貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 140 大型店のお悩み『やらされている感による社員の疲弊』の対処法の第1弾!

 『やらせらている感』を感じながら仕事をさせると、成果は三分の一疲れは通常の三倍あるそうです。社員数が少ない場合であっても、強烈なワンマン経営下では、やらされている感は拭えないと思いますね。昔の私は、まさしくワンマン経営で、『これではいけない!』と反省し、仕事を任せるように意識していましたが、結局、口を出していました。(笑)

 社員数が増え、店舗数も増えて参りますと、このやらされている感に拍車がかかり、ひどい場合は、社員が疲弊してしまいます。

 聞きたくもない講習に参加させられ、自分の担当する客層には合わない店販を強要され、半強制的にレッスンをさせられ、新メニュー導入のための勉強会やミーティングに参加させられ、新しく変えた薬剤を覚えさせられ、会社から出された目標値を追わされ、挙句の果てに上の人たちから行きたくもない飲み会に誘われる‥(笑)

これらは、大型店ならではの事案ですよね。

 こうなる理由はいくつかあると思いますが、一つには、常に『幹部会や店長会議等で何もかもが決まり、社員はそれをただ従っているという状態』が続くことです。

 かと言って、やらされている感を払拭させるために、何もかもスタッフ一人一人の意見や好みを聞いていたら、前に進まないのも事実ですよね。

 ですので、せめてスタッフに『納得性を得られるような環境や仕組みづくり』を目指されるといいと思いますね。

 そこで、ご参考になるかどうか分かりませんが、いくつかご紹介いたしますね。

 先ずは、幹部会や店長会で決まったことを『丁寧に伝える仕組み』を作られるといいと思います。

 大型店では、よくあることですが、幹部会や店長会で一時間も二時間も、あるいは、何時間もかけて決まったことを、各拠点の部下に「~こう決まったから‥」と、5分ぐらいで淡々と伝えてしまうことがあります。当然スタッフの反応は、「え~!何で~!」と心の声が聞こえてきそうですよね。もちろん、丁寧に説明される店長もいらっしゃると思いますが‥。

 社員数が増えるにつれ、どうしても雑に伝えることが増えてしまいますよね。これが、やらされている感を増幅させている原因になっていることがあります。

 そこで、幹部会や店長会で意思決定がされたら、それで終わりではなく、『部下への説明の仕方』まで話し合っておかれるといいと思います。伝え方ひとつで、モチベーションと結果が変わりますよね。

 『決定事項』だけを伝えるのではなく、『決定プロセス』や『決定理由』も丁寧に説明し、「すべてが上手くいったときのメリット』も丁寧に説明されるといいと思いますね。

 『お客様のメリット』『スタッフのメリット』『会社のメリット』を明確にして伝えることができれば、少なくとも『スタッフの納得は得られる』と思います。

 つまり、幹部会議や店長会議で決まったことを、どう社員に伝えるのか?というプレゼンテーションの話し合いと確認が、『やらされている感』を和らげることができると思います。

 『納得性を得られるような環境や仕組みづくり』の一例をお伝えしましたが、次回は他の方法もご紹介いたしますね。

お楽しみに‥。

 

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