頂ければと思います。ジュニアスタイルスト時代は、次の掲載をお楽しみに‥。


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