貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 173 数字に対する意識が低い幹部の問題(大型店のお悩みシリーズ)第2弾

  第1弾では、店長の数字に対する意識を上げたければ、逆に、数字を意識させるのではなく、原因作り(勝算作り)を意識させた方が、はるかに有効的だとお伝えさせて頂きました。その方法として、店長会議の『数字の報告会』を『原因作りの報告会』に変えると、必然的に売上を上げるための施策を考えてから店長会に参加するようになりますよね。いつも数字の報告だけだったノープランの店長に変化が現れるようになります。

 ただ、こんな店長もいます。原因作り(勝算作り)は一応は考えてくるのだけど、その勝算度合いが低いということがあります。やらないよりはマシだけど、明らかに、目標を達成するための見込みが甘すぎる場合です。

 その原因は、一概には言えませんが、目標を達成するための見込みの判断基準が曖昧だからかも知れませんね。

 勝算度合いを上げるためには、先ずは、何もしなかったらどれくらいの売上になるのか?の予測売上を出します。

 目安は、直近の3カ月~6か月くらいまでの対前年比の平均値を参考にします。例えば、直近6カ月の対前年比の平均値が98%であれば、当月の予想値は、昨年の同月売上の98%が予測値になります。

 『もしも何もアクションを起こさなければ‥』の売上予測を認識することによって、実際の目標値との差額が明確になりますよね。常に目標を達成し続けているやり手の店長は、目標数値を意識しているのではなく、目標と何もしなかった時の差額を意識しています。

 目標売上500万を意識しているのではなく、何もしなかったら480万で着地しそうなので、その差額の20万にフォーカスしているのです。

 その差額20万と、原因作りを照らし合わせて、目標を達成するための見込みの判断ができるようになります。

 差額20万を上乗せするために、具体的なプランを立てていきます。

例えば、

ワンカラーのお客様をデザインカラーにメニュー変更する。

デザインカラーのオンメニュー金額が平均5千円、40人のお客様にして頂くと、

5,000円✖40人=20万

40人にオンメニューをして頂こうと思えば、5人に一人計算で、

月間200人のお客様にオススメしよう!

という具体的な行動目標となり、勝算度合いが高まりますよね。

 デザインカラーだけでなく、トリートメントメニューやヘッドスパメニューでもいいですし、ご紹介人数でもいいですよね。

 要は、売上を達成するための設計図を描くことが、勝算度を高くするコツだと思います。

 設計図通りに、目標を達成していくと、毎月、必然的に数字に対する意識は上がりますよね。

お試しください。



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